パラリーか要約か微妙な感じだか。要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。
分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ利点は何かと言えば。
・平易な言葉を使ってる
・要約だけで文章の流れが分かるようになってる
・トピックの背景知識や関連知識が身に着く
こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。
2012年① ハリケーンでSNSが引き起こした嵐
段落要約
①21世紀の道具は、人々が出来事や感情の周りに、鳥のように群がるのを可能にする。
②著者も↑同じことを、NYにアイリーン(台風の名前)が来た時思った。
③アイリーンがNYに来た時、著者は不安感に襲われたが。それは過去に内戦や軍事基地で孤立した時、ラジオや電話からニュースを得た感情と同じだった。
④SNS時代は不安上昇がヤバい(悪い意味で)、過去超えとる。
⑤確かに、SNSの発達はポジティブな側面があり、実益はある。
⑥しかし、マイナス側面もある。サイバースペースでの恐怖や不安をの共有は反響し感情の風洞を作りだす。そして、それは統制不可な代物である。
⑦感情の風洞について、もっと議論しなくちゃ。だってこれは多くの場所で人間とともにあるものだから。
ポイント
Twitterという割と身近な題材から始まるが、なかなか筆者の言いたいことがズバリ出てこない英文であった。結局言いたい事は④⑥⑦パラ辺りで「SNS危ないからもっと考えなくちゃ」的な話である。
④→⑤パラの構成は実に教科書的な「確かに、しかし」構文である。にも関わらず、この文章を読みにくくしているのは⑥パラで突如現れた「感情の風洞」というワードだろう。
風洞ってなんやねん!
後半「風洞」という耳慣れない言葉が出てくるが、風洞とは一体なんだろうか?少し考えてみよう。先ず広辞苑の定義ではこうなる
人工的に空気などの流れを作るためのトンネル型の装置
-広辞苑第六版-
これでも良く分からない。 言葉で理解できない時は視覚情報だ、動画ではどうだろうか?
う~ん、見ていて楽しいけどよく分からない!!
恐らく筆者の言いたかったポイントは、人工的、流れ、装置だろう。そうだとすれば、「感情の風洞」とは「人工的なモノで作られた感情の流れ」ぐらいの意味だと考えられる。
ちなみにパラ①で出てくるビズ=ストーン氏の御尊顔と著書はこちら。
2012年② 何故社会不安が増大しているのか?
段落要約
①先進国で社会不安が激増しているが、その原因は地域共同体の崩壊である。
②50年前は地元でアイデンティティを持っていたが、地元から離れた今はそんなの無いプー。
③人間は無知で魅力が無い人間だと思われるのを恐れるが、見知らぬ人々に囲まれて暮らす現代は、常に周りの人々からの評価に晒され不安になる。(地元だと既に評価済みだからその不安がない)
④人と人の格差が広がると、社会的地位の重要性が増す。そうすると、社会評価に対する不安が高まるよ~ん。
ポイント
社会不安と社会評価について書かれた文章である。「社会評価が重視されると、不安が増すよ」って感じの話である。そして地域コミュニティの崩壊こそがその原因であると筆者は説いている。以上をまとめるとこんな感じだ。
しかし、ハッキリ言って筆者の意見には乗れない。なんせ私自身が地域コミュニティーから出て、幸福になった人間だからだ。
安定したコミュニテイーの限界
既に記したように、地域コミュニティはアイデンティティを確率しやすく、精神的に安定しやすいのは認める。しかし、それは強者の理論だ。
安定している事は、裏を返せば逆転不可のコミュニティということであり、そんな集団は下位のヒエラルキーの者にとっては絶望でしかない。
人間関係は一度固定してしまうと変えることが難しい。1対1の関係であれば逆転が無いこともないが、コミュニティという大きな集団になってしまうと、もはや自分の力だけでは変えがたいシロモノになる。
その集団の中で、強い権限を持つもの、つまり既得権益側の人間は当然集団の維持を図ろうとする。そうなると弱者は弱者で居続けなければならない。この最悪かたちが「いじめ」だ。
いじめの起きないコミュニティ
以前「いじめの起きないコミュニティとはどんなコミュニティか?」という事を一生懸命考えたことがあった。その結果「程よく人が入れ替わるコミュニティ」が一番いじめが起きにくいという結論に達した。
想像してみてほしい。学校でも会社でも、今いる組織のメンバーが(1週間や1ヶ月で)定期的に入れ替わるとしよう、その組織でいじめは起きるだろうか?否である。
現状そんな組織は現実的ではないのかもしれないが、思考実験だと思ってほしい。いじめは硬直した密な人間関係の中で生まれる。生物は自分より強い生物に喧嘩を吹っ掛けない。そして相手が自分より強いか弱いかの判断、そしてそこから危害を加えるに至る判断にはある程度時間を要する。
筆者は他者からの評価とそこから生じる不安をネガティブなモノとして書いているが、私はそうは思わない。その不安によって、人は他者に危害を加える事に躊躇できる。だとすれば、そこには一定の価値がる。地域コミュニティから脱することによって救われる人間もいるのだ。
(本当の事を言うと、たとえ地域コミュニティーにいても不安と無縁ではいられないと思うのだか)
人と幸福の因果な関係
さて、コミュニティーコミュニティーとうるさいが、そもそもコミュニティに属さないという選択肢はないのだろうか?その答えが知りたければ、この原則を押さえておこう。
【コミュニティーや人間関係は煩わしい、しかし、人はそれ無しで幸福にはなれない。】
あなたも人間関係を面倒だと思った事があるだろう。そして、その人間関係の環から出たいと思った事もあるだろう。しかし!実に難儀な事に!人は1人では生きられない!!
これは物理的な問題ではない。衣食住の問題であれば、頑張れば何とかなるかもしれない。しかし、これは精神の問題なのだ。人は人間関係に絶望しても、それでも他者を求める。友人を欲し、恋人を欲す。これは本能であり、感情の話問題だ。それゆえ止むに止まれない。社会の中で他者に貢献する、そして他者に認められる、そうして初めて幸福を感じれるのだ。自信もニート生活を経験した事があるが、あれは長くは続かない。
この問題を解決するポイントは2つだ。
1つは処世術、或いは対人術を学ぶ。そしてコミュニティの中で円滑な人間関係を目指す。こうした技を身に付けることによって、人間関係から生まれるネガティブなモノを、限りなくゼロにする方法だ。
もう一つは所属するコミュニティをよく選ぶこと。類は友を呼ぶ。価値観の全然違うコニュニティにいても不幸しか生まない。あなたと限りなく価値観の近しい友人や恋人、そしてコミュニティを探すのだ。
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