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没頭できることを求めて

中学卒業程度試験というものがあるらしい

高卒認定」という単語を聞いたことがある妥当か、ある世代以上にとっては「大検」と言えば伝わるかもしれない。要は高校を卒業しなかった者に大学受験のチャンスを与えるための試験である。

私もこの「高卒認定」は存在自体は知っていた。しかし、世の中は広い(?)。実は「中卒認定」なるものもあるらしいのだ。これは存在も知らなかった。今回はこの「中卒認定」(以下「中認」)について調べて分かったことを書いていきたい。

 

 

概要

出願期間:8月下旬~9月上旬

試験日:10月下旬(1日で5教科実施)

合格発表:12月上旬

受験資格:ざっくり言うと中学を卒業してない15歳以上の人

受験料:無料

 

試験日の概要

10月下旬に、1日で5科目受験する。

拘束時間は大体10時~15時40分。

一つの科目の受験時間は40分

 

合格特典

合格した人は高校の入学資格が与えられる!

ここで注意なのは、中卒の学歴が手に入るわけではない事だ。あくまで手に入るのは高校入学の資格であり、中卒の資格ではない。これは高認試験で手に入るのが大学入学の資格であり、高卒の資格ではないのと同じだ。

 

受験者数と合格率から見える特徴

年      受験者 合格者 合格率

平成1    90    77    85.6%
平成2    76    65    85.5%
平成3    61    48    78.7%
平成4    52    49    94.2%
平成5    45    38    84.4%
平成6    26    24    92.3%
平成7    24    23    95.8%
平成8    25    24    96.0%
平成9    33    28    84.8%
平成10  27    18    66.7%
平成11  57    40    70.2%
平成12  59    49    83.1%
平成13  39    29    74.4%
平成14  48    39    81.3%
平成15  71    62    87.3%

 

全国で100人も受験していないのが先ず驚き。それだけ日本の義務教育が盤石な事に敬意を示しつつ、このわずかな人数の為に、果たして文部科学省がどれだけ力を入れているのかは謎。また、需要は100人に満たないため、予備校などの市場が存在していない!

受験者数は年によって激変しているが、合格率は80~95%で概ね推移しているのも特徴。つまり、受験者の殆どは合格していることになる。

ちなみに比較対象として言及しておくと、高卒認定は毎年30,000人前後が受験している!

 

難易度

あんまり難しくない。教科書の内容を理解しておけば十分。 

参考までに過去問のリンク→中学校卒業程度認定試験問題:文部科学省

 

科目免除条件

英語:英検3級以上

国語:日本語能力検定2級以上(N2以上)

英語と国語は外部試験を使用して免除することも可能。英語は英検3級以上、国語は日本語検定旧2級以上で免除になる。

つまり、この2つ試験の合格を目指しても十分対策になり得る。

 

教科別対策法

正直本番の試験を受験したわけじゃないし、このレベルを専門に教えたこともない。なので申し訳ないが、その点は留意してもらいたい。それでも教育者の端くれとしてい、一応各教科のオススメの参考書を紹介しておく。ポイントは「出来る限りやさしく」だ。

こういう言い方は良いのか分からないが、過去問を見る限りレベルは高くない、でも、無勉強で合格できるほど易しくもない。

一言でまとめると「教科書レベルが理解できていれば合格する」感じだ。しかし、教科書は読んでいてあまり面白くない(面白いと感じる人は多分この試験をそもそも必要としてない)。

なので、出来る限り勉強の敷居を低くするような教材を選んだ。結果、全教科同じシリーズになってしまった。

この試験を必要としているあなたに向けて言うよ、「好きな科目からやった方がいい」。学校それ自体か勉強があまり面白いと思わなかったあなたの事だ。無理に苦手科目で嫌な思いをする必要はない。

今、一番興味のある科目からスタートして、純粋に知識を手に入れる事の喜びを感じてもらえると嬉しい

 

ここから各教科別オススメを書いていくが、全ての教科で流れは同じだ。

・インプット(理解):やさしくまるごとシリーズ

インプット用の教材で概念や言葉を理解する。人によってはここまでオッケー。得意科目なら次のアウトプットを飛ばして過去問に進んでしまおう。

   ↓

アウトプット(知識定着):ひとつひとつ分かりやすくシリーズ

人間は忘れる生き物だから、一度覚えたものを忘れない様に復習しなきゃいけない。そこでアウトプット用の教材で知識の定着を計る。

   ↓

過去問:本番のレベルや出る問題を確認する

ここまでやれば過去問をスイスイ解けるようになっているはずだ。実際に過去問を説いてみて、どんな形式で問題が出題されるのか確認する。そして、間違えたり忘れていた箇所は、インプット用、アウトプット用の教材で再度復習しておく。それを繰り返していけば合格間違い無しだ。

 

英語

英語と数学を苦手とする人は多いが、この2つには実は共通する特徴がある。両者とも「アウトプットが必須」なのだ。この2教科は知識の獲得だけではなく、知識の運用まで問われる。

理科や社会は、用語さえ覚えてしまえばなんとかなる。しかし、英語と数学は用語を覚えるだけじゃ点数にならないのだ。だから何度も問題に取り組む必要があるのだ。頑張ってほしい。

 

インプット用(理解用)

やさしくまるごと中学英語

やさしくまるごと中学英語

 

 ↑これを読みながら、↓こっちに取り組む 

 

アウトプット用(知識定着用)

中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。

中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。

 

 

国語

 インプット用(理解用)

やさしくまるごと中学国語

やさしくまるごと中学国語

 

 ↑これを読みながら、↓こっちに取り組む 

 

  アウトプット用(知識定着用)

中学国語をひとつひとつわかりやすく。 (中学ひとつひとつわかりやすく)

中学国語をひとつひとつわかりやすく。 (中学ひとつひとつわかりやすく)

 

 

数学

英語のところで触れたが、数学は知識+運用が求められる教科なので、アウトプットも頑張って欲しい。

 

 インプット用(理解用)

やさしくまるごと中学数学

やさしくまるごと中学数学

 

 ↑これを読みながら、↓こっちに取り組む 

 

  アウトプット用(知識定着用)

 

社会

中学の社会は①歴史、②公民、③地理の3つに分かれる。インプット用は1冊でいいけど、アウトプット用は3冊に分かれてしまう。使う冊数を増やしたくなければ、アウトプット用は過去問にしても良いと思う。

 

インプット用(理解用)

やさしくまるごと中学社会

やさしくまるごと中学社会

 

 ↑これを読みながら、↓こっちに取り組む 

 

  アウトプット用(知識定着用)3冊

中学 歴史を ひとつひとつわかりやすく。

中学 歴史を ひとつひとつわかりやすく。

 
中学公民をひとつひとつわかりやすく。 (中学ひとつひとつわかりやすく)

中学公民をひとつひとつわかりやすく。 (中学ひとつひとつわかりやすく)

 
中学地理をひとつひとつわかりやすく。改訂版 (中学ひとつひとつわかりやすく)

中学地理をひとつひとつわかりやすく。改訂版 (中学ひとつひとつわかりやすく)

 

 

理科

インプット用(理解用)

やさしくまるごと中学理科

やさしくまるごと中学理科

 

 ↑これを読みながら、↓こっちに取り組む

 

 アウトプット用(知識定着用)

中3理科をひとつひとつわかりやすく。 (中学ひとつひとつわかりやすく)

中3理科をひとつひとつわかりやすく。 (中学ひとつひとつわかりやすく)

 

 

以上!

今回の中卒認定について調べていたら↓こんなマンガがある事を知った。日本の漫画業界は本当に裾野が広い…!

中卒労働者から始める高校生活 1

中卒労働者から始める高校生活 1

 

 

2018年2月時評 バーフバリと水戸黄門と範馬刃牙

人の興味には鮮度がある。最近それをより痛感するようになった。ある一定の対象に興味を抱き、さらには行動まで起こす。日常的にやってはいるが、当たり前の様で結構大変、中々のやる気と体力を使う所作である。

それでも平然とやってのけるのは、その対象に対して「興味」があるからだ。英語で言うと I'm interesded in 何某だ。実に面白い。「興味・関心」というのは日常語でありながら、時には人生を変える程のエネルギーを産む。人類最大の的は「メンドクサイ」であるが。メンドクサイの最大の的は「キョウミアリ」だと思う。

サイとアリならサイの圧勝だ。しかり、それは単体での話。アリも束になればサイに勝てる(かもしれない)。乾坤一擲、雨垂れ石を穿つ、窮鼠チューチュー何とやらだ。

ではキョウミアリの天敵は何か?

「飽き」だ。キョウミアリはアキに弱い。…面倒臭くなってきたから普通に話そう。

人間は飽きる。それは仕方がない。モンハンにもいつか飽きる。ポケモンGOはもはや話題にならない。恋心は3年。未亡人は新たな面影に胸をふくらませる。

 エントロピーの増大が避けられぬのと同様に、人が飽きる事も避けられない。もし避けたければ、そこには意志と工夫が必要である。モンハンは縛ってプレイ。ポケモンGOはアップデート。時には恋人に花束とサプライズを。しかし、それにも限界はある。未亡人は使徒でも節婦でもない。

然らば、野生の興味を放ってはいけない。湧き出る好奇心を無視してはいけない。それらはカゲロウの如き儚き命なのである。奇跡的に生まれたのであれば大切にすべきだ。放っておけば直ぐに消えてしまう。しかし、キチンと向き合えば退屈な人生から抜け出せるキッカケになるかもしれない。それはまるで、地獄から抜け出さんとするカンダタの眼前に現れた蜘蛛の糸だ。

気にも留めなければ記憶にも残らない。記憶に残らなければ存在すらしない。釈迦の救いに気付かなければ、どうやって人生を生きていけるのか、希望を抱く事ができるのか。残るは世を儚み憂うだけである。世界を呪って妖怪や魔女になる、それほど悲しいことはない。

もう一度言おう、自分の興味や好奇心ともっと真摯に向き合おう。少しでもいい、街中、移動中、友達とのおしゃべり、何かしら引っかかった単語があるはずだ。あなたのアンテナに少しでも引っかかって来たもの、それこそが、ここではないどこかへ行ける唯一の道である。先の事は分からない。いい事ばかりではないかもしれない。苦しいこともあるだろう、悲しい事もあるだろう、だけど僕らは挫けない泣くのは嫌だ笑っちゃおう、進め~♪ひょっこりひょうたん島~♪ひょっこりひょうたん島~♪ひょっこりひょうたんじぃぃぃぃぃぃぃっぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~~まぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ♪

バーフバリを観ながら、そんなことを考えていた如月でした。

(1200字)

 

 

 

 

2018年1月時評

今年の新しい取り組みとして、毎月1つ時事的な内容を1,200字程度で書いていきたいと思っている。そんなことを考えていたら2月になっていた。

何故今までやらなかったのか。そもそも時事的なものがあまり好きでは無い。時事ネタにはどこか刹那的な印象を受ける。例えばテレビのワイドショー。テレビのワイドショーで扱うのは「今一番ホットな話題」だ。社会的意義とか人類の未来とかは一旦置いといて、「今みんなが一番みたい知りたい事」を提供するのが命題である。

それに何の意味があるのだろうか。世間話や雑談には使えるかもしれない。それだけだ。時が経てば無力になっていく話題だ。実に刹那的。知識の集積や蓄積が感じられない。これが時事ネタが好きではない理由だ。

さて、それだけ時事ネタを否定しておきながら時事ネタを書こうとしているのか。大した理由ではない。友人の物真似である。友人が新聞で月1連載を持っているというので真似しただけだ。字数も彼が1,200字と言うので、同じにしただけだ。何とも浅はか、主体性の欠如である。

1,200字はそこまで長くない。世の男性が1日に話す単語数は約7,000字と言われている。そう考えると1日に話す量のわずか1/6程度だ。大した量ではない。すでにこの時点で530字に達している。

キッカケを話せたので、ボチボチ本題にいこう。1月と言うのは年の始まりだ。そんな始まりに自分に言い聞かせている事がある。「今年ももう終わりだな」と先に思ってしまうのだ。気が狂ったわけではない。

例年の年末を思い出してみてほしい。判を押したかのように「もう年の瀬、1年は早い」的な言説を宣っていなだろうか。その恒例行事を何年続ければいいのか?そこに少しでも否定的ニュアンスがあれば、その連鎖は切って然るべきはないか。そう思うのだ。

年末になって漸く時の速さを再認し焦るのだ。バカか!なぜ経験から学ばない!

…ある時そう思った。そういうわけで「今年ももう終わり」と年始にに年の瀬宣言を始めたのだ。さて、その効果はどうであったか。

迷ったらやる事が多くなった。締め切り効果か「せっかくだからやる」そう思える様になった。「せっかくだから」ば旅先で母親が言う台詞No.1である(自分調べ)。これは魔法の言葉だ。少し面倒な事は、この言葉の前に無力だ。思わぬライフハックであった。ぜひ皆様にもお勧めしたい。

さて、そんなせっかく精神で人生で初めて鳥取へ行った。これは件の友人の出身地で、彼が案内してくれると言うので行ったわけである。初めての鳥取はどうだったか。稀に見る寒波が押し寄せて、行きの便が欠航になった。キャンセル待ちを乗り越えやっとの思いで辿り着くと、雪積で身動きが取れなかった。鳥取砂丘へ向かったが、砂など見えず雪原があっただけだ。もしかしたらまた4月に行くかもしれない。

今月はこれで締めよう。今年も残り少ないよ!やり残したことは今のうちに!!

(1,205字)

 

没頭キャスト#20【うつヌケ】に関する一つの考察

うつ病と呼ばれる病がある。本屋に行けば専用のコーナーがあったり、今年2017年の始めには「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」という本が話題になったりと、すっかり現代病の代表の一つになった印象だ。

私自身の周りにも、過去にそうだった人や、現在進行形でそうなっている人がいる。原因やメカニズムは専門の人達が粗方解説してくれている。でも大事なのは、それらはわかって上で、如何にうつ病(あるいはそうなってしまった知人)と付き合うか?ということだと思う。

そんな訳で今回は、ケーススタディの1つとして経験者に、発症の過程と、その後回復するまでの話を伺いました。まさが自分が?関係ないと思う人にこそ、是非聞いて頂きたと思います。

 



編集後記

私自身うつ病になったことはありませんが、身近な人が数名発症してから、無関係ではないと感じる様になりました。外傷ならば周りの人もどうすればいいか分かるかもしれないが、心の病はどう接していいかわからない、そこがこの病の難しさな気がします。

肩の力を抜いてもう少し気楽に、真面目もほどほどに、今日に感謝しつつ生きて生きたいと思います。

 

今回のオススメ映画

デリケートなテーマを扱った作品なので、見る人によって評価が別れると思う。それでも、このテーマで映画を作っただけで価値のある作品だと思います。 

没頭キャスト#19 人は如何に老いるべきか

人は老いる。避けたい事実ではあるが、争うことはできない。外科整形をしようがボツリヌス菌を注入しようが、ロイヤルゼリーコエンザイムQ10を摂取しようが、人は老いる。これは肉体だけの話ではない。人は精神的にも老いる。

無邪気な子供のように、目にする全てに興味を持つことはできない、同じ頃を興味のままに繰り返すこともできない。さらに子供のように社会的に必要ともされない。

子供は未来である。子供が成長して大人になる。しかし、老いた人はずっと老いた人だ。社会保障を圧迫する、医療費を費やす、下の世代に負担を強いる、そんなイメージもつきまとう。

老いた人間は価値がないのか?老い先短い命に意味はないのか?そんな事をテーマに話し合った会です。

…なんて書くと全く面白くないけど(笑)忘れちゃいけないのは、いずれ僕らも老いる、だから老いについて考えることは「今をどう生きるか」について考えることに繋がる。

まずは気軽に聞いてみて、普段考えない考えのきっかけにしてみて下さい( ˘ω˘ )


没頭キャスト#19 現代における高齢者の価値とは

 

■編集後記

老いについての話をすると、価値観や人生観の話になりがちなので、もう少しテーマを絞ったり、前提を設定する必要があると思いました。今回の話では、少なくとも周りから必要とされる人になるにはどうするか?という問いのヒントは出たかなと思います。

繰り返しになりますが、人は老います、それは避けられません。そうであれば、その事実に目を背けるのではなく、きちんと向き合い、より良く老いる事を考えるのもいいと思います。是非御一考下さい。

 

・今回のオススメ図書

知的な老い方 (だいわ文庫 E 289-4)

知的な老い方 (だいわ文庫 E 289-4)

 

難関大学の生協で必ず売ってる「思考の整理学」の著者、外山氏が書いた本。とはいえ難しい話はない。若造が老いについて語るより、齢90オーバーな人の話の方が説得力は間違いなくあるよね…(−_−;)

これに限らず最近は老いについての著書が充実している(さすが超高齢社会日本)ので、気に入った本を探してみるのも面白いかと。

 

 ・今回のオススメの映画 

スターウォーズのオビ・ワンことユアン・マクレガーが、病床の父を思い、彼のお伽話のような若き日の思い出を検証する話。描かれる映像の美しさもさる事ながら、人生についても考えられる一本です。

グラン・トリノ (字幕版)
 

名優イーストウッドが監督で主演の作品。古き良き(っていうか古すぎ)アメリカの体現者である主人公と、モン族の少年の交流の話。老境に入り、すっかり余生モードになった主人公は、日常や自分の人生について何を考えるのか?そして、次の世代に何を残すのか?

イースドウッドを知ってても知らなくても必見の1作。

志村貴子先生の原画展

というわけで、本日まで池袋の西武で原画展をやっていたので観に行ってきました。寛大なことに写真撮影自由だったので、極々一部ですが撮った写真を載せておきます。予想以上の数で大満足な展示でした。

誰?という方はこちら→志村貴子 - Wikipedia

 

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明日からしばらくは、魔法陣グルグルの原画展やるみたいです!

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最後に個人的オススメ作品。 

青い花(1)

青い花(1)

 
放浪息子1 (ビームコミックス)

放浪息子1 (ビームコミックス)

 

 おしまい

没頭キャスト#18 NPO法人運営と地方創生のリアル

NPOという言葉は聞いた事があると思います。その意味が”非営利組織”ということも、もしかしたら知っているかもしれません。しかし、その実態を知っているかと聞かれると、正直微妙な人が大半だと思います。

そんなわけで、今回は鳥取県で活動している非営利組織、”学生人材バンク”の代表である中川玄洋さんにお話を伺いました!

話の冒頭で「非営利組織って善人面してるけど、本当にそうなの??」という疑問をぶつけています。是非続きを聞いてみて下さい。

 


没頭キャスト#18 NPO法人運営と地方創生のリアル

 

◾️メインテーマ

#1:30    NPO法人のイメージ
#3:50    鳥取大学在学中に団体を設立したキッカケ
#5:35    なぜNPOという法人格にしたのか?
#6:50    法人化にあたってのあれこれ
#8:15    売り上げや資金繰りについて
#9:40    普段どんな仕事や活動をしているのか
#11:50  活動して見てきた変化
#13:40  県庁やめてNPOで働き始めたキッカケと「若者会議」
#15:30  若者を欲しがらない集落があるらしい
#16:25 「地元ヤバい」の源泉
#19:55  地方は本当に「地域活性化」をしたいと思っているのか?
#23:20  代表の見た鳥取この15年
#25:05  NPOの事業をどうやって増やしてきたか
#28:25  把握しておかなきゃいけないおじさん3パターン
#29:40 「都会か地方か論争」の結論
#31:10  楢山節考後期高齢者という拷問上映会
#34:25  NPOにしたメリット・デメリット
#37:25  NPOの価値観
#38:35  都市部の人から見た地方移住
#42:55  地域おこし協力隊のリアルなとこ

 

編集後記

地方創生という言葉や、メディア上で言われている事は知っていても、中々その実態をつかむのは難しいと思います。そんな中、少し俯瞰的な立場から地方と呼ばれる地域で活動している方の「生」の声は、これ以上ない説得力を持っていました。

大学生の時、地方創生について考えてみた時に「彼らは本気で地元を盛り上げたいと思っているのだろうか?」という疑問を持った。地元を盛り上げるには膨大なエネルギーが必要となる。果たして、そんなエネルギーを持っている人が地元に留まるものだろうか?地方創生なんて騒いでいるのは都会だけなんじゃないか?方から東京に上京した一個人として、地方の現状に肯定的な思いを抱くことはなかなか難しかった。

東京を含め、都市は良いことばかりじゃない。それでも順調に人口は増えている。多くの人が都市を目指し、結果、人口過密で苦しい思いをする。都会の生活に疲れた人は、一度地方も考慮していいのではないか?但し、決してそれはユートピアなんかじゃなくて、少なくとも都会よりは自己承認のハードルが低い場所、それぐらいの覚悟は必要かもしれない。

 

学生人材バンクはこちら↓

 

 

今回のオススメ本

地方創生大全

地方創生大全

 

 

 

没頭キャスト#17 テクノロジーの未来とUI(ユーザーインターフェース)

UI/UXという言葉を聞いたことがあるでしょうか?カタカナで書くとそれぞれユーザーインターフェース、ユーザーエクスペリエンスと呼びます。ユーザーが使用者という意味なので「使用者接触点」、UXは「使用者体験」という事になります。

っと言い換えもよく分からないと思うので、こちらを聞いて分かったつもりになってみて下さい!

 


没頭キャスト #17 テクノロジーの未来とUI(ユーザーインターフェース)

 

メインテーマ

#1:00 マッチングアプリ開発の話
#3:00 ネットと非モテの悲哀
#6:00 忌野清志郎の「キミかわいいね」
#9:45 定額デザインサービスのその後
#13:25 インターフェースとは何か?
#18:10 テクノロジーの現在と今後
#21:20 歩きスマホは無くなる?!
#23:30 自分にベストなアプリをどうやって選べばいいのか?
#28:35 キュレーションサイトについて
#29:35 勉強法を勉強した時に気がついた事
#32:35 「ライ麦畑でつかまえて」の世界と人間の直感

 

編集後記

 今回はエンジニアさんに最新の業界(?)事情についてお伺いしました。これを書いている時点で、googleが同時通訳のイヤホンを発表している(精度は置いといて)。

米グーグル、翻訳するイヤホン 新型携帯と同時利用で (写真=ロイター) :日本経済新聞

こんな風に、世界はテクノロジーの発展とともに、どんどん便利になっていく。 その流れに決して悲観することなく、前向きに考えた上でどんな未来になるのか考えてみよう!というこの今回の趣旨だ。

テクノロジーがどんなに発展しても、人間が共感する生き物である以上、人への需要はなくならないとは思う。それでも、現在では予想出来ない部分がテクノロジーに取って代わり、同様に予想外の部分で人が必要となってくると、今は思っています。

 

 

ちなみに、途中で話している私の書いた合格体験記が書かれているのは↓こちらです。 

私の早慶大合格作戦〈PART2(2008年版)〉一発逆転篇 (Yell books)

私の早慶大合格作戦〈PART2(2008年版)〉一発逆転篇 (Yell books)

 

 

神デザインソフト「sketch」の使い方解説動画作ったよ~

「sketch(スケッチ)」というデザインソフトを御存知でしょうか?

何となく噂には聞いていましたが、どうやらかなり良いデザインソフトらしいという事で、その解説動画を作りました!!

一応ですが、誰かから頼まれたり、お金を貰って作成したものではございませんので、クオリティーに関しては推して知るべしって感じでお願いします('ω')ノ

デザインソフトってどんなものなの?って思う人も試しに見てみて下さい!

 

その① どんなソフトで何が凄いの??

sketchの特徴についてザックリまとめた動画です。AppleFacebookGoogleDropBoxTwitterIBMPayPal等々、名だたる企業が導入しているソフトです。日本を席巻する日も近いかと思いました(小並感)。

 

 

その② 体験版をダウンロードしてみよう!

いきなり有料版に手を出すのはな~という人用に、30日の体験版が用意されています。なので、これをダウンロードして、この次の動画にそなえて下さい!!



 

 

その③ 基本的な使い方解説

こちらが実質的な本編です。体験版を使いながら基本的な操作方法を学んでいきます。この次からの応用編についていくためにも、先ずはここを抑えておくと良いかと思います!1回見たら、次は倍速でもう一回見てみるとスキルが定着しますよ!



 

 

その④ おすすめのプラグインとシンボル化

スケッチの特徴の一つであるプラグインについて解説した回です。この回は主にオススメのプラグインの紹介に留まっていますが、この次の回で詳細を説明しています。別に詳細がいらないって人は、ここでオススメしているプラグインをダウンロードして実装して下さい!(有料のモノは含まれてません!)

 

 

 

その⑤ プラグイン解説とアイコン作成

上記④でオススメのプラグインを紹介しましたが、よく考えたら用途や機能をキチンと説明していなかったので、その解説からスタートです。

そこからいよいよ応用編のアプリデザインを始めます。ここからが本番です!基本操作を習得して(しなくてもなんとかなるけど)、是非一緒にアプリのデザインに挑戦してみましょう!!



 

 

その⑥ アイコンをサクサク作ろう!

第⑤回でアイコンを1つ作成したので、今回はその他のアイコンを作成して行きます。人間1回だけでスキルは身につかないので、この第⑥回で復習しつつ、効率的にアイコンが作成できるように練習してみて下さい!



 

その⑦ メニューバー作成

今回がスケッチ最大の見せ場です!気になる人は⇩の18:00頃〜を再生してみて下さい。いや、ぶっちゃけここまで面倒臭くて飛ばしちゃったあなたも是非見てみて下さい!



 

その⑧ 完結

ついに最終回の第8回です。割と地味な作業が続いたかもしれませんが、これにて完結です。今までダウンロードして使っていなかったプラグインcraftの真価が今回発揮されます。是非ご活用下さい。

 

最後に

sketchという便利ソフトはあるけれど、勉強できる環境が少ない。あっても書面か有料動画、そんな想いで作り始めた解説動画でしたが、いかがだったでしょうか。

拙い部分もあると思いますが、初学として使える部分も多いかと思います。興味がある、これから使い始めたいという友人がいれば紹介していただけると嬉しいです(・ω・)

また基本が身につくまでは1回ではなく、倍速で復習するといいかと思います。ご視聴ありがとうございました!

メイドインアビスの何が凄いのか考えてみよう。

現在絶賛放映中のメイドインアビス、漫画喫茶で最新刊まで読んでもの凄〜く面白く、今年読んだ漫画No.1になりそうな勢いなので、その面白さの源泉を考えてみたいと思う。

読んでいない人の為に簡単に説明すると、上記の少年少女が「アビス」と呼ばれる大穴を下降しながら冒険する話だ。トルネコよろしく下の方に行けば行くほど強いモンスターがいて難易度が上がっていく。そして、そのアビスには「呪い」と呼ばれるものがあり、上昇すると体調が悪くなったり死んじゃったりする。つまり、下がっても地獄、上がっても地獄、緩やかな自殺の物語なのだ。

 

 

世界を創る

さて、物語とは「非日常を描く」ものであるが、その非日常がどれだけぶっ飛んでいるか、これはその作品を評価する際の1つ指標となる。ただ、単にぶっ飛んでいればいいと言う訳ではなく、それは読者や視聴者が理解できるギリギリ範囲でなければならない。そうでなければ単なる「トンデモ本」とされ、見向きもされない。

つまり「受け手の腑に落ちる、この世ならざる世界を創れるか?」ということになる。ドラクエでもFFでもポケモンでもワンピースでも何でもいい。モノづくりも志す者は世界を創らねばならぬのだ。そして結論になるであろうが、メイドインアビスはこれを非常に高いレベルで達成している。

 

如何に狂った世界を創るか

世の中には良い意味で「頭おかしい」と思える作品がある、例えば永井豪先生の「デビルマン」であり、最近で虚淵玄氏脚本の「魔法少女まどか☆マギカ」もそうだ。ただ、どちらも素晴らしい作品であることは名言した上で、これらは全く新しい世界感かというと、そういう訳でもない。

例えば「デビルマン」は文字通り悪魔軍と神軍の戦いであり、ミルトンの失楽園をベースにしていると言われいる。また「魔法少女まどか☆マギカ」の世界感は輪廻と、菩薩としてのまどかなど、強い仏教感を伺えるし。インキュベーターのキューベーの口からも「エントロピー」や「相転移」といった物理の専門用語が出てくる。

これらの頭のおかしい作品は、そういった意味で常識的なのだ。

 

如何に常識的に常軌を逸するか

この話を始めるに当たって、具体例として登場させたいのが宮崎駿氏である。こと日本で生活し、彼を知らぬ方が難しいので紹介は割愛するが、彼こそ「この世界を創った奴がヤバい!」殿堂入りの猛者である。彼は「風の谷のナウシカ」を創造した。

 この漫画を読んだことがあれば出来ると思うが、一言で言うと頭おかしい。かつ、それまで想像もしない世界を見せてくれた。何をどうやったらこんな世界の創造できるのか?そう思いながら終始圧倒されて読破した。長くもないが短くもない人生の中で、それまで全く見たことのない世界を見たことを素直に驚き、そして、これこそがオリジナリィなのだと思った。

火の7日間、巨神兵、トルメキア、ペジテ、土鬼、腐海王蟲、いづれも全くの虚構でありながら、ありありと実在感を持って作品に登場する。荒唐無稽な世界と人と生き物でありながら、物語は一切破綻せず、彼らは実在した。

ではこの実在感はとこからくるのか?

 

如何に細部にこだわるか

ズバリ細部である。その虚構が世界に本当に存在したらどうか?重さは、大きさは、どう使われる、どう呼ばれる、なぜそう呼ばれる?etc.世界を創っている本人が本当に存在すると思っていれば、作品内では本当に存在することができるし、それを読者が信じればそれは実在するのだ(なぜなら人間は認識したものを現実だと思うから)。

その細部が密であればあるほど、世界は実在を帯びる。

 

もしかしたら凄いところまでいっていまうかも

さて、メイドインアビスの話に戻ろう。正直5巻までは「細部にこだわった凄い漫画」だった(日本語しておかしいが)、それが6巻でアビスのさらに深部に進むことのよって、1つレベルが上がったように思う。想像の上の創造とでも言うべきか、

アビスという世界の完成度がヤバい

 

結論を繰り返そう。面白い作品の1つの指標に、世界観の独自性というものがある。そして、メイドインアビスは非常に完成度の高い世界観を創造している。

これはもしかしたら、もしかしたら凄いところまで連れて行ってくれる作品になるかもしれない。せっかく同時代に生きているので、リアルタイムで楽しむのがオススメです!

 

現状に合わない米国の婚姻制度 一橋大学2017英語

パラリーか要約か微妙な感じだか。要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。

分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ利点は何かと言えば。

・平易な言葉を使ってる

・要約だけで文章の流れが分かるようになってる

・トピックの背景知識や関連知識が身に着く

こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。

 

 

2017年① 手の重要性と2面性

①ネット、スマホ、PCは自分への認識や他者との関りに大きな影響を与えてる。

②変化は色々あるけれど、今回は「手の使い方」の変化について考えるよ。

③新技術によって手の使い方は変わってきたから、手の構造はいずれ変化するね。

④使われ方は変わるけど、人間が手を常に動かすことは昔から変わらないよ。

⑤そんなわけで、手を使えないと逆に不安になるよね。

⑥そう!手は凄い!色んな事に使う便利な道具!

⑦でも時として言う事聞いてくれない、勝手に動いちゃう(´;ω;`)

⑧メールやFBを手が勝手にチェックしてない?アナ雪のエルザも、自分ではやりたくない事を手が勝手にやっちゃてたよね。


ポイント

手の重要性と2面性について書かれた文章である。特に突っ込むこともないが、なぜにそんなに手をフィーチャー(feature)する必要があるのか少し説明してみようと思う。
身近で毎日触れている(?)手だが、以外と知らないこともある。

 

ホムンクルスの手はデカい?

鋼の錬金術師ですっかりお馴染みなった?ホムンクルスだが、こちらがアメリカの外科医ペンフィールド氏が提唱した「大脳のホムンクルス」である。

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image by Pinterest


明らかに手がデカい、ってかキモイ。要は「大脳皮質に身体のどの神経がある」の図だと思ってほしい。ここからも、いかに手が大事かわかる。

「手を動かすとボケない」と言われるが、そう考えるとあながちない話ではない。…ボケ防止にピアノでもやろうかな…。

 

ホムンクルス(1) (ビッグコミックス)
 

 


現代の事情に合わない米国の社会保障制度

①アメリカで同性婚を合法化したが、これは歴史的な事である。

②↑この出来事は、同性婚では認められない経済制度を可視化した点で、より重要である。

③結婚へ付く給付金は、夫婦の一方を労働へ、もう一方を家事に仕向ける制度である。

④アメリカの社会制度はアメとムチを使って、稼ぎ手と専業主婦の夫婦を推奨している。アメは、結婚していると独身の1.5倍の退職給付金を貰える。

⑤ムチは、夫婦が共働きの場合①片働き同様の扶養手当にするか、②各々の個人給付金を受け取る、の2択なことである。

社会保障が出来たのでは1930年代のことである。今の事情に全然合ってないんだよ!

 

ポイント

恐らく一番読みにくいのがパラ⑤であろう。なので、ここで少し補足をしたいと思う。結婚して得られる権利に「配偶者控除」がある。しかし、この制度は片方のみ働いている場合のみ恩恵が最大になるようになっており、そこが指摘ポイントとなっている。

 

★つまり夫婦が共働きの場合、①片働き同様の扶養手当にするor②各々の個人給付金を受け取る、の2つの選択肢が発生するのだが、

 ①の場合、一方が収めた社会保障金を無にすることになる
 ②の場合、せっかく夫婦になって得られた扶養手当の権利を放棄することになる

と、どちらを選択しても損した事になるので、共働き夫婦は損をし、片方が家庭にいる婚姻関係のみに報いる制度だと言っているのである。

 

今回のオススメは、この様に結婚を一つの金融商品として考えたこちらの本。結婚や恋愛というと、とかく感情の方が注目されがちだが、冷静に制度面を考えた名著である。

損する結婚 儲かる離婚(新潮新書)

損する結婚 儲かる離婚(新潮新書)

 

 

 

 

人と幸福の因果な関係 一橋大学2012年英語

 パラリーか要約か微妙な感じだか。要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。

分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ利点は何かと言えば。

・平易な言葉を使ってる

・要約だけで文章の流れが分かるようになってる

・トピックの背景知識や関連知識が身に着く

こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。

 

 

2012年① ハリケーンSNSが引き起こした嵐

 

段落要約

①21世紀の道具は、人々が出来事や感情の周りに、鳥のように群がるのを可能にする。

②著者も↑同じことを、NYにアイリーン(台風の名前)が来た時思った。

③アイリーンがNYに来た時、著者は不安感に襲われたが。それは過去に内戦や軍事基地で孤立した時、ラジオや電話からニュースを得た感情と同じだった。

SNS時代は不安上昇がヤバい(悪い意味で)、過去超えとる。

⑤確かに、SNSの発達はポジティブな側面があり、実益はある。

⑥しかし、マイナス側面もある。サイバースペースでの恐怖や不安をの共有は反響し感情の風洞を作りだす。そして、それは統制不可な代物である。

⑦感情の風洞について、もっと議論しなくちゃ。だってこれは多くの場所で人間とともにあるものだから。

 

ポイント

Twitterという割と身近な題材から始まるが、なかなか筆者の言いたいことがズバリ出てこない英文であった。結局言いたい事は④⑥⑦パラ辺りで「SNS危ないからもっと考えなくちゃ」的な話である。

④→⑤パラの構成は実に教科書的な「確かに、しかし」構文である。にも関わらず、この文章を読みにくくしているのは⑥パラで突如現れた「感情の風洞」というワードだろう。

 

風洞ってなんやねん!

後半「風洞」という耳慣れない言葉が出てくるが、風洞とは一体なんだろうか?少し考えてみよう。先ず広辞苑の定義ではこうなる

 

風洞

人工的に空気などの流れを作るためのトンネル型の装置

                                          -広辞苑第六版-

 

これでも良く分からない。 言葉で理解できない時は視覚情報だ、動画ではどうだろうか?


う~ん、見ていて楽しいけどよく分からない!!

 恐らく筆者の言いたかったポイントは、人工的、流れ、装置だろう。そうだとすれば、「感情の風洞」とは「人工的なモノで作られた感情の流れ」ぐらいの意味だと考えられる。

 

ちなみにパラ①で出てくるビズ=ストーン氏の御尊顔と著書はこちら。

ツイッターで学んだいちばん大切なこと 共同創業者の「つぶやき」

 

 

 2012年② 何故社会不安が増大しているのか?

 

段落要約

①先進国で社会不安が激増しているが、その原因は地域共同体の崩壊である。

②50年前は地元でアイデンティティを持っていたが、地元から離れた今はそんなの無いプー。

③人間は無知で魅力が無い人間だと思われるのを恐れるが、見知らぬ人々に囲まれて暮らす現代は、常に周りの人々からの評価に晒され不安になる。(地元だと既に評価済みだからその不安がない)

④人と人の格差が広がると、社会的地位の重要性が増す。そうすると、社会評価に対する不安が高まるよ~ん。

 

ポイント

社会不安と社会評価について書かれた文章である。「社会評価が重視されると、不安が増すよ」って感じの話である。そして地域コミュニティの崩壊こそがその原因であると筆者は説いている。以上をまとめるとこんな感じだ。

しかし、ハッキリ言って筆者の意見には乗れない。なんせ私自身が地域コミュニティーから出て、幸福になった人間だからだ。

 

安定したコミュニテイーの限界

既に記したように、地域コミュニティはアイデンティティを確率しやすく、精神的に安定しやすいのは認める。しかし、それは強者の理論だ。

安定している事は、裏を返せば逆転不可のコミュニティということであり、そんな集団は下位のヒエラルキーの者にとっては絶望でしかない。

人間関係は一度固定してしまうと変えることが難しい。1対1の関係であれば逆転が無いこともないが、コミュニティという大きな集団になってしまうと、もはや自分の力だけでは変えがたいシロモノになる。

その集団の中で、強い権限を持つもの、つまり既得権益側の人間は当然集団の維持を図ろうとする。そうなると弱者は弱者で居続けなければならない。この最悪かたちが「いじめ」だ。

 

いじめの起きないコミュニティ

以前「いじめの起きないコミュニティとはどんなコミュニティか?」という事を一生懸命考えたことがあった。その結果「程よく人が入れ替わるコミュニティ」が一番いじめが起きにくいという結論に達した。

想像してみてほしい。学校でも会社でも、今いる組織のメンバーが(1週間や1ヶ月で)定期的に入れ替わるとしよう、その組織でいじめは起きるだろうか?否である。

現状そんな組織は現実的ではないのかもしれないが、思考実験だと思ってほしい。いじめは硬直した密な人間関係の中で生まれる。生物は自分より強い生物に喧嘩を吹っ掛けない。そして相手が自分より強いか弱いかの判断、そしてそこから危害を加えるに至る判断にはある程度時間を要する。

筆者は他者からの評価とそこから生じる不安をネガティブなモノとして書いているが、私はそうは思わない。その不安によって、人は他者に危害を加える事に躊躇できる。だとすれば、そこには一定の価値がる。地域コミュニティから脱することによって救われる人間もいるのだ。

(本当の事を言うと、たとえ地域コミュニティーにいても不安と無縁ではいられないと思うのだか)

 

人と幸福の因果な関係

さて、コミュニティーコミュニティーとうるさいが、そもそもコミュニティに属さないという選択肢はないのだろうか?その答えが知りたければ、この原則を押さえておこう。

 

【コミュニティーや人間関係は煩わしい、しかし、人はそれ無しで幸福にはなれない。】

 

あなたも人間関係を面倒だと思った事があるだろう。そして、その人間関係の環から出たいと思った事もあるだろう。しかし!実に難儀な事に!人は1人では生きられない!!

これは物理的な問題ではない。衣食住の問題であれば、頑張れば何とかなるかもしれない。しかし、これは精神の問題なのだ。人は人間関係に絶望しても、それでも他者を求める。友人を欲し、恋人を欲す。これは本能であり、感情の話問題だ。それゆえ止むに止まれない。社会の中で他者に貢献する、そして他者に認められる、そうして初めて幸福を感じれるのだ。自信もニート生活を経験した事があるが、あれは長くは続かない。

この問題を解決するポイントは2つだ。

1つは処世術、或いは対人術を学ぶ。そしてコミュニティの中で円滑な人間関係を目指す。こうした技を身に付けることによって、人間関係から生まれるネガティブなモノを、限りなくゼロにする方法だ。

もう一つは所属するコミュニティをよく選ぶこと。類は友を呼ぶ。価値観の全然違うコニュニティにいても不幸しか生まない。あなたと限りなく価値観の近しい友人や恋人、そしてコミュニティを探すのだ。

 

このテーマに興味ある人におすすめの本を2冊紹介しておきます。どちらも非常に現実的で実践的な良書です。 ぜひご一読あれ!

嫌われる勇気

嫌われる勇気

 

 

 

戦争映画、上から見るか下から見るか

戦争映画やパニック映画を誰しも1度は見た事あると思う。戦時下や宇宙人襲来や大災害などの非常事態はまさに非日常であり、それ故題材として描かれやすい。今回はそんな戦争映画の見方を1つ紹介したいと思う。

宇宙人襲来はギリ分かるとして、災害は戦争か?と思われるかもしれないが、平和な日常が失われたら…それはもう戦争じゃろがい!!…という精神でご了承願いたい。

さて、そんな非常事態映画を見ていて、ある法則に気が付いた。これが分かればその映画がどんなテイストでどんな展開になるかがある程度推測できるようになる。この見方が、あなたの映画ライフの一助になれば幸いである。

 

戦争映画、上から見るか下から見るか

映画の中で非常事態が起こる。その規模はまちまちであるが、その出来事に対してどの視点から描くのか、すなわち主人公はどこからその出来事に向き合うのか。これによって、映画の性質が変わって来る。視点とその特徴は以下の3つである。

 

  • 上から見る:事態を把握している上層部
  • 中から見る:現場にいる兵士や職業人
  • 下から見る:自体を一切把握せず巻き込まれる民間人

これだけだと良く分からないと思うので、一つだけ例を出してみよう。例えば宇宙人襲来という軸でこれを当てはめると、

  • 上から見る:インディペンデンスデイ(大統領視点)
  • 中から見る:世界侵略ロサンゼルス決戦(兵士視点)
  • 下から見る:宇宙戦争トムクルーズ視点)

こんな感じだ。便宜上、上や下などという言葉を使っているが、別に差があるとは思ってないので悪しからず。これからそれぞれ視点の特徴についてもう少し説明していこう。

 

上から見る

上から見るとは戦争を俯瞰的な立場から見ること、つまり事態をある程度把握している政府高官や軍の上層部から描かれる物語だ。特徴を上げるとこんな感じ。

  • ジャンル:娯楽大作はコレ、政治劇もコレ
  • 敵:ハッキリした敵がや目標が設定されている
  • 余韻:ちゃんと決着する、ハッピーエンドになりやすい。

説明するまでもないかもしれないが、国家規模の物語になりやすい。なのでまず規模がでかい。戦力をガンガン投入する。ドッギャンばったんガラガラドーン!!娯楽大作にうってつけな視点である。

また、聞いたことあるかもしれないが、戦争は外交の1手段である。つまり、戦争は決して目的ではなく、対外的な政策である外交手段の1つである。そして外交の決定権を握るのは政治家や官僚といった上層部である。 こういった政治劇の場合、戦闘シーンは殆ど無く、密室での会話劇が中心となる。

そして、事態がキチンと収束する。戦争なら勝利し、宇宙人が来てたら追い返す、災害も収まる。これらが上から戦争を見た場合の特徴である。

 

なんつったてアメリカ大統領が話の中心にいる、これ以上の上層部はいない。 敵の正体も割とはっきりするし、世界のどこが攻められてるとか、概ね状況が把握されてる。「上から見る」の教科書的な作品。

 

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

 

広告コピーの一つに「ニッポン対ゴジラ」とあったことからも分かるように、主人公矢口蘭堂が政治家だったことからも分かるように、シンゴジラも「上から見る」の一つだ。ゴジラの現在地、正体など、分かっていることは観客も同時に知れるようになっている。

防衛軍や民間人など、作品によっては中や下から見ることがあるのもこのシリーズの特徴だ。

 

 ウサマ・ビン・ラディンを追うCIA分析官の物語だ。がっつり政治劇で「いかに目的のビンラディンまで辿り着くか?」が物語の焦点になってくる。その手段として拷問や司法取引が行われるのだが、それらの描写が実際に政治的論争にまで発展した。それでも様々な映画際で賞をかっさらっていった作品だ。

全然関係ないけど、主演のジェシカ・チャスティン、めちゃめちゃ好み。彼女の役どころは中間管理職的で、事務方の指揮官という感じなので、上から視点と中から視点の中間的な話だ、それ故に目標はしっかり達成するが、後味はあまりよくない

 

中から見る

中から見るとは 、戦争をその戦闘がまさに行われている現場から見ることである。戦いの渦中にあるので、先ほどのような俯瞰的な視点は薄れ、むしろ目の前の敵(目標)をいかに攻略するかという部分に作品の盛り上がりがくる様になっている。

  • ジャンル:重厚な人間ドラマ、名作として語り継がれるのはコレ
  • 敵:途中からハッキリしてくるが、割とぼんやり
  • 余韻:無事解決!とはならなず、切なさを残す
  • その他:戦闘シーン多め

主人公は兵士の一人のパターンが多く、この個人の非凡さが作品のフックとして使われる。それゆえ英雄譚が多く、名作と呼ばれる作品が多い!いくつかオススメを紹介するが、いずれもどこかで見聞きしたことがある作品だろう。

 

映画史に残る冒頭30分。プライムビデオで見れるから、騙されたと思って最初だけ見て欲しい。初見の時はあまりの自体に言葉が出なかった。連合国15万vsドイツ軍4万のノルマンディー上陸作戦。その連合国側の視点の戦争。

 

ソビエト軍のスナイパー(ジュード・ロウ)視点の対ドイツの戦争映画。このスターリングラードと先のプライベートライアンで戦争映画2大巨頭(と思ってる)。どちらも圧倒的な映像の力で、戦争がいかなるものか物語ってくれる。戦争がいかなるものか、言葉だけでは中々言い表せられないが、映像によって見ている者にとうとうと語りかけてくるものがある。

戦争ダメ!絶対!!

 

今年公開されたハクソーリッジも中から見る映画で、人命救助の英雄譚である。米国vs日本の米国視点の話ゆえ、日本時としては心苦しい場面が多い。人は意図せず愛国心を持つものだと実感させられた映画である。詳しくはこちらをどうぞ→2017年下半期 劇場公開映画ざっくり感想まとめ - 蔵ログ

 

これまでが第二次世界大戦が舞台の話であるが、ここからは最近の戦争が舞台になっている。イラク戦争でレジェントとなった狙撃手の話。トイレも行けず、スナイパーって大変なんだな…。

 

こちらもイラク戦争。主人公が爆弾処理班という珍しい設定。「極限状態に慣れてしまったある種の人たちは、そこでしか生の実感が湧かなくなるんだな」と思った作品。戦争云々というより、職業人としての軍人の誇りと哀しさにフォーカスした1作。

「上から見る」で紹介したゼロ・ダーク・サーティと同じ監督で、こちらは第82回アカデミー賞作品賞を受賞した。

 

下から見る

下から見るとは、事態の状況を掴めない民間人の視点だ。航空機も持ってなく、基本地上から状況を見上げるしかないので、この表現にしている。

  • 事態の状況がわからないし、解決法もわからない
  • なので主人公が基本的に無力
  • だから人気がなく、興行的に失敗しがち
  • 戦闘がクライマックスにならない

とまぁ悪口めいたものを書いたが、何を隠そう僕が1番好きなジャンルはここだ。みんなもっとこの視点楽しめばしいのに!と思う。 この視点が人気が出ずらいのは分かる。多くの人は「俺つえー」状態が好きだし、事態を俯瞰的に見るのが好きだ。

だからそれを期待してこの視点を見るとガッカリすることになる。違う!この視点が描きたいのは人間であり生き様だ。ジャンル的に言えばヒューマンドラマ!!でも、なまじSFやアクションの面をしているから悲劇が起こる。この視点はヒューマンドラマを見るつもりで観賞するのがオススメです。

 

宇宙戦争 (字幕版)

宇宙戦争 (字幕版)

 

個人的に過小評価されてる戦争映画ナンバーワンだ。タイトルのせいでドンパチ映画を期待すると痛い目を見る。そんなものは「上から見る」に任せればいいし、そっちを見ればいい。

これは家族の話だ。起こっている事態は単なる設定に過ぎない。冒頭と最後でドムクルーズとその家族の関係はどう変化するか。そこに注目すればより一層作品が楽しめる。

映像で人をいかに描くか?この映画はその教科書的な作品でもある。来ている服や、話す単語、住んでる場所や友人、それらで主人公の状態がよく説明されている。こんな低所得のトムクルーズも珍しい。

 

韓国の単なるB級映画だと思ったでしょ?俺も最初はそう思った、ゴジラの出来損ないだと。でも違った、メチャメチャ面白かった。これも家族の話だ。韓国にいる少しおかしな家族、その一家から見た(ゴジラのような)怪物の話だ。

韓国の鬼才ポン・ジュノ監督作品だが、彼は作品はどれもどこか間が抜けた変な映画だ。スノーピアーサー以外オススメです!

 

 カンヌ映画祭で最高賞、米国アカデミー賞で監督賞と、名前ぐらいは聞いた事があるかもしれない。ピアニストと戦場という、およそ似つかわしくない言葉の対比が印象的な邦題である。

タイトル通り主人公は一介のピアニストだ、それゆえ戦争にただただ翻弄されるしかない。戦況によってじわりじわりと追い込まれていく様子は胸に来るものがある。

 

 さて、僕の生涯ベスト級映画の紹介だ。今までこの映画をオススメすると、「え?デイアフタートゥモロー?」「え?トゥモローランド?」とすっとんきょうな反応が返って来たが、今ならこう言えるゼログラビティの監督の作品だと。

この映画で衝撃だったが、出産の描写と、クライマックスの長回しだ。映画で出産シーンは珍しいが、さらにここまで丁寧に描写する映画も珍しい。そしてこの映画には3つの長回しシーンがある。その長いシーンの最初と最後、事態が大いに変化する。ただ長けりゃ良いってもんでもない、実に圧巻の長回しである。

凄ーく良い映画なのにじぇんじぇん人気ない!見てない人が大多数だと思うので、是非ご鑑賞あれ^^。

 

 

以上、戦争映画上から見るか下から見るか?でした。あなたはどの視点の作品が好きですか?

映画「ダンケルク」を劇場で観なければいけない3つの理由。

私の大好きな映画監督、クリストファー・ノーランの最新作である。ひょんなことから公開前に見れたので、オススメの意味を込めて感想を書いて置おく。

結論から言うと絶対映画館で観た方がいい作品だ。

ダンケルクの戦い」とググって貰えれば分かるが、基本的にこの戦いは撤退戦だ。なので、大勝利!!みたいな展開にはならないし、何なら後味は良くない。それでも、オススメしたい。

映像の美しさが語られがちなノーラン監督だが、今回はそれ以外の魅力を簡単に紹介したいと思う。先に言っておくが、今回割とゆるい。そしてネタバレはしない

 

 

Dunkirk: Original Motion Picture Soundtrack

 

①陸・海・空の特異な3部構成

何となく民間の救出劇のお話かな?と思っていたが、構成は見事に予想を超えてくれた。この物語は陸海軍の3つの視点から、3つの時間軸で描かれる物語である。もう少し言うと、こういう事だ。

  • 陸:1週間の出来事
  • 海:1日の出来事
  • 空:1時間の出来事

これが絶妙に組み合わさって構成されている。だから時間軸もバラバラで、観ている映像の少し前や後、結構前まで戻ったりする。メメントも時間構成が変な映画だったが、今作も中々変な映画である。気を抜いていると、置いてぼりを食らうことになる、

作品に集中するためにも、映画館で観た方がいい!!

 

②ノーランと言えば音

映画を見る際に、音に注意する人は多くないと思う。特に初見の時はセリフやストーリーを理解するのに精一杯で、音にまで意識を向けるのは難しいかもしれない。

しかし、音は非常に重要な役割があり、「映像作品の素人と玄人を分かつのが音である」とまで言われる。そして、ノーラン監督は代名詞と言って良いほど、実に特徴ある音を使う。ただ、そう言っている人を他に知らないので、私の中での代名詞かもしれない事は併せておく。

効果音、環境音、動作音、音にも色々あるが、初回はBGMだけ良く聞いてみてほしい。遠くの方から不協和音が徐々に近づいてくる感じ、常に何かから追われている感覚、この先の不安や不確かさ、これらは音によって演出している事に気が付くだろう。

ノーランの音を存分楽しむためにも、映画館で観た方がいい!!

 

③エグい表現は少ない

戦争映画を回避したくなる一つに「見た目の描写がエグい」という理由がある。爆発による四肢の損傷や、 臓器の露出など、見るに堪えない映画は多い…、

 

大丈夫!ノーラン作品エグくない!

 

ダークナイトを思い出してほしい。映画史に残る凶悪な敵、あのジョーカーが登場していたにも関わらず残忍は「描写」はなかった。(行なわれてはいたかもしれないが、映像としては見せなかった)

多分ノーラン監督自身エグい描写嫌いなんだよ!じゃあ大丈夫!!戦争だから死んじゃう人達もいるけれど、あんまり見せないよ!!最初に言ったけど、やっぱりノーランが凄いのは映像、ルックなのよ!

ノーランの映像美を楽しむためにも、映画館で観た方がいい!!

 

おまけ:戦いの背景は知っていた方がいいか?

 歴史モノを扱った映画について周るのがこの問題だ。会話劇や戦略中心の映画の場合は、その歴史的背景を知らないと面白さが半減してしまう。

幸いノーラン作品は映像で見せるタイプなので、前提知識が無くても作品は楽しめる。とはいえ最初の状況ぐらいは知っていた方がいいだろう。ザックリ言うとこんな感じだ。

 

ナチス独「フランス攻めるでー」

英・仏「独にメッチャ囲まれてるー!!!早よ逃げな!!!」

 

その後、フランスは1ヶ月ほどでパリを明け渡し、さらにその半月後には降伏することになるが、それはまた別の話。さて、準備も万端、

 

これはもう映画館で観るしかないね!

 9月9日、救急の日に公開です!

 

グローバル時代をどう生きるか? 一橋大学2013年英語

パラリーか要約か微妙なラインだが、要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。

分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ利点は何かと言えば。

・平易な言葉を使ってる

・要約だけで文章の流れが分かるようになってる

・トピックの背景知識や関連知識が身に着く

こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。

 

 

2013年①:マーフィーの法則は本当か?

 

段落要約

⓵「なぜ物事は起こるのか?」はムズい問いだけど、「なぜ悪いことはおこるのか?」よりマシな質問。だって悪いことに特別な注意を向ける必要なんて本当はないからね!!

②パンはジャムをぬった側面から落ちるで有名な「ソッドの法則」を冗談で口にする人々がいるけど、存外本気(マジ)で信じてんじゃないの?

③人間が意識して初めて世界を認識するのであって、世界が故意に自分を困らせようとしている訳じゃないんだよ!

④「ソッドの法則」は悲観的で、「ポリアンナの法則」は楽観的。じゃあ、悲観的に考えたら悪いことが起きて、楽観的に考えたら良いことが起きるの?

⑤んなアホな。コインもトーストも、万物は思考や感情や人格を持たない。最初の質問に戻ろう「なぜ物事は起こるのか?」その答えは、偶然だ。それ以上でもそれ以下でもない。この考えを受け入れない人はいるのは分かる、ハイハイ、因果応報、信賞必罰、ワロスワロス、宇宙は人間の好みなど気にしないんだよ。

 

ポイント

今回の文章は、個人的に好きな部類の内容だった。僕らは不確かな世界をなんとか生きていくために、兎角パターンや法則を作りたがる。占い、ジンクス、願掛け、験担ぎ、全てそうだ。何もそれらが悪いとは言わない、それで感情なり行動に実際の変化があれば、十分意味がある。しかし、この文章はそれらを一切切り捨てている。

起きることは起きる、起きないことは起きない。そこに意味を見出すのは勝手だが、全て単なる偶然に過ぎない。これが筆者の主張である。

この考えに多くの人が反感を覚えるのは当然である。不確かな世界を何とか説明するため、法則を勝手に作ってしまうのが人間なのである。AだからB、BだからC、その論理の正誤を”経験則”的に作ってしまう。そうでもしないと世界は未知過ぎて、不安で眠れなくなってしまうのだ。

株を守りて兎を待つ、朔日毎に餅は食えぬ、柳の下にドジョウはいない、これらの言葉が人間のその性分を見事に皮肉っている。

 

 

マーフィの法則≒ソッドの法則

さてここからは、本文で出てきた2つの法則について解説していこう。「マーフィーの法則」という言葉を聞いた事がないだろうか?ソッドの法則はこれのイギリス版の呼び方で、一般的には「あるあるネタ

名前の由来になったマーフィーさんは軍人さんで、今ではあるあるネタみたいになっているが、元々は失敗学的な部分が強かったと認識している。

本文でも出てきた「If anything can go wrong, it will.」であるが。この文章だけ取れば「悪い可能性があるモノは、そうなる」となるが、その文面に出て来ていない部分こそ大事だと思う。

つまり、「失敗する余地があるモノは失敗する(だからその可能性を減らそうor失敗したときの策を講じておこう)」ということなのだ。

 

ポリアンナの法則」は少女パレアナから

 いきなりポリアンナの法則が出てきてビックリしたが、楽観的な法則が分かれば別に解答上は問題ない。ここからは、なんでこれが楽観的な法則なのか説明したい。

その昔、アメリカにエレナ・ホグマン・ポーターという小説化がいて、「少女パレアナ」は彼女が1913~1915年の間に書いた一連のヒット作なのである。

その後、このヒット作はディズニーで映画化されたり(1960年)、日本でもハウス食品世界名作劇場でアニメ放映されたりもした(1986年)。要は、それくらい多くの人が知ってて当然で、影響力の大きな作品ってことだ。

 

「良いこと探し」と「足るを知る」

さて、そんな「少女パレアナ」であるが、作中でパレアナは「Glad Game」と呼ばれるゲームをする。それは、どんなにつらい事があっても、その中「良い事を探す」ことによって、生きる希望を見出そうという試みである。(作中では父の死)

ここから転じて「現状を冷静に直視せず、現実逃避や妄想に逃げている」ことを「ポリアンナ症候群」と呼ぶようになったのだ。

パレアナの名誉の為に言っておくと、パレアナの「Glad Game」と「ポリアンナ症候群」は別物である。

さらにパレアナの「良いこと探し」自体は非常に理にかなった手法だと考えている。人は慣れる生き物で、得より損に傷つく生物だ。そうなると、身の回りの足りない物ばかりに気を取られ、無いものねだりの、不満野郎になりがちである。

仏教の言葉に知足(足るを知る)という言葉があるが、これは今自分が持っているもので満足しようという考え方である。友達が自分の思った通りに振舞ってくれなくても、友達がいること自体に感謝しよう。高級料理は食べれなくても、今日の食事に困らないことに感謝しよう。大豪邸には住めなくても、雨風しのげる家がある事に感謝しよう。

こんな風に無いものに目を向けるのではなく、すでにあるものを再認する。当たり前のレベルを下げれば、かくも容易に人間は幸せになれるのである。

 

マーフィーの法則の正体

さて、日常レベルでは「あるあるネタ」になってしまったマーフィーの法則であるが、その正体は一体なんであろうか。

・急いでる時に限って、赤信号ばかり。

・自分の並ぶレジだけ、進むのが遅い。

・書き直した選択肢に限って、元の回答が正解。

・来るなと思っていたら、守備位置のレフトにフライ

これらの事態は何故起こってしまうのだろうか?答えは記憶だ。

事前記憶についての説明をしたが、改めで簡単に説明しよう。人間が覚えられるものは2種類だけだ。①繰り返したもの、②感情を伴ったもの、マーフィーの法則に当てはまるものは何れも強い感情を伴っている。

青信号ばかりでサクサク進めた時、サクサク進んだレジ、書き直して正解した問題、自分の守備位置に飛ばなかったボール、どうだろう、これらも思い返せばあったはずだ。しかし感情を伴わなかった結果、記憶に残らなかった。一方、先の例はいずれも強い(ここでは負の)感情を伴ったはずだ。

良い事は忘れ、悪い頃は覚えていた。あるあるネタと化してしまったマーフィーの法則は、その程度のモノだと思っている。

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2013年②:グローバル時代の高学歴

 

段落要約

①欧米人にとって職のグローバル化サザビーオークション(値段がどんどん上がっていくもの)と同様だと思われてきた。

②ところがどっこい、実際には逆オークションで、労働者による値段の下げ合いが行われている。

③値段だけじゃなくて、労働時間、福利厚生、昇進、などもブラック化している。

④この逆オークションはグローバル初期は低技能労働者だけだったけど、今では高技能労働者にまで及んでいる。その要因は3つある。

⑤1つ目は多くの人が大学教育を受けられるようになったこと、大卒それ自体はそんな価値ないかな。

⑥2つ目は品質とコストの両方を求められるようになったこと。結果としては、高技能な仕事が低コストな国にアウトソーシングされてるよ~ん。><

⑦3つ目は世界で優秀な人材を求める動き、企業は学歴と所得の関係を見直す必要があると思っている。つまり、学歴主義から能力主義への転換である。

⑧能力があると思われている世界のトップ大学のみ需要が集中し、それ以外の大卒との差が広がっている。つまり、彼らと同じ学歴、経験、技能があっても好待遇を受けれないのだ。

⑨この結果、アメリカ大卒者達は高技能低所得の労働者となっている。以前は収入の差は業績の差だったけど、今はそうじゃなくなってるよね~@アメリカ

 

ポイント

グローバル化と労働の関係を説明した文章である。明らかに欧米視点のややネガティブな文章であるが、途上国の労働者視点に立てば労働のグローバル化は仕事が増えるのでポジティブにとらえることもでる。

さて、本文は特にアメリカの労働市場について述べられているが、ここをまとめると、「アメリカのトップ大学じゃない学生は、例えトップ校の学生と同じ能力があっても、不遇な状況に追い込まれてるよー!グローバル化で」って感じである。

さて、正しく本文を読み取れただろうか?読み取れなかったのなら、あなたは学歴についてとんでもない勘違いをしているのかもしれない。

 

東大だろうがFランだろうが学歴は同じ 

東大と偏差値50以下の経営難に陥ってる大学、どちらの卒業生が高学歴だとうか?答えは"同"学歴である。

学歴というのは、あくまで学業に関する経歴であって、同じ大卒なら学歴は同じなのだ。だから、中卒より高卒、高卒より大卒、大卒より院卒、が高学歴というのである。この学歴について勘違いすると、⑧⑨パラで勘違いを起こすかもしれない。

詳しくはこちら↓をどうぞ。 

dero339.hatenablog.com

 

グローバル時代をどう生きるか?

さて本文では、欧米先進国の厳しい労働市場が説明されていたが、翻って日本、さらに自分はどうすべきか、という事を考える良い文章である。

分かりやすいのはパラ⑧で書かれているように、世界のエリート校に進学することである。しかし、それが出来れば苦労しないってか、なかなか厳しいだろう。一橋大学でも精一杯なのに、まして世界のトップ大学を目指すなんてとても現実的とは思えない(思えたらすぐに資料集めだ!!!!!チャンスはあるぞ!!!!!!)

巷には「世界に飛び出せ!┗(^o^ )┓三」みたいな煽りがあるけど、日本に留まっていたい人間だっている。熾烈さが増すこの世界で、僕らはどうやって生きていけばいいのか?

 

スキルの掛け算という考え方

実はその方法はいろいろあるんだけど、今回は一番わかりやすい物を紹介したい。世の中にはスキルと呼ばれるモノが沢山あるんだけど、それを「掛け合わせる」ことによって希少価値を高める、という方法がある。

僕の好きなゲームにドラクエⅥというゲームがあるが、そこには職業システムと呼ばれるモノが存在する。そこで面白いのが、戦士×武闘家=バトルマスター、戦士×魔法使い=魔法戦士、魔法使い×僧侶=賢者など、特定の下級職を組み合わせる事によって、上級職になれる事だ。

下級職はいつでもだれでもなれるから、あまり希少価値はない。しかし、この下級職の組み合わせによって、希少価値の高い上級職へとなれるのだ。

これはゲーム上での話であるが、現実はさらに面白い。現実世界でスキルは無限にあるのだ、スキルの選択次第では簡単にオンリーワンになれるし、スキルを2つではなく、3つ4つと数も増やすことが出来る。どうだろう、そう考えるとそこまで恐れる必要はなくなって来たんじゃないか?

幸い日本に生まれたおかげで、環境的には世界トップクラスにいる。これに安住して安穏と暮らすか、スキルを深めて希少価値の高い人間になるか、あなた次第です!!

 ここら辺の考え方をもっと知りたい人はどちらかどうぞ。

 

21世紀における3種のスキル

現代社会の3種のスキルはIT、会計、語学、と言われている。それぞれが何となく大事なのは分かるが、お尻に火が付かない限り、全部やろうとは思わないのが正直なとこだろう。

この3種のスキルの優れてるところは、それぞれ汎用性が高いことだ、だから3つ全てにリソースを割く必要はないと思う(できたらそりゃいいけど)。どれか1つでも出来そうなモノがあれば、先ずはそれだけ頑張る。その上であなたの大好きなモノと掛け算してみよう。それだけで希少性の高い人材になれる可能性大である。

ちなみに一橋大学を目指そうというあなたは、英語ぐらい出来なきゃダメだぞ!('ω')ノ