こんにちは智蔵()です。今回はオススメ漫画の紹介です。私も運営に関わっている不登校のためのフリースクール「Riz」というスクールがありまして、そこに置いてある漫画とその一言推薦文のです。
大きく「共感型」と「感化型」に分けており、共感型は辛い境遇を和らげるよう内容、感化型は次の行動を起こす時に勇気をくれるような内容です。もちろん、一概に分けることはできないので、あくまでざっくりですが!
共感型
かくかくしかじか
田舎の普通の女の子が、どうして売れっ子の漫画家になったのか。たった5巻で描く一人の少女の人生の話です。一気に読んで、最終巻を読み終わる頃には自然と涙が出ていました。そして恥ずかしながら、僕が「先生」を目指すきっかけになった漫画でもあります。
ひとりずもう
みんなが知ってる「ちびまる子ちゃん」、あのまるちゃんが中学生になり、高校生になる。一人の少女が大人になるんだ。心震えないわけがない。
ぼくらの
少年少女が15人が巨大なロボットの様なモノに乗って、地球の存亡の為に闘う話です。ここまで操縦者の心理に迫ったロボット漫画があったでしょうか。ロボットの体をとった青春群像漫画。だまされたと思って1巻だけ読んで下さい。
鈴木先生
人間関係は面倒臭い。どれくらい面倒臭いかと言うと、人生トップレベルで面倒臭い。ところがどっこい、人は1人では生きられない。1人になると「孤独」を感じるようにプログラムされている。なぜ人間関係が面倒臭いかと言えば、個人間やフループ間で思想や意見が異なるからだ。「人と人は分かり合える」そんな甘言があるから面倒臭く感じるのだ。「人と人はわかり合えないかもしれない」その前提に立ってスタートしてみてはどうだろう。ここまでを言い換えよう。コミュニティーは面倒臭い、それでも人はコミュニティの中で幸福を感じるようになっている。であればその面倒くさいの根本に立ち、よりよい幸福を目指そうではないか。多分そんな話。
絶望に効く薬
大学生の頃に読みました。決して絶望していた訳ではありませんが、世の中には沢山の世界があって、沢山の人生があるのだと思いました。インタビューを漫画にしたものですが、非常に優しい文体で、読みやすいです。そして、自分が今見ている世界だけが全てじゃないんだと思えます。
悪の華
1巻で読むのが辛くなって、3巻で止めようと思った。でも、最後まで読んだら全然違う世界が見えた。30歳を超えた僕には響かなかったけど、これを中高生の時に読んでいたらヤバかったと確信した。人生変わったかもしれない。さようなら。ふつうにんげん。
漂流教室
気がついたらそこは荒廃した世界だった。人は非日常に陥って初めて、日常の幸福を感じるのだと思いました。そうであれば、日々の何気ない部分が、いかに幸福であるかを忘れない者が最も幸福な人間なのだと思います。作者の楳図かずおさんは、ガキ使なんかで色物おじさん的な感じで登場していますが、本当に頭が良くて、素晴らしい漫画家さんだと思います。
寄生獣
圧倒的な知恵で地上の覇者になった人類。僕らは狩る側であり、狩られることはない。そんな当たり前のを揺るがす物語。人類が被捕食者として描かれる作品は増えたけれど、これほど完成度が高いものはない。これはもはや文学だ。人は1人では生きれない、人間だけでも生きれない。僕らは皆、寄り添い生きる獣なのだ。
感化型
インベスターZ
将来はサラリーマンしかないと思っているでしょう。少なくとも中高生の事の僕はそうでした。しかし世の中には、自分で労働せずに豊かに暮らす資産家と呼ばれる人達が存在します。そして、彼ら資産家はもれなく「投資」をしています。「投資とは何か?」お金や経済の本質に迫る作品です。
3月のライオン
15歳でプロ棋士になった青年の話。みんなが努力して、切磋琢磨して、それでも勝利が確約されない世界。勝負の世界では全員が努力している。そんな環境で人はいかに生きるのか…。そんな話かと思いきや、笑いありギャグあり、ハートフル家族の話でした。
ヒストリエ
紀元前に当時の世界を支配したアレクサンダー大王、…の秘書官が主人公の話。それだけ聞くと地味だけど、これが不思議と面白い。そして、これほど「知」を愛した話はない。知識バンザイ、勉強最高!自分史上最高の図書館漫画。
キーチ
「ひとり凄い、ひとり大事、みんなひとり、生きる楽しい、ひとりだから」
かつてそう叫んだ4歳の少年がいました。これは、その少年の愛と勇気の物語です。
宇宙兄弟
どんなに辛いことや、逃げ出したいことがあっても。この兄弟も頑張ってるし、自分ももう少し頑張ろうかな、そう思える作品です。
ドラゴン桜
東大に行けば全てが解決するとも、東大だけに価値をおくのも正解だとは思ってません。ただ、目的のための適切な手段を知る事は、長い人生において大切なことです。
君達はどう生きるか
小説をほとんど読まない僕の家にもある数少ない小説の1つ。2017年に漫画化され一大ムーブメントを巻き起こした。驚くなかれ、初版は1937年、実に80年前なのである。時代が変わっても変わらないもの、それが「如何に生きるか」という問いである。その答えを出すために、先ずは観察が必要なのだ。
火の鳥
漫画を完成させた天才が、その狂気で描いた作品。漫画の神様手塚治虫が、気が狂うほどの世界観で、人間の「生」について力の限り描ききっています。同じ作者のブッダも良いけど、火の鳥の方が人生観を変えちゃうくらいぶっ飛んでる。オススメは文庫 2巻の未来編。
日露戦争物語
江戸、明治、大正、昭和、平成。時代が変わってもそこで生きている人がいきなり変わるわけではない。江戸時代から明治時代へ、大きく時代が動く中で、江戸の心を持った人々はいかに新時代を生きたのか。生まれた家で人生が決まっていた時代から、自ら人生を選択する時代。君は何を選択するのか?
プラネテス
宇宙に対するロマンはどこからくるのか?なぜ人は空を見上げ夢想するとわくわくするのか?しかし忘れてはいけない、地球もまた宇宙なのだ。
リアル
不良、リア充、エリート、三者三様の登場人物。それぞれの挫折と困難。そんな彼らを繋ぐのはバスケットボール。単なるスポ根漫画ではない。ここで描かれるのは人生そのものだ。未だに未完だけど、人生もまたいつ終わるかわからないから良し。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。今回はフリースクールに置いた漫画というくくりでしたが、紹介した本はどの層にもオススメの漫画です。個別購入がメンドウとい方は、あのDMMさんで漫画見放題のサービスやってます。
予想外に豊富なコンテンツ数なので、わざわざ本屋に買い行くのがメンドウという方は、一度お試ししてみて下さい!^^