2015年で読んだ本で一番面白かった本を紹介しようと思う。橘玲氏の「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」である。なんとも壮大なタイトルである。この本は、元々2010年に出版された本が昨年文庫化されたものだ。
続きを読む
よう。元気してる?今から少し話するね。ちょっと耳が痛い言葉もあるかもし知れないけど、未来の自分からだと思ってちょっと聞いてほしい。
まず君は今ゲームか漫画読むかしかしてないと思う。それはいい。ポケモンやろうが、ムドー何回も倒そうがアモスを偏愛しようが問題ない。クソゲーや読むに値しない漫画にも沢山出会うだろう。それも問題ない。良き選択の精度はそれまでの失敗の回数に比例する。強いて言えば、ゲームで言えば最新機種を買ってもいいんじゃないかな。
え?金がないって?
御年玉があるだろうが!
ちきりん女史も仰るように、君が幾何か貯金をしていても、歳を重ねるにつれその額は何故か増えていく。皆がプレステや64をやってる中、いつまでもスーファミだけに固執しなくていい。手前のお金で次世代機を買ってもいいんだ。そしてゲームするなら徹底的に。ゲームは人の作ったものだ。よく考えなくてもブログラム、つまり論理の世界だ。面白いし、合理的に考える訓練にもなる。飽きるまでやりなさい。
ただ、運動はしとけ。
まず、君は太っている。母親は甘い言葉をくれているだろうが、君は肥満だ。でもそんなに心配しなくていい。今は少し辛いかもしれないが、肥満問題はいずれ自然に解消される。問題はそこじゃない。
君は中高生にになって御多分に漏れず運動部に所属する。そこで思うだろう、小学校でスポーツをしてた奴等に勝つには相当な時間がかかる、と。中学では小学校で蓄積のある奴が当然中心になる。中学3年間あれば追いつくだろうと思うかもしれないが、センスどころか、慢性運動不足の君はいきなりビハインドだ。3年間やって漸く「普通」の運動能力を会得することになる。それでも平均的な身体能力だ、中心となって活躍できるほどじゃない。過去の蓄積のある不真面目な部員に及ばない。当たり前だけどスポーツは勝つほうが楽しいし、活躍できるほうが楽しい。
だから今のうちに体は動かしとけ。勉強は小学校レベルじゃ大差はつかない、後で何とでもなる。オススメのスポーツは水泳かな(知らんけど)。
それじゃあまた中学生で。
毎年、年が明けると変な違和感に出会う。それまで慣れ親しんだ年が急に使えなくなるのだ。そして何か切ない気持ちになる。あぁ、もうあの慣れ親しんだ年はすっかり過ぎ去ってしまったのだと。散々2015年と書き続けて、いきなり2016年と書けと言われても、そんなにすんなり受け入れるほど不貞じゃない。そんな違和感に襲われつつも、1ヶ月も経てば新しい年にも慣れて、違和感なんて無くなっていくんだ。そして親しみを感じてきたら、また次の年を迎えるんだ。
2015年はどんな年だっただろうか。色んな事を始めようと思っていた。ブログはその1つだった。数学も始めた、モノも減らした(断捨離?)、10㎏減量もした、英語は続けた。
やり残した事も多い。本は100冊以上読んだ、映画も100本以上観た(数量に拘る必要はないけど、それでも数字は客観的な指標だ)、漫画も数えられないくらい読んだ。それでも全然アウトプットしてこなかった。まだまだ読みたい本や、観たいものは山のようにある。全部は難しいかもしれないけど、2015年以上には出力していきたい。拙い文章を改善するのも継続しかないと思う。
来年も新しいことや、止めていたことを始めてみたい。日常の中の仮説を実験したり、調べたり。動画制作を再開したり。それからもっと人に会おう!
サンキュー2015年!よろしく2016年!
いよいよスターウォーズの新作が公開されましたね。僕は明日観に行く予定ですが、その前に、その前に今年観た映画ベスト3を決めようと思います。
結果はこちら
思いの他話題にならなかった気もするけど、面白かったよ!前回もあったカットを割らずに各々のヒーローの活躍描くシーンは最高。っていうか冒頭が最高。冒頭が面白い映画は大体面白い。何気なく観ちゃうけど、違う作品の主人公達を集めて話を作るってそーと難しい、いや、集めるだけならできるかもしれないけど、その上に一定のストーリーや面白さを構築するのは至難の技だと思う。
とういうわけで3位!…でもアメコミは人選ぶし、このシリーズは一見さんには取っ付きにくいよね。これから観る人はキャプテンアメリカとアイアンマンだけでも押さえれば大筋はわかる。
説明不要!この作品が年間ベストの人も多いと思います。間違いなく映画史に残る作品。考察され語り尽くされたし、ネタも盛大だった。兎角今年の映画では1番話題にもなったと思う。平熱だったのに…2回…3回…爆音上映とか行っちゃった…よね。
今年の年間ベストは博士と彼女のセオリー!(原題The Theory of Everything)これは物理学者ホーキング博士とその妻ジェーンとの生活を中心に描く話。まず二人の出会いからいい。2人が大学のパーティーで初めて出会い、交わした言葉が↓これである。
"science?" "arts"
(意訳すると「科学専攻?」「いいえ文学」的な感じ、多分)
カァー!そんな出会いある?何こので出会い、いきなり楽しい。まぁ、楽しい生活も早々に終わって、そっから大変。博士はどんどん身体の自由がなくなっていくし、終には言葉も話せなくなるし。なんかクソイケメンのピアノマンも出てくるし。そうなるとやっぱり夫婦生活は大変なっていくんだけど、その度々に2人が下す決断がいちいち肝が座ってって「なんて、なんて大人なんだ」と泣きながら観ました。
そして堂々のエンディング。「There should be no boundaries to human endeavor while there's life , there is hope」(意訳:人類の挑戦に終りはない。命がある限り、そこに希望がある)ここでまた号泣。自分も身体悪いとこあるけど、博士に比べたら全然動けるし…もっと…もっと頑張んなきゃ…!と思える作品でした。
機動隊とモブの行動に憤慨した寄生獣か、直近で観た007スペクターか迷いましたが、やっぱりインサイドヘッド本編前の短編、のさらに前にあったアレですかね。
合計26+SWで27本でした。月2本観れればいいと思ってたので、割と満足です。見過ごしたジュラシックワールドはレンタルします(^_^;)
上半期(1~6月)
ベイマックス(ドンホール&クリスウィリアムズ)公開2014年末でした
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(モルテン・ティルドゥム)
ジュピター(ウォシャウスキー姉弟)
バードマン(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)
セッション( デミアン・チャゼル)
ゼロの未来(テリー・ギリアム)
チャッピー(ニール・ブロムカンプ)
マッドマックス怒りのデスロード(ジョージ・ミラー)
下半期(7~12月)
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(ジョセフ・ヒル・ウェドン)
バケモノの子(細田 守)
インサイドヘッド(ピート・ドクター)
クーキー(ヤン・スウィエラーク)
ミッションインポッシブル/ローグ・ネイション(クリストファー・マッカリー)
ピエロがお前を嘲笑う(バラン・ボー・オーダー)
キングスマン(マシュー・ヴォーン)
アントマン(ペイトン・リード)
バクマン(大根仁)
ピッチパーフェクト2(エリザベス・バンクス)
007スペクター(サミュエル・アレクサンダー・メンデス)
*関連記事
東村アキコ先生の「かくかくしかじか」を最近読み返した。初めて読んだのは今年の5月だったと思う。久しぶりに会った大学の友達が紹介してくれた。なんでオススメしてくれたかは覚えてない。作者と僕が同郷(宮崎県)だったからか、それともこの漫画を通してなにか伝えたい事があったのか、今は覚えてない。
なんとも赤裸々な話だ。主人公の抱えていた感情は、多少の差こそあれ皆あるのだろう。いや、あると思わされるといった方がいいかも知れない。だから読んだ人は自分の話だと思い、感情移入して涙していまうのだ。これは人の心の奥底にある感覚に触れる作品だ。地元を出る出ないの話。大学に行く行かないの話。新しい生活、友達、親、故郷、恋人、恩師、自分の夢。毎日、その時その時最善だと思って過ごしていても、後になって振り返ると、無駄だと思ったり、全然最善じゃなきゃったり、と。でもやっぱり後にならないとわからないものです。その事を作者は何度も自分を罵ることによって嘆いている。それほど深い後悔だったのだろう。自分はバカだ、アホだ、ダメだ、あの頃に戻りたい、と。そういった心のモヤモヤを何かしらの形で折り合いを付けたくて、この作品を書いたのかもしれない。間違いなく私にとっても大切な物語だ。
この話は多層的だ。読んでる人によって“ささる”ポイントが異なる。私はどこだろうか?いよいよ追い込まれて夢に向かうところか?あれほど好きだった恋人と簡単に別れてしまったとこか?地元の幸せで美しい日々か?確かにどれも胸にくる話だが、やはり、恩師の言葉と遂にその言葉を獲得する主人公であろう。
日高先生の「描け」という言葉は、彼の生き方を凝集した言葉だった。私達はともすれば頭の中で考えをぐるぐるとこねくり回す。なぜか?なんだ?どうしたい?どういうことだ?何がしたい?得か損か?世間体はどうだ?周りの人の反応は?私とは何だ?人生とは何だ?人間とは何だ?生とは、死とは?宇宙とは?…そうして動けなくなることが往々にしてある。でもそうじゃない。描きたいとか描きたくないとか、やりたいとかやりたくないとかじゃない。
描きたいものなんてなくていいんや ただ描けばいいんや 目の前にあるものを 描きたいものなんか探しとるからダメになる 描けなくなる(3巻)
人間頭の中で何を考えても自由だ。でもそれじゃあ世の中変わらない。そんな大層なものじゃなくても、あなたの人生も、日常も変わらない。描かなければ何も生まれない。行動しなければ作品も反応も生まれない。やってみれ初めて分かることは多い。頭でこねくり回している時はグルグルモヤモヤと廻っていた思いが、あら不思議、やってみると答えは出る(この答えが出てしまうのが恐怖なのかもしれない)。それでも、そうしなければ人は次にいけない。今描かなければ次は描けない、次の一歩を踏み出すためにはその前の一歩を踏まなければならない。それを一言で表したのが「描け」という言葉なのだ。しかし、それを理解するには主人公は若すぎたのだろうし、先生は言葉が足りなかったのだろう。
「描け」と言われて続け進学した大学、しかし「描け」なかった4年間。決して空白ではなかったし、無駄なんてことは無かったのだろうけど、こと「描く」という1点において後悔が大きかったのだろう。この赤裸々な物語は、その贖罪と今もいる当時の自分への応援の物語だと思う。
やる気、出ない時ありますね。わかっちゃいるけど動けないことありますね。
そんなやる気が出ない時にオススメの本2冊紹介。その前にまず、やる気自制心系で最近売れた本といえばこれ。(今年文庫化もされた)
めちゃめちゃ売れたみたいなので読んだ人も多いかもしれない。この本を初めて読んだ時の素直な感想は、なんか読みにくい。
結果、あんまり頭に入ってこない。文化の違いか、翻訳のせいかわかんないけど、読みにくい。例えが多い、結論が遅い。悪い本じゃないんだけど、そういう意味で若干評価され過ぎた本だと思う。
今回紹介するのは、同じ思いをした人には特にオススメ。言ってることは同じ、かつ、より読みやすいだからだ。
今回は準1級勉強法。
準1級のレベルは「大学中級程度」。...と言われても何言ってるか良く分からないだろう。
どこで聞いたが英検準1級は「英語を生業(なりわい)としない者の到達点」らいし。なので、ここを当面の目標にしてた。
1級は大変そうだけど、英語を勉強してきた身として準1級は合格したい。そう思っている人は多いだろう。
前回同様、最小労力での合格を目指す。使うのはたった2冊だ。
まずは基本的なところから。英検準1級は満点99点で67〜73点が合格点となる。だから合格が目的なら73点以上を目指せばいい。(*注:2015年時点での話です。今は採点システムは変わりました)
また、2級まであった大問1の文法問題が無くなり、全て語彙問題になる。
それらを踏まえつつ、まずはこちらの結果を見て欲しい。
これは僕が1次合格した時の結果だ。
リスニングと作文は、まぁ…うん、という感じで、語彙と読解問題で合格に持っていたことがわかる。は問題ない。しなのでリスニング・作文に関しては軽ーく聞き流してもらっていい。
先に使用する教材は2冊だと言ったが、次の2つだ。
・単語帳
・過去問
この2つをやり込めば、合格まで持っていける。金額にして ¥4,000~5,000だ。
まずは何と言っても単語である。英語学習は「単語に始まり単語に終わる」と思っている。2級まで合格したあなたなら基本は大丈夫!あとは語彙を増やすだけである。
支持率が圧倒的に高いのが旺文社のパス単であるが、代替案としてキクタンでもいい。単純に掲載単語数が少ないので、キクタンの方が1周にかかるコストは低い。
どっちが良い悪いはないので、本屋で確認して好きな方を選んでみて下さい!
【CD2枚付】2018-2019年対応 短期完成 英検準1級3回過去問集 (旺文社英検書)
文法は十分(っつーか出ない)、単語も知ってるとなれば、あとは演習あるのみ。しっかり精読して、何周も音読しつつ、出題形式やレベルを確認すればいい。
その【壱】で言及した通り、英検の英文は繰り返し読むに値する内容だ。何周しても耐えられると思う。
この2つは大口叩けないので、やったことだけ。リスニングは過去問を2~3周して、後は空いた時間で英文をながらリスニング。
英作文は過去問の模範解答を2~3回模写。噂だと書ききれば14点満点の7点貰えるらしいので(実体験としては正しい)、単に合格するだけならそれでもいい。
2次の合格率は約80%。要は1次合格する英語力があれば大体合格する。たとえ1回落ちても何回か受験してば合格するはずだ。だから割愛!大丈夫だよ!(適当)
政府の政策とか結構突っ込んだ内容が聞かれるので、過去問だけは確認しといてね。基本的な方針は2級と変わらない。
*準1級合格証明書
そんなわけで今回は英検の勉強方について。前回言及した通り、最低限の対策の提案です。
1次試験は①文法語彙、②読解、③リスニング、④英作文の大問4問で構成されているので、それを軸に。例によって最小の労力、使う本は3冊のみ。
日本でサラリーマンをするなら避けては通れぬTOEIC、初受験の600点から最高845点の過程で、役立った本とイマイチだった本を紹介。
ポイントは、売れてる本で、使いやすいこと!
総合、単語、文法、読解、リスニングに分けて紹介します(公式本は除くよ!)
総合系対策本を使うのは、TOEIC未受験の人だけでいい。出題形式の確認や、ちょっとしたコツを知るために読むものなので、何度も受験している人には不要ですよ。
CD付 改訂版 2カ月で攻略 TOEIC(R) テスト730点! (残り日数逆算シリーズ)
どちらも根強く売れているが、分厚過ぎる。1冊終わるのに時間がかかり過ぎるし、2周目に行こうという気が起きにくい、よってイマイチ。
薄くてコンパクトなとこがグッド。内容的には先に挙げた2冊とさほど変わりないが、簡潔でサクサク読める。オススメ。
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
現状これ一択。使い方はもちろん普通に使えばいいけど、もしもっと知りたかったら、引くぐらい絶賛のアマゾンレビューをご参照ください。
文法問題は、
勉強時:正解のロジックを意識して回答→繰り返す→無意識へ落とし込む
本番:時間をかけずに、ほぼ無意識で回答
これをイメージして勉強する。言うは易し行うは難しだか、人間は繰り返したものは無意識にできる。何度もやるのが吉。
悪くない、悪くないんだけど、次の本に勝てなかった。
どっちから入っても大丈夫。レイアウト最高、1問1ページで使い易い。解説も理路整然としている。何を知って、どこまで覚えなきゃいけないかを明示してくれてる。言うことなし。
TOEICは極力客観的な点数を付けるために、前提知識の有無が関係ない問題文になっている。そうなると架空の話をするしかなく、結果「読んでて面白くない問題」が発生する。そんな受験生たちの不満を想って出版されたのがこちら。
内容は現実の企業や出来事の話。ハリウッドという街が形成されるまでの話や、マッキントッシュの歴史など、記憶するにたる面白い内容が多い。
TOEIC対策本か?と聞かれれば若干微妙だが、TOEIC学習の良い折衷案だと思う。架空の内容を読むのが苦手な人にはオススメ。
TOEIC L&R TEST サラリーマン特急 新形式リーディング (TOEIC TEST 特急シリーズ)
普通にTOEICっぽい英文がいい人はこちら。難易度も高くなく、1冊でPart5~7全てを対策できるコスパ◎の本である。
リスニング対策は、そもそも対策方法を知らない人が多い。今更言うまでもないけど、聞き流すで英語が聞こえるようになるわけがない。ちゃんと然るべきトレーニングは必要だ。個人的はシャドーイングが最強のリスニング対策だと思う。
サイズがね…もうちょっと小さければ…。
TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング (TOEIC TEST 特急シリーズ)
ポイントはリスニングの勉強法に紙面をさいているところ。かなり詳細に、考え方や取り組み方を書いている。独学は兎角不安になりがちだから、こういう指南書部分があると、迷った時に心強い。内容も勿論◎。
TOEICerの人達の様にTOEIC試験自体にはハマるほど興味は持てませんでした。個人的には、TOEIC対策せずにいかにTOEICで高得点を取るか、みたいな感じで楽しんでます。今後は、特化した対策はせず自由に勉強して、年に数回受験して点数を更新していければと思ってます。
もちろん、人によっては手っ取り早く目標点を取らなきゃいけない場合もあると思います。その参考になれば幸いです。
*追記:続編書きました
今回は数学検定(通称「数検」)準2級&2級の受験体験記!
別々にするつもりでしたが、まとめます。例によって結論から言うとどちらも合格してました!今回は各々にかかった時間と勉強方法、感想について書きます。
結論は↓こんな感じです。
準2級:67時間勉強して1次2次ともに余裕で合格
2級:119時間勉強して1次は余裕、2次はギリギリ合格
受験日:2015年4月19日
勉強期間:2015年2月1日~4月19日
勉強時間 2月 17時間
3月 34時間
4月 16時間 (4月19日迄)
合計 67時間(総合計67/320時間)
数ⅠAに関しては高校時代の記憶があったみたいでほぼ問題なかったです。使用した参考書も次の1冊のみ。
ふざけた表紙ですが、非常に良い参考書でした。既に書いた通り67時間かけて、大体全問7周しました。
合格証明書と共に送られてきた成績表です。
受験日:2015年7月26日
勉強期間:2015年4月20日~7月26日
勉強時間 4月 16時間 (4月20日以降)
5月 38時間
6月 31時間
7月 34時間(7月26日迄)
合計 119時間(総合計186/320時間)
2級の勉強法は少し失敗しました。その反省を踏まえて書きます。2級は数ⅡBが範囲なので、勉強する範囲が広めです。かさばる参考書や本が苦手なので、最初はこの安くて薄い参考書を使用しました。
基礎からの数学2+B Express 〔2016〕―10日あればいい! (大学入試短期集中ゼミ)
薄くて持ち運びも楽なので何週もするのには向いてますが、若干数検2級にはレベル的に届いてませんでした(一応これは10周)。幸い直前から別の参考書を初めていたのでギリギリ合格しましたが、少し反省です。
というわけで結局準2級と同じになってしましたがこちらの参考書おすすめします。本来高校生向け参考書みたいなので、数学苦手な受験生にもオススメです。
正直2次は落ちたと思いました、わからんもんですね。
ざっくりとした感想です。先ず驚いたのは年齢層が広い。小学生の少年が準1級に合格して話題になりましたが、準2級も2級にも割と小学生らしき子供達はいました。逆に50~60代らしき人達も結構いました。もちろん10~20代が受験生の中心でしたが、良い刺激になります。
下の子たちを見れば負けてられないと思いますし、上の人達を見れば自分も頑張んなきゃと思います。とりあえず準1級合格するまで続ける予定です。
次は準1級合格したら更新しますー!(追記:合格しました)
*関連記事
突然の訃報で水木御大が逝ってしまわれました。
多くの人が言っていますがが、逝去されてもそんな気がしないのが御大の偉大なところだと思います。
御大の代表作と言えば「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズですが、今回は個人的に最高傑作だと思っている「悪魔くん」(1963〜64/全3巻)を紹介します。
子供心にワクワクする単語をたくさん教えてもらいました。
などなど非常に好奇心くすぐられる単語が沢山出てきます。(こうやってみるとユダヤ教関連が多い…)
各単語の詳細は劇中では出てきませんが、自分で調べることで広い教養を得られることができます。
主人公「悪魔くん」こと一郎は知力が突き抜けています。先に挙げた↑書物はもう読み込んで理解しちゃってるくらい突き抜けてる。
敵対勢力として出てくる中国の「八仙」は悪魔くんのことをこう評している。
人間の頭はそれぞれドングリの背くらべのように同じように作られているものだ。たとえノーベル賞をもらう人でもそこいらのサラリーマンとそう違う頭の構造はしていないものじゃ<中略>
この地上はそれぞれ「凡庸の徒」が集まり調和を保っている<中略>
だから我々が神に変わって人類の調和を保つために(悪魔くんを)葬るのだ。
ノーバル賞受賞者も大したことないと言い切る賢人が恐れる知的存在、それが悪魔くん!
そんな大天才の主人公が望むのは一体なんなのか!?
悪魔くんの目的は悪魔の召喚である。そして、その力によって全人類が平和に生きれる世界を創造するのが目的である。水木しげる漫画にしては圧倒的な正統派ヒーローなのだ。
同じ作者の鬼太郎と比べてみよう。鬼太郎はタバコを吸い、女性にうつつも抜かす。そして必ずしも人のために動かない。何よりヒーローとは言い難い見た目である。そもそも。
これに対して悪魔くんは、平和の為に活動する全うな正統派ヒーローだ。これは水木漫画としては珍しい。
ちなみに悪魔くんのベースは、ゲーテの「ファウスト」、悪魔メフィストフィレスに魂を代償に望みを叶えてもら博士の話だ。
そんな悪魔くんはどんな運命を辿り何を考えるのか、気になった方は是非ご一読を。こっから先は与太話。
「ワンパンマン」流行っている。アニメも放映され絶好調。ONE先生の原作も絶賛連載中!
ONE先生:ワンパンマン
「ワンパンマン」の主人公サイタマはどんな敵もワンパンで倒してしまう、腕力レベルマックスなヒーロー。
強すぎて敵との戦いに全く感情が動かない。退屈しているヒーローだ。彼の望みは市民の平和であるが、一方で自分と互角に戦える強敵の出現も求めている。
...これは、悪魔くん通じるところがないだろうか。
悪魔くんは知力レベルマックスの主人公、ワンパンマンは腕力マックスのヒーロー。
特徴 知力マックス / 腕力マックス
望み 人類の平和 / 市民の平和
望み② 悪魔の召喚 / 強敵の出現
↓これを抽象化すると
特徴 能力が突き抜けた存在
望み 人間世界の平和
望み② 人間の脅威となる存在の出現
同じだ。
どちらも凡人からかけ離れた超人が主人公で、その力ゆえに浮世離れし、達観し、ひょうひょうとしている。
平和の願っている一方で、その平和を脅かす存在を望んでいる。これはもう悪魔くん=ワンパンマンと言える。
僕らが彼ら突き抜けた存在に惹かれてしますのは、自分とは異なる境地に達した人物に世界はどうみえているか?を知りたいからだろう。
僕らは日常的に「力」を求めているが、
そんなことを知りたいのだろう。
もちろん漫画以外でも、スポーツでも芸術、各分野のトップがその疑問に応えてくれる。けれど、人知を超えた存在は漫画の様な創造物でしか表現できない。
悪魔くんではそんな需要に応えた作品だ。
妖怪や河童達の人知外視点から、人間世界を風刺的に描いてくれた水木御大、心よりご冥福をお祈りいたします。
エロイムエッサム エロイムエッサム!!
仏教は日本人には馴染み深い宗教だ。過去には神仏習合なんてのもあったし、今でも葬儀は仏教方式が主流だろう。…で、そんな仏教だけど、仏教の目的って知ってる?先に言っとくと私自身特に信仰の対象はない、強いて言えば科学だ。だから入信を勧める事も、壷を売りつける事もしない。宗教と宗教学は別物だ。
仏教の目的:輪廻から解脱して涅槃に入ること
…ok。順番に解説しよう。
仏教では世界を6つに分ける。それが以下の六道だ。(六道輪廻で画像検索!)
地獄道(罰の世界)
餓鬼道(飢餓に苦しむ亡者の世界)
畜生道(獣、動物界)
修羅道(魔類、怪物の世界)
人間道(人間界)
天人道(天の住人の世界、神々の世界)
それで、生命は生前の「業」(行為:カルマ)に応じて、これら6つの世界のいずれかに生まれ変わる。これが「輪廻」だ。
ところが困った事に、六道には全て苦しみがある。そうなると、
現在人間界に生きている→輪廻する→どこへ行っても苦痛が繰り返される
生存していることは即ち苦痛、死んでも輪廻は繰り返されるので苦痛から逃れる事は出来ない。それじゃあどうすんのよ!ってなった時の解決法が、次の「解脱」だ。
生きても苦痛、死んでも輪廻して苦痛。そうなると救いがない。そこで人々は“どの世界にも生まれなくなる者”を願った。生命輪廻の束縛から解放されて、苦痛に満ちたこの世に2度と生を受けない、それが「解脱」である。
先に解脱は六道輪廻からの解放だと説明したが、涅槃はその解脱した魂は行く先である。だから「輪廻からの解脱」≒「涅槃に入る」である。
少しややこしいかもしれないが、解脱が動詞であるのに対し、涅槃とはで「解脱した状態」を指す形容詞と捉えると分かるかもしれない。
涅槃はよく「悟りの境地」と認識されているが、それを理解するためにはどうやって解脱できるのかを説明せねばならない。ちなみに、ここまでで一応の説明は終わっているので、ここから先は割と蛇足だ。
答えから言うと、執着心や欲望を断てばいいのである。生命の魂を六道に止めているものがあるのだが、それが執着心や欲望なのである。だから執着心や欲望を断つ事ができれば、輪廻から解放されるのだ。
じゃあ執着はどうやって断てるのかといえば、四聖諦や八正道といった執着を捨てる方法があるのだが、その説明はあまりに煩雑なので今回は省略する。要は坊さん達が日々修行としてやっていることだ。
で、悟るとはその執着を断った状態なわだから、
悟る→執着心や欲望がない→輪廻が発生しない→解脱できる→涅槃に入る
よって涅槃=悟りの境地、なのである。
仏教に関わらず、宗教の用語は外国から入ってきた概念であり、さらに元々が抽象的という合わせ技で理解が難しい。だから解釈も多岐に渡るし、歪曲した解釈はカルト(偏った教義の宗教)に利用されたりもする。不幸にも仏教用語は文字面がカッコイイ。さて、ここらへんの仏教観を理解すると、オウム真理教がなぜ事件を起こしたか、その行動原理も説明できる。できればサラッといきたいので、乱暴にチャートにする。
世の人々は皆悪いカルマが溜まっている
↓
このままじゃ死後もっと悪い輪廻をしちゃう
↓
苦しめば苦しむだけ悪いカルマが減る
↓
救わなきゃ!(使命感)
というわけである。だから人々をより苦しめる方法で凶行に至る必要があった。んで、なんで宗教学が必要かというと、オウム真理教に限らず何かしらの思想を持った集団が事件を起こした際に、その集団の教義や行動原理がわからないと、再犯対策や内部の被害者の救出(メンタルケアや脱洗脳)が出来ないからだ。カルトとはいえ何かしらの既存の宗教を元にしているもので、宗教がわかればカルトが分かる、カルトがわかれば対策もできる、というわけだ。(あくまで宗教学の実利学な面として)
思想信条は自由だ。日本国憲法でもしっかり保障されている。だから頭の中で、嫌いなあいつにあんなことやこんなことをしても、好きなあの娘にあんなことやこんなことをしても、自由だ。でもね、頭の中は自由だけど行動に移したらどうなるかは保障されてないよ!!
蛇足終わり!
それではまとめてみよう。
Q仏教の目的は何か?
執着心を断って業(カルマ)を消滅させ、どこへ行っても苦しみのある六道輪廻から魂を解放し、この世から完全に無くなること。
そんな考えも「無空集滅道」とたった5文字で一蹴したのが般若心経だが、その話はまたいつか。また、現在日本で主流の仏教は結構良いとこ取りしてて、死後じゃなくて現世利益を重視してます。
南無三