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2017年下半期 劇場公開映画ざっくり感想まとめ

今まで見てから暫くたってから感想書いてましたが、どの映画を見に行くかの参考にしたいということで、徐々に追記していく感じで映画を振り返っていきたいと思います。次観る映画やDVD選びの参考になれば幸いです。

 

ラインナップとオススメ度はこんな感じ(随時追加していきます)

 

オススメ度5☆☆☆☆☆ 万人にオススメ、ベスト級映画
オススメ度4☆☆☆☆ 普通にオススメ、好き
オススメ度3☆☆☆  条件が合えばオススメ
オススメ度2☆☆   DVDでいいんじゃん
オススメ度1☆    暇なら見たらいいんじゃん

 

ローガン オススメ度3☆☆☆

Logan [Blu-ray] - Imported

 X-メンシリーズに出てたウルヴァリンことローガンが主人公の話。ポイントはローガンが結構なレベルで"老い"てるとこだ。高い治癒能力を持ち、近接戦闘でゴリゴリやってた男の老いは、見ていて辛くなる。

ちなみにかのプロフェッサーXことチャールズは半分痴呆老人になってて、こちらもこちらで見ていてつらい。名門オックスフォードでブイブイいわせ、地上最強のテレパスの名をほしいままにしていた彼の姿は、もうどこにもない。

つまり今作は「全盛期を知ってるあいつ等の老後の話」なのである。だから、カタルシスもあったもんじゃねぇ!(十分強くて人殺しまくるんだけど、何か満たされない!)

どんな人間もいつかは老いる。では、その最期の時をいかに過ごすか?ただただ味わい深い作品でした。(ざびじぃ~よーーー!)

 

ハクソーリッジ オススメ度3☆☆☆

Hacksaw Ridge [Blu-ray]

日本風に言えば「前田高地」。これは沖縄戦の一部である。沖縄戦の特徴をザックリまとめるとこんな感じ。

硫黄島の戦いの後!(米国勢いに乗ってる)

・日米の戦いで最大規模(戦死者約20万人)

・あの戦艦大和もこの時沖縄へ向かう途中で沈んだ(「男たちの大和」など作品多数) 


なので映画でここら辺を映画で追体験するなら硫黄島からの手紙激動の昭和史 沖縄決戦さとうきび畑の唄などがオススメです。


で、基本的にこの映画自体はアメリカ側の英雄譚である。なので、なのであくまで主人公視点の第二次世界大戦。主人公はアメージングなスパイダーマン、沈黙の宣教師、ザッカーバーグの右腕でお馴染みの、アンドリューガーフィールド。前半終始ハニカんでて可愛い。

物語はハッキリ前後半の2部構成になっていて。前半=沖縄に行くまで、後半=沖縄戦となっています。なので、戦闘シーン期待して観に行った人は前半退屈に感じるのかもしれません。でも戦闘シーンは圧巻と言うか、これまでの戦争映画のお約束的なものをこれでもかという感じで詰め込まれてます(いい意味で)、しかし、辛かった。戦争映画はただでさえ辛いのに、舞台が沖縄戦なので余計辛かった。

そんなこんなでテーマは普遍的な人命救助の話ですが、それでも戦争映画ですし、宣伝で言ってた「プライベート・ライアンを超えてる」とも思いません、なのであまり万人にはオススメ出来る作品ではありません。ただ1点を除いて。それは対立する陣営内での視点の切り替え、通称「カニと修造理論」を長年の蓄積で楽しめる点です。

「カニと修造理論」について簡単に説明すると、「AとBの対立する勢力があり、物語をA視点から始め観客はAに感情移入する、ところがそこから対立するBに視点が移ることにより、観客の思い入れもBに移る手法」って感じです(提唱したのはスクリプトドクターの三宅隆太氏)。興味あったら検索してみて下さい。現在連載中の進撃の巨人もこの手法を使ってる

んで、ハクソーリッジは勿論終始アメリカ視点です。しかし!日本で生活してきた人は、基本的に日本視点の戦争ドラマを見て育ちます(良くTV局が何十周年記念とかで戦争ドラマ作るよね)。これは、起用される役者は日本人だし、日本の資本で制作されるので当然と言えます。そう!僕らは日本視点の戦争ドラマが当たり前!じゃあ、日本が敵の戦争ドラマを見るとどうなるか?頭が混乱する!!!!

先に挙げた「カニと修造理論」、これを日本で生活した年数分、大いなる前振りとして楽しめます。終始アメリカ視点なので、当然アメリカ側の登場人物達に感情移入します。ただ、これまで散々日本視点で大平洋戦争を見てきた経験が、色々と感情を混濁させます。

特に、戦闘が始まる直前の沖縄への艦砲射撃(戦艦から地上を攻撃して敵の戦力を削っておく)は見てて非常に辛かったです。あぁ...沖縄が...僕の大好きな日本が…燃えてる..(´;ω;`)って感じで胸が痛くなりました。さらに、日本兵が凄い。日本兵が結構強敵に描かれていて…というか単純に怖かったです。途中から日本語が聞こえてくるだけで怖く感じるという、変な感覚になりました。

そんな感じで、日本で生まれ育ったからこそ生まれる変な感情と共に鑑賞できる映画です。この1点だけはオススメします。見終わった後、ドイツの人はプライベート・ライアンとかスターリングラードどんな気持ちで見てんだと?と思いました。

 

メアリと魔女の花 オススメ度3☆☆☆

メアリと魔女の花 オリジナル・サウンドトラック

ジブリ作画監督をやっていた米林宏昌監督の3本目の作品。流石と言うべきか、わざわざ言及するまでもなく、絵は凄いし、ジブリっぽい。でも、宮崎駿監督とは違う。何が違うかというと、言葉による説明の量だと思う。米林監督は明確に子供を対象にしている。そのせいか、言葉による説明がやたらと多い。しかし、子供をターゲットにしていたという意味では宮崎駿監督も同じだったはずである。子供と言えども、思った以上に読み取れる力はあるはずである。

素人ながら脚本を書いたことがある身として、そのバランスが難しいのは分かる。説明が少なければ難解だと小難しいだといわれ、多ければ観客舐め過ぎと言われる。その苦労は重々承知の上で、米林監督程の技術を持った方なら、ビジュアル的な描くことが出来るので、言葉による説明や感情の吐露をもっと減らせると思います。次回作に期待します!!冒頭の魔術シーンは圧巻でした!!

兎角、ジブリが解散した後、こうしてその遺伝子を受け継いだ人の作品を見れるだけでも、十分ありがたいです。この作品が存在すること自体に価値があります。

最期に、エンドロールで監督が担がれてる神輿が凄すぎて、僕ならストレスで発狂すると思いました!!