ドクター・ストレンジの2作目。初日に見に行けました。
ストーリーの決定的なネタバレはしませんが、小ネタは少しネタバレするかもなのでご注意ください。
- 基本情報
- スカッとするヒーロー映画ではない
- 駄作かと思ったら傑作だった
- 原因は監督の作家性
- まるで夏休みのホラー映画を見たような爽快感
- X-MENからまさかの"彼"が登場
- 新キャラアメリカン・チェベスとは
基本情報
公開日:2022年5月4日
上映時間:126分(2時間6分)
監督:サム・ライミ
最近のアメコミヒーロー映画の中ではコンパクトな長さです。
監督はスパイダーマンでもメガホンを取ったサム・ライミ監督。後に触れますが、作家性が爆発した作品でした。
スカッとするヒーロー映画ではない
正直、観始め30分ぐらいは駄作だと思いました。マーベル作品の中間作品でよくあることなので「あー今回はハズレかな」くらいの気持ちでした。
観てて全く気持ちよくない。ストレンジが全然活躍しない。
映画版のドラえもんを観てる時のような「いやいや!あの道具(魔法)使えばもっと楽に勝てるやん!」的なツッコミを毎分入れたくなる展開。
これまでのマーベル映画のような、スカッと大活躍のヒーロー映画ではありませんでした。
駄作かと思ったら傑作だった
そんなわけで駄作かと思いきや、後半徐々に考えを改めました。
スカッとするヒーロー映画を期待してガッカリしていましたが、こちらがマルチバース・オブ・マッドネスの楽しみかたを間違えていたのです。
考えを改めてから観ると、どんどん傑作の香りがしてきました。
原因は監督の作家性
先にも触れましたが、今回の監督は無印スパイダーマンの監督でもあるでもサム・ライミ監督。
今ではスパイダーマン監督して有名ですが、そもそものキャリアはホラー映画監督。
デビュー作は今でもカルト的人気を誇る「死霊のはらわた」です。
そんなわけで、マルチバース・オブ・マッドネスもスカッと気持ちいヒーロー映画ではなく、ホラー映画のテイストで作られています。
まるで夏休みのホラー映画を見たような爽快感
なので、見方さえ間違わなければ、面白く楽しめる映画です。
例えるなら、小中学生の夏休みに友達と見たホラー映画のような爽快感。
ざっくりとした映画の感想は以上ですが、ここからは気になった部分を少し掘り下げていきます。
X-MENからまさかの"彼"が登場
マルチバースと銘打っていたので、きっと他のマーベル作品から登場があると思っていましたが、まさかのX-MENからの登場がありました。
そのキャラは、プロフェッサーX。
X-MENの"X"の由来となった人物で、当然ですが X-MENシリーズでは最重要人物の1人です。
この↓画像でいうと、奥にいるハゲ。
この↓画像でいうと、真ん中にいる黄色いフサ。
ミュータントが滅ぶ、とあるバース(世界線)が映画ローガンで描かれますが。
そこでは痴呆症になって悲惨な最後を迎えるプロフェッサーが描かれています。
この3作を見ればプロフェッサーXに関しては一旦大丈夫です。
新キャラアメリカン・チェベスとは
今回新キャラとしてアメリカン・チャベスというキャラが出てきますが、日本語の解説が乏しいのでwikiを参照しつつ能力や背景を解説します。
アメリカ・チェベスの能力
超人的な強さと耐久性、そして飛行の力を持っていて、星型の穴を開けることで多元宇宙や異空間への移動が可能です。
光の形態でスペクトラムが観測した光速に追いつき、それをほぼ超えることができるため、超人的な速度で移動することができます。
パンチで敵を小さな星の破片にする能力があります。
極限状態においては、大きな星を投射し、キャプテン・マーベルをも負傷させるほどの強力なエネルギーを放出することもあります。
アメリカ・チェベスの生い立ち
アメリカ・チャベスは、ユートピア・パラレルという時間の止まった現実で育てられ、デミウルジと呼ばれる存在に超能力を吹き込まれたと信じています。
彼女の記憶では、チャベスが6歳の頃、ユートピア・パラレルが破壊の危機に瀕していました。
チャベスの母親はブラックホールを封印するために自らを犠牲にし、その粒子は多元宇宙にまき散らされることになりました。
ヒーローとしての自分を証明したいと思いつつ、ユートピアは救いを必要としないことを知っていたチャベスは、故郷とその責任から逃げ出しました。
彼女は様々な次元を旅して、最終的にミス・アメリカという名前を採用し、密かにスーパーヒーローとして活動し始めました。