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没頭できることを求めて

メイドインアビスの何が凄いのか考えてみよう。

現在絶賛放映中のメイドインアビス、漫画喫茶で最新刊まで読んでもの凄〜く面白く、今年読んだ漫画No.1になりそうな勢いなので、その面白さの源泉を考えてみたいと思う。

読んでいない人の為に簡単に説明すると、上記の少年少女が「アビス」と呼ばれる大穴を下降しながら冒険する話だ。トルネコよろしく下の方に行けば行くほど強いモンスターがいて難易度が上がっていく。そして、そのアビスには「呪い」と呼ばれるものがあり、上昇すると体調が悪くなったり死んじゃったりする。つまり、下がっても地獄、上がっても地獄、緩やかな自殺の物語なのだ。

 

 

世界を創る

さて、物語とは「非日常を描く」ものであるが、その非日常がどれだけぶっ飛んでいるか、これはその作品を評価する際の1つ指標となる。ただ、単にぶっ飛んでいればいいと言う訳ではなく、それは読者や視聴者が理解できるギリギリ範囲でなければならない。そうでなければ単なる「トンデモ本」とされ、見向きもされない。

つまり「受け手の腑に落ちる、この世ならざる世界を創れるか?」ということになる。ドラクエでもFFでもポケモンでもワンピースでも何でもいい。モノづくりも志す者は世界を創らねばならぬのだ。そして結論になるであろうが、メイドインアビスはこれを非常に高いレベルで達成している。

 

如何に狂った世界を創るか

世の中には良い意味で「頭おかしい」と思える作品がある、例えば永井豪先生の「デビルマン」であり、最近で虚淵玄氏脚本の「魔法少女まどか☆マギカ」もそうだ。ただ、どちらも素晴らしい作品であることは名言した上で、これらは全く新しい世界感かというと、そういう訳でもない。

例えば「デビルマン」は文字通り悪魔軍と神軍の戦いであり、ミルトンの失楽園をベースにしていると言われいる。また「魔法少女まどか☆マギカ」の世界感は輪廻と、菩薩としてのまどかなど、強い仏教感を伺えるし。インキュベーターのキューベーの口からも「エントロピー」や「相転移」といった物理の専門用語が出てくる。

これらの頭のおかしい作品は、そういった意味で常識的なのだ。

 

如何に常識的に常軌を逸するか

この話を始めるに当たって、具体例として登場させたいのが宮崎駿氏である。こと日本で生活し、彼を知らぬ方が難しいので紹介は割愛するが、彼こそ「この世界を創った奴がヤバい!」殿堂入りの猛者である。彼は「風の谷のナウシカ」を創造した。

 この漫画を読んだことがあれば出来ると思うが、一言で言うと頭おかしい。かつ、それまで想像もしない世界を見せてくれた。何をどうやったらこんな世界の創造できるのか?そう思いながら終始圧倒されて読破した。長くもないが短くもない人生の中で、それまで全く見たことのない世界を見たことを素直に驚き、そして、これこそがオリジナリィなのだと思った。

火の7日間、巨神兵、トルメキア、ペジテ、土鬼、腐海王蟲、いづれも全くの虚構でありながら、ありありと実在感を持って作品に登場する。荒唐無稽な世界と人と生き物でありながら、物語は一切破綻せず、彼らは実在した。

ではこの実在感はとこからくるのか?

 

如何に細部にこだわるか

ズバリ細部である。その虚構が世界に本当に存在したらどうか?重さは、大きさは、どう使われる、どう呼ばれる、なぜそう呼ばれる?etc.世界を創っている本人が本当に存在すると思っていれば、作品内では本当に存在することができるし、それを読者が信じればそれは実在するのだ(なぜなら人間は認識したものを現実だと思うから)。

その細部が密であればあるほど、世界は実在を帯びる。

 

もしかしたら凄いところまでいっていまうかも

さて、メイドインアビスの話に戻ろう。正直5巻までは「細部にこだわった凄い漫画」だった(日本語しておかしいが)、それが6巻でアビスのさらに深部に進むことのよって、1つレベルが上がったように思う。想像の上の創造とでも言うべきか、

アビスという世界の完成度がヤバい

 

結論を繰り返そう。面白い作品の1つの指標に、世界観の独自性というものがある。そして、メイドインアビスは非常に完成度の高い世界観を創造している。

これはもしかしたら、もしかしたら凄いところまで連れて行ってくれる作品になるかもしれない。せっかく同時代に生きているので、リアルタイムで楽しむのがオススメです!

 

現状に合わない米国の婚姻制度 一橋2017英語

パラリーか要約か微妙な感じだか。要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。

分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ利点は何かと言えば。

・平易な言葉を使ってる

・要約だけで文章の流れが分かるようになってる

・トピックの背景知識や関連知識が身に着く

こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。

 

 

2017年① 手の重要性と2面性

①ネット、スマホ、PCは自分への認識や他者との関りに大きな影響を与えてる。

②変化は色々あるけれど、今回は「手の使い方」の変化について考えるよ。

③新技術によって手の使い方は変わってきたから、手の構造はいずれ変化するね。

④使われ方は変わるけど、人間が手を常に動かすことは昔から変わらないよ。

⑤そんなわけで、手を使えないと逆に不安になるよね。

⑥そう!手は凄い!色んな事に使う便利な道具!

⑦でも時として言う事聞いてくれない、勝手に動いちゃう(´;ω;`)

⑧メールやFBを手が勝手にチェックしてない?アナ雪のエルザも、自分ではやりたくない事を手が勝手にやっちゃてたよね。


ポイント

手の重要性と2面性について書かれた文章である。特に突っ込むこともないが、なぜにそんなに手をフィーチャー(feature)する必要があるのか少し説明してみようと思う。
身近で毎日触れている(?)手だが、以外と知らないこともある。

 

ホムンクルスの手はデカい?

鋼の錬金術師ですっかりお馴染みなった?ホムンクルスだが、こちらがアメリカの外科医ペンフィールド氏が提唱した「大脳のホムンクルス」である。

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image by Pinterest


明らかに手がデカい、ってかキモイ。要は「大脳皮質に身体のどの神経がある」の図だと思ってほしい。ここからも、いかに手が大事かわかる。

「手を動かすとボケない」と言われるが、そう考えるとあながちない話ではない。…ボケ防止にピアノでもやろうかな…。

 

ホムンクルス(1) (ビッグコミックス)
 

 


現代の事情に合わない米国の社会保障制度

①アメリカで同性婚を合法化したが、これは歴史的な事である。

②↑この出来事は、同性婚では認められない経済制度を可視化した点で、より重要である。

③結婚へ付く給付金は、夫婦の一方を労働へ、もう一方を家事に仕向ける制度である。

④アメリカの社会制度はアメとムチを使って、稼ぎ手と専業主婦の夫婦を推奨している。アメは、結婚していると独身の1.5倍の退職給付金を貰える。

⑤ムチは、夫婦が共働きの場合①片働き同様の扶養手当にするか、②各々の個人給付金を受け取る、の2択なことである。

社会保障が出来たのでは1930年代のことである。今の事情に全然合ってないんだよ!

 

ポイント

恐らく一番読みにくいのがパラ⑤であろう。なので、ここで少し補足をしたいと思う。結婚して得られる権利に「配偶者控除」がある。しかし、この制度は片方のみ働いている場合のみ恩恵が最大になるようになっており、そこが指摘ポイントとなっている。

 

★つまり夫婦が共働きの場合、①片働き同様の扶養手当にするor②各々の個人給付金を受け取る、の2つの選択肢が発生するのだが、

 ①の場合、一方が収めた社会保障金を無にすることになる
 ②の場合、せっかく夫婦になって得られた扶養手当の権利を放棄することになる

と、どちらを選択しても損した事になるので、共働き夫婦は損をし、片方が家庭にいる婚姻関係のみに報いる制度だと言っているのである。

 

今回のオススメは、この様に結婚を一つの金融商品として考えたこちらの本。結婚や恋愛というと、とかく感情の方が注目されがちだが、冷静に制度面を考えた名著である。

損する結婚 儲かる離婚(新潮新書)

損する結婚 儲かる離婚(新潮新書)

 

 

 

 

人と幸福の因果な関係 一橋大学2012年英語

 パラリーか要約か微妙な感じだか。要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。

分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ利点は何かと言えば。

・平易な言葉を使ってる

・要約だけで文章の流れが分かるようになってる

・トピックの背景知識や関連知識が身に着く

こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。

 

 

2012年① ハリケーンSNSが引き起こした嵐

 

段落要約

①21世紀の道具は、人々が出来事や感情の周りに、鳥のように群がるのを可能にする。

②著者も↑同じことを、NYにアイリーン(台風の名前)が来た時思った。

③アイリーンがNYに来た時、著者は不安感に襲われたが。それは過去に内戦や軍事基地で孤立した時、ラジオや電話からニュースを得た感情と同じだった。

SNS時代は不安上昇がヤバい(悪い意味で)、過去超えとる。

⑤確かに、SNSの発達はポジティブな側面があり、実益はある。

⑥しかし、マイナス側面もある。サイバースペースでの恐怖や不安をの共有は反響し感情の風洞を作りだす。そして、それは統制不可な代物である。

⑦感情の風洞について、もっと議論しなくちゃ。だってこれは多くの場所で人間とともにあるものだから。

 

ポイント

Twitterという割と身近な題材から始まるが、なかなか筆者の言いたいことがズバリ出てこない英文であった。結局言いたい事は④⑥⑦パラ辺りで「SNS危ないからもっと考えなくちゃ」的な話である。

④→⑤パラの構成は実に教科書的な「確かに、しかし」構文である。にも関わらず、この文章を読みにくくしているのは⑥パラで突如現れた「感情の風洞」というワードだろう。

 

風洞ってなんやねん!

後半「風洞」という耳慣れない言葉が出てくるが、風洞とは一体なんだろうか?少し考えてみよう。先ず広辞苑の定義ではこうなる

 

風洞

人工的に空気などの流れを作るためのトンネル型の装置

                                          -広辞苑第六版-

 

これでも良く分からない。 言葉で理解できない時は視覚情報だ、動画ではどうだろうか?


う~ん、見ていて楽しいけどよく分からない!!

 恐らく筆者の言いたかったポイントは、人工的、流れ、装置だろう。そうだとすれば、「感情の風洞」とは「人工的なモノで作られた感情の流れ」ぐらいの意味だと考えられる。

 

ちなみにパラ①で出てくるビズ=ストーン氏の御尊顔と著書はこちら。

ツイッターで学んだいちばん大切なこと 共同創業者の「つぶやき」

 

 

 2012年② 何故社会不安が増大しているのか?

 

段落要約

①先進国で社会不安が激増しているが、その原因は地域共同体の崩壊である。

②50年前は地元でアイデンティティを持っていたが、地元から離れた今はそんなの無いプー。

③人間は無知で魅力が無い人間だと思われるのを恐れるが、見知らぬ人々に囲まれて暮らす現代は、常に周りの人々からの評価に晒され不安になる。(地元だと既に評価済みだからその不安がない)

④人と人の格差が広がると、社会的地位の重要性が増す。そうすると、社会評価に対する不安が高まるよ~ん。

 

ポイント

社会不安と社会評価について書かれた文章である。「社会評価が重視されると、不安が増すよ」って感じの話である。そして地域コミュニティの崩壊こそがその原因であると筆者は説いている。以上をまとめるとこんな感じだ。

しかし、ハッキリ言って筆者の意見には乗れない。なんせ私自身が地域コミュニティーから出て、幸福になった人間だからだ。

 

安定したコミュニテイーの限界

既に記したように、地域コミュニティはアイデンティティを確率しやすく、精神的に安定しやすいのは認める。しかし、それは強者の理論だ。

安定している事は、裏を返せば逆転不可のコミュニティということであり、そんな集団は下位のヒエラルキーの者にとっては絶望でしかない。

人間関係は一度固定してしまうと変えることが難しい。1対1の関係であれば逆転が無いこともないが、コミュニティという大きな集団になってしまうと、もはや自分の力だけでは変えがたいシロモノになる。

その集団の中で、強い権限を持つもの、つまり既得権益側の人間は当然集団の維持を図ろうとする。そうなると弱者は弱者で居続けなければならない。この最悪かたちが「いじめ」だ。

 

いじめの起きないコミュニティ

以前「いじめの起きないコミュニティとはどんなコミュニティか?」という事を一生懸命考えたことがあった。その結果「程よく人が入れ替わるコミュニティ」が一番いじめが起きにくいという結論に達した。

想像してみてほしい。学校でも会社でも、今いる組織のメンバーが(1週間や1ヶ月で)定期的に入れ替わるとしよう、その組織でいじめは起きるだろうか?否である。

現状そんな組織は現実的ではないのかもしれないが、思考実験だと思ってほしい。いじめは硬直した密な人間関係の中で生まれる。生物は自分より強い生物に喧嘩を吹っ掛けない。そして相手が自分より強いか弱いかの判断、そしてそこから危害を加えるに至る判断にはある程度時間を要する。

筆者は他者からの評価とそこから生じる不安をネガティブなモノとして書いているが、私はそうは思わない。その不安によって、人は他者に危害を加える事に躊躇できる。だとすれば、そこには一定の価値がる。地域コミュニティから脱することによって救われる人間もいるのだ。

(本当の事を言うと、たとえ地域コミュニティーにいても不安と無縁ではいられないと思うのだか)

 

人と幸福の因果な関係

さて、コミュニティーコミュニティーとうるさいが、そもそもコミュニティに属さないという選択肢はないのだろうか?その答えが知りたければ、この原則を押さえておこう。

 

【コミュニティーや人間関係は煩わしい、しかし、人はそれ無しで幸福にはなれない。】

 

あなたも人間関係を面倒だと思った事があるだろう。そして、その人間関係の環から出たいと思った事もあるだろう。しかし!実に難儀な事に!人は1人では生きられない!!

これは物理的な問題ではない。衣食住の問題であれば、頑張れば何とかなるかもしれない。しかし、これは精神の問題なのだ。人は人間関係に絶望しても、それでも他者を求める。友人を欲し、恋人を欲す。これは本能であり、感情の話問題だ。それゆえ止むに止まれない。社会の中で他者に貢献する、そして他者に認められる、そうして初めて幸福を感じれるのだ。自信もニート生活を経験した事があるが、あれは長くは続かない。

この問題を解決するポイントは2つだ。

1つは処世術、或いは対人術を学ぶ。そしてコミュニティの中で円滑な人間関係を目指す。こうした技を身に付けることによって、人間関係から生まれるネガティブなモノを、限りなくゼロにする方法だ。

もう一つは所属するコミュニティをよく選ぶこと。類は友を呼ぶ。価値観の全然違うコニュニティにいても不幸しか生まない。あなたと限りなく価値観の近しい友人や恋人、そしてコミュニティを探すのだ。

 

このテーマに興味ある人におすすめの本を2冊紹介しておきます。どちらも非常に現実的で実践的な良書です。 ぜひご一読あれ!

嫌われる勇気

嫌われる勇気

 

 

 

戦争映画、上から見るか下から見るか

戦争映画やパニック映画を誰しも1度は見た事あると思う。戦時下や宇宙人襲来や大災害などの非常事態はまさに非日常であり、それ故題材として描かれやすい。今回はそんな戦争映画の見方を1つ紹介したいと思う。

宇宙人襲来はギリ分かるとして、災害は戦争か?と思われるかもしれないが、平和な日常が失われたら…それはもう戦争じゃろがい!!…という精神でご了承願いたい。

さて、そんな非常事態映画を見ていて、ある法則に気が付いた。これが分かればその映画がどんなテイストでどんな展開になるかがある程度推測できるようになる。この見方が、あなたの映画ライフの一助になれば幸いである。

 

戦争映画、上から見るか下から見るか

映画の中で非常事態が起こる。その規模はまちまちであるが、その出来事に対してどの視点から描くのか、すなわち主人公はどこからその出来事に向き合うのか。これによって、映画の性質が変わって来る。視点とその特徴は以下の3つである。

 

  • 上から見る:事態を把握している上層部
  • 中から見る:現場にいる兵士や職業人
  • 下から見る:自体を一切把握せず巻き込まれる民間人

これだけだと良く分からないと思うので、一つだけ例を出してみよう。例えば宇宙人襲来という軸でこれを当てはめると、

  • 上から見る:インディペンデンスデイ(大統領視点)
  • 中から見る:世界侵略ロサンゼルス決戦(兵士視点)
  • 下から見る:宇宙戦争トムクルーズ視点)

こんな感じだ。便宜上、上や下などという言葉を使っているが、別に差があるとは思ってないので悪しからず。これからそれぞれ視点の特徴についてもう少し説明していこう。

 

上から見る

上から見るとは戦争を俯瞰的な立場から見ること、つまり事態をある程度把握している政府高官や軍の上層部から描かれる物語だ。特徴を上げるとこんな感じ。

  • ジャンル:娯楽大作はコレ、政治劇もコレ
  • 敵:ハッキリした敵がや目標が設定されている
  • 余韻:ちゃんと決着する、ハッピーエンドになりやすい。

説明するまでもないかもしれないが、国家規模の物語になりやすい。なのでまず規模がでかい。戦力をガンガン投入する。ドッギャンばったんガラガラドーン!!娯楽大作にうってつけな視点である。

また、聞いたことあるかもしれないが、戦争は外交の1手段である。つまり、戦争は決して目的ではなく、対外的な政策である外交手段の1つである。そして外交の決定権を握るのは政治家や官僚といった上層部である。 こういった政治劇の場合、戦闘シーンは殆ど無く、密室での会話劇が中心となる。

そして、事態がキチンと収束する。戦争なら勝利し、宇宙人が来てたら追い返す、災害も収まる。これらが上から戦争を見た場合の特徴である。

 

なんつったてアメリカ大統領が話の中心にいる、これ以上の上層部はいない。 敵の正体も割とはっきりするし、世界のどこが攻められてるとか、概ね状況が把握されてる。「上から見る」の教科書的な作品。

 

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

 

広告コピーの一つに「ニッポン対ゴジラ」とあったことからも分かるように、主人公矢口蘭堂が政治家だったことからも分かるように、シンゴジラも「上から見る」の一つだ。ゴジラの現在地、正体など、分かっていることは観客も同時に知れるようになっている。

防衛軍や民間人など、作品によっては中や下から見ることがあるのもこのシリーズの特徴だ。

 

 ウサマ・ビン・ラディンを追うCIA分析官の物語だ。がっつり政治劇で「いかに目的のビンラディンまで辿り着くか?」が物語の焦点になってくる。その手段として拷問や司法取引が行われるのだが、それらの描写が実際に政治的論争にまで発展した。それでも様々な映画際で賞をかっさらっていった作品だ。

全然関係ないけど、主演のジェシカ・チャスティン、めちゃめちゃ好み。彼女の役どころは中間管理職的で、事務方の指揮官という感じなので、上から視点と中から視点の中間的な話だ、それ故に目標はしっかり達成するが、後味はあまりよくない

 

中から見る

中から見るとは 、戦争をその戦闘がまさに行われている現場から見ることである。戦いの渦中にあるので、先ほどのような俯瞰的な視点は薄れ、むしろ目の前の敵(目標)をいかに攻略するかという部分に作品の盛り上がりがくる様になっている。

  • ジャンル:重厚な人間ドラマ、名作として語り継がれるのはコレ
  • 敵:途中からハッキリしてくるが、割とぼんやり
  • 余韻:無事解決!とはならなず、切なさを残す
  • その他:戦闘シーン多め

主人公は兵士の一人のパターンが多く、この個人の非凡さが作品のフックとして使われる。それゆえ英雄譚が多く、名作と呼ばれる作品が多い!いくつかオススメを紹介するが、いずれもどこかで見聞きしたことがある作品だろう。

 

映画史に残る冒頭30分。プライムビデオで見れるから、騙されたと思って最初だけ見て欲しい。初見の時はあまりの自体に言葉が出なかった。連合国15万vsドイツ軍4万のノルマンディー上陸作戦。その連合国側の視点の戦争。

 

ソビエト軍のスナイパー(ジュード・ロウ)視点の対ドイツの戦争映画。このスターリングラードと先のプライベートライアンで戦争映画2大巨頭(と思ってる)。どちらも圧倒的な映像の力で、戦争がいかなるものか物語ってくれる。戦争がいかなるものか、言葉だけでは中々言い表せられないが、映像によって見ている者にとうとうと語りかけてくるものがある。

戦争ダメ!絶対!!

 

今年公開されたハクソーリッジも中から見る映画で、人命救助の英雄譚である。米国vs日本の米国視点の話ゆえ、日本時としては心苦しい場面が多い。人は意図せず愛国心を持つものだと実感させられた映画である。詳しくはこちらをどうぞ→2017年下半期 劇場公開映画ざっくり感想まとめ - 蔵ログ

 

これまでが第二次世界大戦が舞台の話であるが、ここからは最近の戦争が舞台になっている。イラク戦争でレジェントとなった狙撃手の話。トイレも行けず、スナイパーって大変なんだな…。

 

こちらもイラク戦争。主人公が爆弾処理班という珍しい設定。「極限状態に慣れてしまったある種の人たちは、そこでしか生の実感が湧かなくなるんだな」と思った作品。戦争云々というより、職業人としての軍人の誇りと哀しさにフォーカスした1作。

「上から見る」で紹介したゼロ・ダーク・サーティと同じ監督で、こちらは第82回アカデミー賞作品賞を受賞した。

 

下から見る

下から見るとは、事態の状況を掴めない民間人の視点だ。航空機も持ってなく、基本地上から状況を見上げるしかないので、この表現にしている。

  • 事態の状況がわからないし、解決法もわからない
  • なので主人公が基本的に無力
  • だから人気がなく、興行的に失敗しがち
  • 戦闘がクライマックスにならない

とまぁ悪口めいたものを書いたが、何を隠そう僕が1番好きなジャンルはここだ。みんなもっとこの視点楽しめばしいのに!と思う。 この視点が人気が出ずらいのは分かる。多くの人は「俺つえー」状態が好きだし、事態を俯瞰的に見るのが好きだ。

だからそれを期待してこの視点を見るとガッカリすることになる。違う!この視点が描きたいのは人間であり生き様だ。ジャンル的に言えばヒューマンドラマ!!でも、なまじSFやアクションの面をしているから悲劇が起こる。この視点はヒューマンドラマを見るつもりで観賞するのがオススメです。

 

宇宙戦争 (字幕版)

宇宙戦争 (字幕版)

 

個人的に過小評価されてる戦争映画ナンバーワンだ。タイトルのせいでドンパチ映画を期待すると痛い目を見る。そんなものは「上から見る」に任せればいいし、そっちを見ればいい。

これは家族の話だ。起こっている事態は単なる設定に過ぎない。冒頭と最後でドムクルーズとその家族の関係はどう変化するか。そこに注目すればより一層作品が楽しめる。

映像で人をいかに描くか?この映画はその教科書的な作品でもある。来ている服や、話す単語、住んでる場所や友人、それらで主人公の状態がよく説明されている。こんな低所得のトムクルーズも珍しい。

 

韓国の単なるB級映画だと思ったでしょ?俺も最初はそう思った、ゴジラの出来損ないだと。でも違った、メチャメチャ面白かった。これも家族の話だ。韓国にいる少しおかしな家族、その一家から見た(ゴジラのような)怪物の話だ。

韓国の鬼才ポン・ジュノ監督作品だが、彼は作品はどれもどこか間が抜けた変な映画だ。スノーピアーサー以外オススメです!

 

 カンヌ映画祭で最高賞、米国アカデミー賞で監督賞と、名前ぐらいは聞いた事があるかもしれない。ピアニストと戦場という、およそ似つかわしくない言葉の対比が印象的な邦題である。

タイトル通り主人公は一介のピアニストだ、それゆえ戦争にただただ翻弄されるしかない。戦況によってじわりじわりと追い込まれていく様子は胸に来るものがある。

 

 さて、僕の生涯ベスト級映画の紹介だ。今までこの映画をオススメすると、「え?デイアフタートゥモロー?」「え?トゥモローランド?」とすっとんきょうな反応が返って来たが、今ならこう言えるゼログラビティの監督の作品だと。

この映画で衝撃だったが、出産の描写と、クライマックスの長回しだ。映画で出産シーンは珍しいが、さらにここまで丁寧に描写する映画も珍しい。そしてこの映画には3つの長回しシーンがある。その長いシーンの最初と最後、事態が大いに変化する。ただ長けりゃ良いってもんでもない、実に圧巻の長回しである。

凄ーく良い映画なのにじぇんじぇん人気ない!見てない人が大多数だと思うので、是非ご鑑賞あれ^^。

 

 

以上、戦争映画上から見るか下から見るか?でした。あなたはどの視点の作品が好きですか?

映画「ダンケルク」を劇場で観なければいけない3つの理由。

私の大好きな映画監督、クリストファー・ノーランの最新作である。ひょんなことから公開前に見れたので、オススメの意味を込めて感想を書いて置おく。

結論から言うと絶対映画館で観た方がいい作品だ。

ダンケルクの戦い」とググって貰えれば分かるが、基本的にこの戦いは撤退戦だ。なので、大勝利!!みたいな展開にはならないし、何なら後味は良くない。それでも、オススメしたい。

映像の美しさが語られがちなノーラン監督だが、今回はそれ以外の魅力を簡単に紹介したいと思う。先に言っておくが、今回割とゆるい。そしてネタバレはしない

 

 

Dunkirk: Original Motion Picture Soundtrack

 

①陸・海・空の特異な3部構成

何となく民間の救出劇のお話かな?と思っていたが、構成は見事に予想を超えてくれた。この物語は陸海軍の3つの視点から、3つの時間軸で描かれる物語である。もう少し言うと、こういう事だ。

  • 陸:1週間の出来事
  • 海:1日の出来事
  • 空:1時間の出来事

これが絶妙に組み合わさって構成されている。だから時間軸もバラバラで、観ている映像の少し前や後、結構前まで戻ったりする。メメントも時間構成が変な映画だったが、今作も中々変な映画である。気を抜いていると、置いてぼりを食らうことになる、

作品に集中するためにも、映画館で観た方がいい!!

 

②ノーランと言えば音

映画を見る際に、音に注意する人は多くないと思う。特に初見の時はセリフやストーリーを理解するのに精一杯で、音にまで意識を向けるのは難しいかもしれない。

しかし、音は非常に重要な役割があり、「映像作品の素人と玄人を分かつのが音である」とまで言われる。そして、ノーラン監督は代名詞と言って良いほど、実に特徴ある音を使う。ただ、そう言っている人を他に知らないので、私の中での代名詞かもしれない事は併せておく。

効果音、環境音、動作音、音にも色々あるが、初回はBGMだけ良く聞いてみてほしい。遠くの方から不協和音が徐々に近づいてくる感じ、常に何かから追われている感覚、この先の不安や不確かさ、これらは音によって演出している事に気が付くだろう。

ノーランの音を存分楽しむためにも、映画館で観た方がいい!!

 

③エグい表現は少ない

戦争映画を回避したくなる一つに「見た目の描写がエグい」という理由がある。爆発による四肢の損傷や、 臓器の露出など、見るに堪えない映画は多い…、

 

大丈夫!ノーラン作品エグくない!

 

ダークナイトを思い出してほしい。映画史に残る凶悪な敵、あのジョーカーが登場していたにも関わらず残忍は「描写」はなかった。(行なわれてはいたかもしれないが、映像としては見せなかった)

多分ノーラン監督自身エグい描写嫌いなんだよ!じゃあ大丈夫!!戦争だから死んじゃう人達もいるけれど、あんまり見せないよ!!最初に言ったけど、やっぱりノーランが凄いのは映像、ルックなのよ!

ノーランの映像美を楽しむためにも、映画館で観た方がいい!!

 

おまけ:戦いの背景は知っていた方がいいか?

 歴史モノを扱った映画について周るのがこの問題だ。会話劇や戦略中心の映画の場合は、その歴史的背景を知らないと面白さが半減してしまう。

幸いノーラン作品は映像で見せるタイプなので、前提知識が無くても作品は楽しめる。とはいえ最初の状況ぐらいは知っていた方がいいだろう。ザックリ言うとこんな感じだ。

 

ナチス独「フランス攻めるでー」

英・仏「独にメッチャ囲まれてるー!!!早よ逃げな!!!」

 

その後、フランスは1ヶ月ほどでパリを明け渡し、さらにその半月後には降伏することになるが、それはまた別の話。さて、準備も万端、

 

これはもう映画館で観るしかないね!

 9月9日、救急の日に公開です!

 

グローバル時代をどう生きるか? 一橋大学2013年英語

パラリーか要約か微妙なラインだが、要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。

分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ利点は何かと言えば。

・平易な言葉を使ってる

・要約だけで文章の流れが分かるようになってる

・トピックの背景知識や関連知識が身に着く

こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。

 

 

2013年①:マーフィーの法則は本当か?

 

段落要約

⓵「なぜ物事は起こるのか?」はムズい問いだけど、「なぜ悪いことはおこるのか?」よりマシな質問。だって悪いことに特別な注意を向ける必要なんて本当はないからね!!

②パンはジャムをぬった側面から落ちるで有名な「ソッドの法則」を冗談で口にする人々がいるけど、存外本気(マジ)で信じてんじゃないの?

③人間が意識して初めて世界を認識するのであって、世界が故意に自分を困らせようとしている訳じゃないんだよ!

④「ソッドの法則」は悲観的で、「ポリアンナの法則」は楽観的。じゃあ、悲観的に考えたら悪いことが起きて、楽観的に考えたら良いことが起きるの?

⑤んなアホな。コインもトーストも、万物は思考や感情や人格を持たない。最初の質問に戻ろう「なぜ物事は起こるのか?」その答えは、偶然だ。それ以上でもそれ以下でもない。この考えを受け入れない人はいるのは分かる、ハイハイ、因果応報、信賞必罰、ワロスワロス、宇宙は人間の好みなど気にしないんだよ。

 

ポイント

今回の文章は、個人的に好きな部類の内容だった。僕らは不確かな世界をなんとか生きていくために、兎角パターンや法則を作りたがる。占い、ジンクス、願掛け、験担ぎ、全てそうだ。何もそれらが悪いとは言わない、それで感情なり行動に実際の変化があれば、十分意味がある。しかし、この文章はそれらを一切切り捨てている。

起きることは起きる、起きないことは起きない。そこに意味を見出すのは勝手だが、全て単なる偶然に過ぎない。これが筆者の主張である。

この考えに多くの人が反感を覚えるのは当然である。不確かな世界を何とか説明するため、法則を勝手に作ってしまうのが人間なのである。AだからB、BだからC、その論理の正誤を”経験則”的に作ってしまう。そうでもしないと世界は未知過ぎて、不安で眠れなくなってしまうのだ。

株を守りて兎を待つ、朔日毎に餅は食えぬ、柳の下にドジョウはいない、これらの言葉が人間のその性分を見事に皮肉っている。

 

 

マーフィの法則≒ソッドの法則

さてここからは、本文で出てきた2つの法則について解説していこう。「マーフィーの法則」という言葉を聞いた事がないだろうか?ソッドの法則はこれのイギリス版の呼び方で、一般的には「あるあるネタ

名前の由来になったマーフィーさんは軍人さんで、今ではあるあるネタみたいになっているが、元々は失敗学的な部分が強かったと認識している。

本文でも出てきた「If anything can go wrong, it will.」であるが。この文章だけ取れば「悪い可能性があるモノは、そうなる」となるが、その文面に出て来ていない部分こそ大事だと思う。

つまり、「失敗する余地があるモノは失敗する(だからその可能性を減らそうor失敗したときの策を講じておこう)」ということなのだ。

 

ポリアンナの法則」は少女パレアナから

 いきなりポリアンナの法則が出てきてビックリしたが、楽観的な法則が分かれば別に解答上は問題ない。ここからは、なんでこれが楽観的な法則なのか説明したい。

その昔、アメリカにエレナ・ホグマン・ポーターという小説化がいて、「少女パレアナ」は彼女が1913~1915年の間に書いた一連のヒット作なのである。

その後、このヒット作はディズニーで映画化されたり(1960年)、日本でもハウス食品世界名作劇場でアニメ放映されたりもした(1986年)。要は、それくらい多くの人が知ってて当然で、影響力の大きな作品ってことだ。

 

「良いこと探し」と「足るを知る」

さて、そんな「少女パレアナ」であるが、作中でパレアナは「Glad Game」と呼ばれるゲームをする。それは、どんなにつらい事があっても、その中「良い事を探す」ことによって、生きる希望を見出そうという試みである。(作中では父の死)

ここから転じて「現状を冷静に直視せず、現実逃避や妄想に逃げている」ことを「ポリアンナ症候群」と呼ぶようになったのだ。

パレアナの名誉の為に言っておくと、パレアナの「Glad Game」と「ポリアンナ症候群」は別物である。

さらにパレアナの「良いこと探し」自体は非常に理にかなった手法だと考えている。人は慣れる生き物で、得より損に傷つく生物だ。そうなると、身の回りの足りない物ばかりに気を取られ、無いものねだりの、不満野郎になりがちである。

仏教の言葉に知足(足るを知る)という言葉があるが、これは今自分が持っているもので満足しようという考え方である。友達が自分の思った通りに振舞ってくれなくても、友達がいること自体に感謝しよう。高級料理は食べれなくても、今日の食事に困らないことに感謝しよう。大豪邸には住めなくても、雨風しのげる家がある事に感謝しよう。

こんな風に無いものに目を向けるのではなく、すでにあるものを再認する。当たり前のレベルを下げれば、かくも容易に人間は幸せになれるのである。

 

マーフィーの法則の正体

さて、日常レベルでは「あるあるネタ」になってしまったマーフィーの法則であるが、その正体は一体なんであろうか。

・急いでる時に限って、赤信号ばかり。

・自分の並ぶレジだけ、進むのが遅い。

・書き直した選択肢に限って、元の回答が正解。

・来るなと思っていたら、守備位置のレフトにフライ

これらの事態は何故起こってしまうのだろうか?答えは記憶だ。

事前記憶についての説明をしたが、改めで簡単に説明しよう。人間が覚えられるものは2種類だけだ。①繰り返したもの、②感情を伴ったもの、マーフィーの法則に当てはまるものは何れも強い感情を伴っている。

青信号ばかりでサクサク進めた時、サクサク進んだレジ、書き直して正解した問題、自分の守備位置に飛ばなかったボール、どうだろう、これらも思い返せばあったはずだ。しかし感情を伴わなかった結果、記憶に残らなかった。一方、先の例はいずれも強い(ここでは負の)感情を伴ったはずだ。

良い事は忘れ、悪い頃は覚えていた。あるあるネタと化してしまったマーフィーの法則は、その程度のモノだと思っている。

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新訳 少女ポリアンナ (角川文庫)

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2013年②:グローバル時代の高学歴

 

段落要約

①欧米人にとって職のグローバル化サザビーオークション(値段がどんどん上がっていくもの)と同様だと思われてきた。

②ところがどっこい、実際には逆オークションで、労働者による値段の下げ合いが行われている。

③値段だけじゃなくて、労働時間、福利厚生、昇進、などもブラック化している。

④この逆オークションはグローバル初期は低技能労働者だけだったけど、今では高技能労働者にまで及んでいる。その要因は3つある。

⑤1つ目は多くの人が大学教育を受けられるようになったこと、大卒それ自体はそんな価値ないかな。

⑥2つ目は品質とコストの両方を求められるようになったこと。結果としては、高技能な仕事が低コストな国にアウトソーシングされてるよ~ん。><

⑦3つ目は世界で優秀な人材を求める動き、企業は学歴と所得の関係を見直す必要があると思っている。つまり、学歴主義から能力主義への転換である。

⑧能力があると思われている世界のトップ大学のみ需要が集中し、それ以外の大卒との差が広がっている。つまり、彼らと同じ学歴、経験、技能があっても好待遇を受けれないのだ。

⑨この結果、アメリカ大卒者達は高技能低所得の労働者となっている。以前は収入の差は業績の差だったけど、今はそうじゃなくなってるよね~@アメリカ

 

ポイント

グローバル化と労働の関係を説明した文章である。明らかに欧米視点のややネガティブな文章であるが、途上国の労働者視点に立てば労働のグローバル化は仕事が増えるのでポジティブにとらえることもでる。

さて、本文は特にアメリカの労働市場について述べられているが、ここをまとめると、「アメリカのトップ大学じゃない学生は、例えトップ校の学生と同じ能力があっても、不遇な状況に追い込まれてるよー!グローバル化で」って感じである。

さて、正しく本文を読み取れただろうか?読み取れなかったのなら、あなたは学歴についてとんでもない勘違いをしているのかもしれない。

 

東大だろうがFランだろうが学歴は同じ 

東大と偏差値50以下の経営難に陥ってる大学、どちらの卒業生が高学歴だとうか?答えは"同"学歴である。

学歴というのは、あくまで学業に関する経歴であって、同じ大卒なら学歴は同じなのだ。だから、中卒より高卒、高卒より大卒、大卒より院卒、が高学歴というのである。この学歴について勘違いすると、⑧⑨パラで勘違いを起こすかもしれない。

詳しくはこちら↓をどうぞ。 

dero339.hatenablog.com

 

グローバル時代をどう生きるか?

さて本文では、欧米先進国の厳しい労働市場が説明されていたが、翻って日本、さらに自分はどうすべきか、という事を考える良い文章である。

分かりやすいのはパラ⑧で書かれているように、世界のエリート校に進学することである。しかし、それが出来れば苦労しないってか、なかなか厳しいだろう。一橋大学でも精一杯なのに、まして世界のトップ大学を目指すなんてとても現実的とは思えない(思えたらすぐに資料集めだ!!!!!チャンスはあるぞ!!!!!!)

巷には「世界に飛び出せ!┗(^o^ )┓三」みたいな煽りがあるけど、日本に留まっていたい人間だっている。熾烈さが増すこの世界で、僕らはどうやって生きていけばいいのか?

 

スキルの掛け算という考え方

実はその方法はいろいろあるんだけど、今回は一番わかりやすい物を紹介したい。世の中にはスキルと呼ばれるモノが沢山あるんだけど、それを「掛け合わせる」ことによって希少価値を高める、という方法がある。

僕の好きなゲームにドラクエⅥというゲームがあるが、そこには職業システムと呼ばれるモノが存在する。そこで面白いのが、戦士×武闘家=バトルマスター、戦士×魔法使い=魔法戦士、魔法使い×僧侶=賢者など、特定の下級職を組み合わせる事によって、上級職になれる事だ。

下級職はいつでもだれでもなれるから、あまり希少価値はない。しかし、この下級職の組み合わせによって、希少価値の高い上級職へとなれるのだ。

これはゲーム上での話であるが、現実はさらに面白い。現実世界でスキルは無限にあるのだ、スキルの選択次第では簡単にオンリーワンになれるし、スキルを2つではなく、3つ4つと数も増やすことが出来る。どうだろう、そう考えるとそこまで恐れる必要はなくなって来たんじゃないか?

幸い日本に生まれたおかげで、環境的には世界トップクラスにいる。これに安住して安穏と暮らすか、スキルを深めて希少価値の高い人間になるか、あなた次第です!!

 ここら辺の考え方をもっと知りたい人はどちらかどうぞ。

 

21世紀における3種のスキル

現代社会の3種のスキルはIT、会計、語学、と言われている。それぞれが何となく大事なのは分かるが、お尻に火が付かない限り、全部やろうとは思わないのが正直なとこだろう。

この3種のスキルの優れてるところは、それぞれ汎用性が高いことだ、だから3つ全てにリソースを割く必要はないと思う(できたらそりゃいいけど)。どれか1つでも出来そうなモノがあれば、先ずはそれだけ頑張る。その上であなたの大好きなモノと掛け算してみよう。それだけで希少性の高い人材になれる可能性大である。

ちなみに一橋大学を目指そうというあなたは、英語ぐらい出来なきゃダメだぞ!('ω')ノ

 

 

なぜ人は合理的に行動しないのか? 一橋大学2014年英語

パラリーか要約か微妙な感じだか。要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。

分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ利点は何かと言えば。

・平易な言葉を使ってる

・要約だけで文章の流れが分かるようになってる

・トピックの背景知識や関連知識が身に着く

こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。

 

 

2014①:合理的に行動しない人間心理

 

段落要約

ニューヨーク証券取引所のグラッソ所長が、稼ぎ過ぎという理由で解雇された。

②自分に利益があるわけでもないのに、人々はなぜグラッソを非難したのか?

③経済学の前提だと、人は自己の利益を選び、その選択は他人の行動に左右されない。だとすると人々の行動はきわめて不合理。なぜそうなった????

④この理由は「最後通牒ゲーム」で説明できる。

⑤もし人が合理的に行動するなら、ゲームで1ドルでも提示があれば受け取るはずだ。

⑥しかし実際にはそうはならない。実際には、利己的な相手に罰を与えるために、自分が損することを選ぶ。

⑦このゲームの参加者は、自己の利益を最大するわけではなく、相手の行動に完全に選択を左右されている。(パラ③の経済学の前提の逆!!!)

⑧経済学的には不合理なこの行動は、社会にとってはプラスに働いている。これによって、人は自分の利益を超えて、公益のために行動する。本人にその意図はなくても、結果、社会の役に立っているのだ。

 

ポイント

らしいと言えばらしい、ストレートに経済学を扱った文章である。内容的に非常に面白い。とある象徴的な出来事から、テーマへ移行する話法は、内容が頭に入ってきやすい。つまり具体→抽象へと展開するタイプの文章である。

ただ強いて苦言を呈せば!問いを投げかけて置といて、ズバリ答えてくれてはいない!!その問いはパラ③の「人は何故不合理な行動をとるのか?」である。

つまり、経済学では「人は合理的に判断を下す」という前提に立っているが、それは全くの間違という事。じゃあ人は何を持って行動を決めるのか?単純明快、それが感情である。

人を動かすのは感情だ。これに乗っ取った人の行動原理はビックリするほど単純、不快を避ける、快を求める、この2つで説明できる。あなたやあならの身の回りの日常を思い出してほしい、それらの行動は思いこの2点で成り立っていないだろうか?

だから端から見て不合理な事でも、本人の中では整合性が取れているのだ。良く頭のいい人が「何でそんなことするのか分からない?」的な事を言うが、これは言い換えると「合理的に考えれば、その行動をするは完全に損しかないのに、何でそんなことするのか分からない」ということだ。ここで欠落しているのも相手の感情だ。

例として正しいか分からないが、ホリエモンこと堀江貴文さんが「以前は合理的に考えない人の事が全く理解できなかったが、色々経験して多くの人は感情によって動くことが分かった」と心境の変化を語っていた。

今では「エモーショナルマーケティング」なんて言葉もあって、感情はビジネスにも意識的に取り入れられる様になっている。ビジネスも恋愛も損得だけじゃない、この感情を理解できないと、手痛い思いをするので注意だ!!!!

 

行動経済学

古典的な経済学が人間の「感情」を取り入れられてない事は分かった。だが今はその欠点をを克服した経済学が存在している。それが「行動経済学」だ。

以前の経済学は、ただ単に利益を最大化するだけの人間をモデルとして理論を作っていた。しかし、本文でも指摘している様に、現実の人間は理論通りに”何故”か動かない。その差異を埋めようとしたのが行動経済学だ。

要は、古典的な経済モデルに「感情」を足したものだ(本当はもう少し細かいけど)。人間性を排した経済学に辟易したら、こっちやったらいいと思うよー^^ 

 

今回の内容を勉強に応用すると

さて、人間の行動原理が快不快の感情だという事は説明したが、この感情に逆らい続けると精神疾患を患ってしまう。これを読んでいるのは受験生だと思うが、これを応用して考えると、勉強を不快に思っているうちは勉強することができない。できたとしても続かないか、発狂してしまう。

だったらどうするか?勉強を止めて違う道を探すか、勉強を快にする、これしかない。

勉強を快にする方法が知りたい?それは個人差があり過ぎるから一般化できない。けど、自分のモチベーションに投資すれば間違いない。効率的な勉強法を知ればその方法を使いたくなるかもしれない、志望校へ行けば気持ちが高まるかもしれない、21日続けて勉強を習慣にしてしまえば、やらない方が不快になるかもしれない。

あなたの事はあなたが一番知っていいるはずだ、何が自分の快のスイッチをいれるのか?つまずく前に今一度確認しておこう。それが分かれば、スランプと無縁になり、勉強が楽しくなり、無事合格を勝ち取ることにだろう。

 

行動経済学のオススメの読み物を2冊紹介しておく、興味あればどうぞ。

行動経済学?経済は「感情」で動いている? (光文社新書)
 
経済は感情で動く : はじめての行動経済学

経済は感情で動く : はじめての行動経済学

 

 

 

 

2014②:外国写真家からみた多様性のロンドン

段落要約

⓵海外からきた写真家は、ロンドンの活動的な部分だけではなく、静寂も好んだ。

②ロンドンは伝統的なモノと帝国時代に外国から吸収した異質なモノが混在している。そこも写真家を魅了した。

③戦後社会階層の異なる人々が同じ場所で暮らすようになり、その後民族的多様性が強くなった結果、その傾向はさらに高まった。(貧富の違う者が同じ場所に住んでいるという特殊性)

④この様なロンドンの特殊性は、外国人写真家だからこそ気が付いたのである。

 

ポイント

現代文で出てもおかしくないような、抽象度の高い文章だったと思う。忘れてはいけないのは「外国人写真から見たロンドンの景色」ということである。細部に気を取られて、全体の見落とさずに読む必要がある。主役はロンドンではなく、写真家の視線であり、各段落で写真家たちが魅了された部分が紹介されている。端的にいうと,

⓵動と静

②内と外

③貧と富

これらが写真家を魅了した多様性である。写真については門外漢なので、これ以上余計な事を言うのは控えておこう。

壁ドンより床ドンよりロンドン (BULLET TRAIN in LONDON)

壁ドンより床ドンよりロンドン (BULLET TRAIN in LONDON)

 

子供を褒めるのは是か否か 一橋大学2015年英語

パラリーか要約か微妙な感じだか。要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。

分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ利点は何かと言えば。

・平易な言葉を使ってる

・要約だけで文章の流れが分かるようになってる

・トピックの背景知識や関連知識が身に着く

こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。

 

 

 

2015年⓵ 子供を褒める!その先へ…

 

段落要約

⓵子供を褒めること≒自身≒成績と思われてるけど、結果じゃなくて努力を褒めないと子供は伸びない。

②これはキャロル・ドゥエック博士の実験で有名になった。努力を褒められた事は難しい課題にも粘り強く取り組んだが、知性を褒められた子供は失敗を恐れたり、嘘をついたりネガティブな反応を招いた。褒める行為は諸刃の剣だ!!

③なぜ私達は一生懸命子供を褒めるのか?褒めなかった親世代と違うことを示すためである。

③しかし親の自己満足のために褒めても、子供に良い影響を与えない。考えることなく子供を褒めることは、子供を批判する前世代同様に、子供への無関心を表している。

④じゃあ一体、何が子供の自信を育むのか?

⑤子供に感謝は述べるが、簡単には褒めない80歳の女性の話

⑥彼女は子供を褒めないが、一緒にいて、関心を向ける。

⑦一緒にいる事が子供の自信を育む。子供は自分が意識を向けられる存在であることを知るからだ。

⑧誰かが自分に関心を向けていること、これが褒め言葉よりも我々が強く求めている事である。

 

 

 ポイント

この英文を読んだ時は、幸い「子供の能力ではなく、努力を褒めるべき」という話を知っていたので、すんなり理解できた。ここまでは(本文でも言っている様に)知っていた人は少なくないだろう。しかし、この文章はさらにその先に行っている。つまり「褒める」を脱して「関心を向ける」というより良い解を提示している。3行でまとめるとこんな感じだ。

普通、みんな子供の自尊心を育みたくて褒める。

でも褒める行為は諸刃の剣だ。誤って使うととんでもないことになる。

じゃあどうするか?関心を向けるだけで自信を与えられるよ!

この結論に関して一切のソースは無いが。感覚的には納得できる結論である。

 

 

スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック博士

パラ③で名前が出てきたキャロル・ドゥエック博士だか、ぶっちゃけ知っている受験生はいないだろう。でも、日本語に翻訳されて本が出版されたりもしている。

少しでも興味がわいたあなたに、彼女が登壇したTEDの動画があるので紹介したい。今回の褒める云々の事にも触れているが、それ以上に子供の教育について非常に示唆に富んだ指摘をしている。

いかがでしたが?なんつーか、個人的に凄く好きなタイプの発音の人でした。  

 

動画が見れない場合用に乱暴に説明すると。人には「停滞型」と「成長型」の人がいて、難しい課題に挑戦しないのが「停滞型」、その反対に果敢に挑戦するのが「成長型」。じゃあ、どうやって子育てをすべきか?何ができるか?そこがテーマとなる。

結論は、本文にもあるように努力した過程(プロセス)を褒める。「まだ」を教育に取り取り入れる(詳しくは動画で)。こうすることによって子供のマインドセットは変えることが出来る!、それによって難しい課題への向き合い始めた。

そんな話である。では、ここからもう少し話を深めてみたい。

 

個人の能力は才能か?努力か?

これも良くある議論である。概ね結論が出ているにも関わらず、定期的に議論が起きるトピックだ。このマンガでライバルの対立軸で使われたり、才能が遺伝に努力が環境に言い換えられて「遺伝か環境か」というの議論になったりもする。

その意味で、先に紹介したキャロル・ドゥエック博士は完全に努力環境型の立場の人である。人は学ぶことによって、変われる、成長できる。彼女の発言は非常に力強くエネルギーを与えてくれる。気に入った方は著書をどうぞ。

マインドセット:「やればできる!」の研究

マインドセット:「やればできる!」の研究

 

 

それで結局、人の能力は才能なのか?努力なのか?答えは両方だ。

しょうもない結論で申し訳ないが、そうだ。才能や遺伝はもちろんある。それは人間が遺伝子を伝達する生き物である以上仕方がない。また一方で努力や環境に依存する部分も大きい。人の脳は大いなる「余白」を持っており、環境や経験によって柔軟に形を変える事で知られている。留学や帰国子女の優位性はもちろん、所属する集団の構成員に思考や人生観が大いに影響されることは想像に難くないだろう。

才能や環境に言い訳をして、何も行動しないのが一番良くない事だけは覚えておこう。他者の才能や環境を呪う暇があれば、自分の才能にいち早く気付いて、集中できる環境の構築に不信しよう。それが肝要である。参考図書をもう一つ紹介しておく。

 

日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)

日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)

 

 

 

 

2015年② アフリカ人女性の美白

 

段落要約

⓵筆者の住むナイジェリアでは多くの女性が美白商品を使う

②石鹸やジェルや注射など、美白商品の具体例

③人気モデルベラシディカは脱色を認め炎上した

④シディカSNSでも炎上

⑤アフリカには「黒は美しい」というスローガンがあり、美白すると白人への劣等感だと非難される

⑥ナイジェリアでは77%の女性が白くする商品を使うが、男性に支配されたメディアはその行為に批判的

⑦確かに黒は美しいけど、どの色でも美しいじゃん。それにもう2014年なんだし、スローガンとかもういいじゃん、個人の好きにさせたげて!

⑧困ったことに、アフリカでは白い肌の方が注目され、ありがたがられる

⑨ナイジェリアの男は色白が好きなくせに、漂白する女が嫌いだ。欺瞞やんけ!

⑩黒の中に白があれば目立つし、逆に白の中に黒があれば目立つ。ただそれだけの話なんだから、社会は口出しせずに個人の好きにさせたらいいじゃん(いいじゃん)。 

ポイント

正直この文章を読むまではアフリカでこんな事が起きているなんて全く知らなかった。読みながら浮かんだ具体例はマイケルジャクソンぐらいで、社会現象にまでなっているなんて全く知らなかった。そんな事を思っていたら、ちょうどこんなトピックが話題になっていた。

 

元ネタの英文記事はこっち→Meet The “Queen Of The Dark” Who Was Told To Bleach Her Incredibly Dark Skin By Uber Driver | Bored Panda

普通なら「ふ~ん、そんな人いるんだ」ぐらいで流すニュースだけど。この英文を読んだ今なら、パラ⑥で紹介されてるメディアの人たちはホルホル顔でこのニュースを配信するんだろうなー、みたいな想像が出来る。(事実かどうかは別として、文章を読んだことで、そうでなければできなかった‟推測”が起こったとこが大事)

まぁ、それは割とどうでもいいんだけど。これが話題になった理由はなんだろうか?このニュースの意味は、そして盛り上がりの原因はなんだろうか?文化的背景を知らない感覚だと「世の中には、こんな黒いモデルさんがいるんやな~」であるが、事態少しわかると「彼女は、多くのアフリカの女性が白い肌を望んでいる現状で、人よりも肌が黒い事を誇りにしているモデルさん」という価値があることが分かってくる。いやいや、まんまやんけと思うかもしれないが、そこが大事である。リンクを飛んで見て貰えばわかるが、確かに彼女は黒い、他のモデルと並んでる写真があるが、一般的なアフリカ系の女性よりも圧倒的に黒い。

僕が黒の美を普及させたい勢力の人なら(そしてそうするだけの力があれば)、彼女を広告塔に、より多くの女性がホワイトニングせずにそのままの色を維持してくれるように働きかけるだろう。

 

脱色ビフォーアフター! 

パラ③④でベラシディカという人気モデルの名前が出てくるが、どんな人が見てみたくはないだろうか?軽く観覧注意だけど、件のベラシディカも含め、11人のホワイトニングしたセレブが紹介されているので、気になったら見てほしい。ビヨンセの様なビックネームもあるが、個人的にはメジャーリーガのサミーソーサが衝撃だった。整形の是非が一番似ているだろうか?これも最終的には「個人の自由」ってことになるけど、

 

他者と違う願望

この文章で面白買ったのは、最終パラグラフの「結局、他と違ってるから目立ってるだけでしょ」という言説だ。確かにその通りなんだけど、これは「人は他者と同化したいか、それとも異質になりたいか」というテーマと繋がってくる。

このテーマもすごく面白くて、人には他者と同化して安心したい気持ちと、差異化して目立ちたい気持ちがある。ただ、この差異化が厄介で、ただ単に周りと違ってればいいかというと、そういうわけでもない。みんなが夏服のなか一人だけ冬服は嫌だし、全員現役生の中で自分だけ浪人生も嫌だろう。

他と一緒は共感を生みやすく、攻撃の対象となりにくい、しかし周りに合わせてばかりいると自分を見失うかもしれない。他と違うことは注目され、承認欲求を満たさるかもしれない、しかし同時に反感を買うかもしれない。だったら多くの人が取る選択は決まってる、基本的には同じだけど、価値あることにおいてのみ差異化して目立つ、という戦略だ。足が速い、お勉強が出来る、部活で活躍する、営業成績がいい、こうして各人が自分の役割を考えて、その場所で自分の価値を見出そうとする。これが、人の(表面的な)性格が関係性によって形成されるメカニズムだ。

しかし、見た目はどうだろうか。見た目はおいそれと変えられない。いわゆるの劣等コンプレックスは、自分の所属する社会で価値があると思われているモノを自分が所有していない状態で発生する。これが努力や立ち振る舞いで克服できるものであればいいが、身体的なものは如何ともしがたい。

鼻が高い事に価値がある集団で鼻が低い、身体が太い事に価値がある集団で痩せている、目が大きい事が価値ある集団で目が細い、白い事が価値ある集団で黒いetc

自分が完全に受け入れられる社会など稀であろう。そして、頑張っても変えられないものにエネルギーを注いでも仕方がない。じゃあ、どうするか。本文にある様に、人はないモノねだりをする、だったら自分のコンプレックスが極端に目立つところへ行ってしまおう。黒人は美白クリームで肌を白くしている、白人もクリームを塗って小麦色の肌を目指している、結局ないモノねだりなのだ。反感を覚える人もいるかもしれないが、目立った分だけ、きっと好感を持ってくれる人もいるでしょう。

 

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注意フィルターと引き寄せの法則 一橋大学2016年英語

パラリーというか要約というか微妙な感じだか。要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。

分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ何が良いかと言えば。

・平易な言葉を使ってる

・要約だけで文章の流れが分かるようになってる

・トピックの背景知識や関連知識が身に着く

こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。

 

 

2016年⓵ 情報処理に忙殺されないためのお助けマン「注意フィルター」

段落要約

①現代人が処理しなきゃいけない情報は過去と比較して圧倒的に増えている

②見聞きした全ての情報を処理すると疲れちゃう

③人が意識して処理できる情報量は120ビット/秒だが、意識下でも多くの事が起きている

④人の話を理解するには60ビット/秒必要だから、同時に理解できる最大人数は2人だ。

⑤ね、注意とか意識って限界あるよね?(じゃあどう折り合いつけるか↓これの出番さ)

⑥注意フィルターというものがあり、これが意識させるものとそうでないものを選別してる

⑦この注意フィルターは結構すごくて、これのおかげで人間以外の生物は注意を逸らさずにいられる。(声を掛けても嗅ぐことを止めない犬とかね)!

 

ポイント

今回の文章のテーマである「注意フィルター」であるが、これは人間の意識の話でもあり、メイントピックじゃなくても大学入試の英文でたびたび見かける。詳しく知ってて損はない。諸々含めた結論を書いてしまうと、

人は意識したモノ(世界)しか認識しない!

これだ、これは真理として覚えておいていい。一生使える知識だ。

 

注意フィルターの具体例① カクテルパーティー効果 

さて、件の「注意フィルター」である。これには他の呼び方が色々ある。「選択的注意」次に紹介する「引き寄せの法則」もそうだ。その中で最もポピュラーな「カクテルパーティー効果」を紹介しよう。

これは、「騒がしいパーティー会場でも、自分の名前や興味ある話題は逃さない」というところから来ている。特に名前の部分は、思い起こせば経験があるだとう。自分の名前が呼ばれれば(仮にそれが同じ名前の他の人でも)、意識してしまうのが人間である。

あのデールカーネギーも、著書「人を動かす」の中で「名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。」と言っている。それだけ、自分の名前というは大事で、呼ばれれば‟勝手に”注意が向いてしまうのである。

 

注意フィルターの具体例② バスケパスと世界最高のスリ師

これは有名な動画なので知っているかもしれないが、もし心当たりがなければ、取り敢えずネット回線の良好な環境(←重要)で、何回ボールがパスされたか数えてほしい。これは真剣にやってみてほしい。

 

↑この動画についてこれ以上話すと本来の面白味を奪ってしまう可能性があるので、別の動画を紹介しよう。これは世界最高のスリ師(?)と呼ばれているアポロ・ロビンスがどうやって人の注意を操っているかが良く分かる動画だ。

あぁ…、人の注意力のなんと愚直な事か…!

 

注意フィルターの具体例② 引き寄せの法則

巷で定期的に話題になるものに「引き寄せの法則」というものがある。これも注意フィルターの働きである(反論もあるだろうけど)。
引き寄せの法則の謳い文句は「願った夢が自動的に引き寄せられて叶う!」というなんともご都合極まりないアレで眉唾な感じだが。ここまで読んでくれたあなたなら、この「自動」が注意フィルターの働きということが何となく理解できるだとう。この「自動」を引文章から除いてみると、「願った夢が叶う」となり「意識した目標が達成する」と言い換えられる。…そうなると至極当たり前の事を言っているに過ぎない事に気付くだろうか?
じゃあ逆に考えてみよう。意識しないで達成されることなどあるのだろうか?サンタですら、事前に決めておかないと、望むプレゼントを与えてくれない。

例えば、一橋大学合格を目標としたとしよう。目標として意識して初めて、一橋大学に関わる情報が集まってくる。試験科目、配点、試験日、センター試験の目標点、場所、最寄り駅、これらの情報(結構多い)は一橋大学を意識した人しか手に入らない。

さらに一橋大学志望の受験生には、「一橋」という単語事体に重要な意味が帯びてくる。そうなると、徳川御三卿の「一橋家」、小学館集英社の「一ツ橋グループ」、予備校の「一橋学院」、等々他の人ならスルーしてしまう言葉を、注意フィルターは意味ある言葉として‟勝手に”意識に上げてくる。

注意フィルターは自分が重要だと思わない世界を勝手にスルーする。知らなければ、当然その世界には行けない。逆に、重要だと思う単語を意識すれば、それに関わる情報が、注意フィルターの御蔭で‟勝手”にじゃんじゃん入ってくる。結果その方向に自動的に向かうことになる。これが引き寄せの法則のメカニズムである。

受験を意識して初めて予備校の広告が目に留まる、就職を意識して初めて企業について知る、車購入を意識して初めてその車を外で見かける、子供を意識して初めて外の子供に気が付く、人間の意識などそんなものだ。だから上手に付き合う必要がある。

 

受験生のあなた様におかれましては、引き寄せの法則に頼ることなく、自助努力で志望校に合格されることを心より願います。

引き寄せの法則 エイブラハムとの対話 (引き寄せの法則シリーズ)

引き寄せの法則 エイブラハムとの対話 (引き寄せの法則シリーズ)

 

 

参考書で似ている文章「速読英熟語-14集中力とは何か?」


2016年② 音楽を学ぶ意味ってあんの?(あるよ)

段落要約

①学校で「音楽」って軽視されてるけど、いやいやむちゃむちゃ大事だから!

②良き聴衆は良き音楽家を育てるし。何より音楽は人生を豊かにする。

③音楽によってのみ人は対立する二つの感情(喜びと哀しみ、孤独と社会性)を同時に体験できるし、共同体の中で最も優れた資質を成長させることが出来る。(それは何だって?↓これだよ)

④音楽はスポーツと違って、競争じゃなくて共有が大事。だから空気を読む力が培われる。これって社会生活でめちゃんこ大事だよね。
    
⑤音楽は現実逃避の側面も確かにあるけど、人生の教訓も与えてくれるよ。私はベートーベンみたいな苦労しなかったけど、ベートーベンの音楽を通じて人生を学んだよ。音楽は人生を生きる助けになる。これを広めるのがわいの仕事やで!

 

ポイント

音楽については語れるほど素養がないので、特に無いです!ただ、自分の好きな音楽を知っていることは人生の助けになると思うので、自覚しておくと捗るよ!

詳しくはこちら↓

 

一橋大学(前期日程) (2018年版大学入試シリーズ)

一橋大学(前期日程) (2018年版大学入試シリーズ)

 

 

2017年下半期 劇場公開映画ざっくり感想まとめ

今まで見てから暫くたってから感想書いてましたが、どの映画を見に行くかの参考にしたいということで、徐々に追記していく感じで映画を振り返っていきたいと思います。次観る映画やDVD選びの参考になれば幸いです。

 

ラインナップとオススメ度はこんな感じ(随時追加していきます)

 

オススメ度5☆☆☆☆☆ 万人にオススメ、ベスト級映画
オススメ度4☆☆☆☆ 普通にオススメ、好き
オススメ度3☆☆☆  条件が合えばオススメ
オススメ度2☆☆   DVDでいいんじゃん
オススメ度1☆    暇なら見たらいいんじゃん

 

ローガン オススメ度3☆☆☆

Logan [Blu-ray] - Imported

 X-メンシリーズに出てたウルヴァリンことローガンが主人公の話。ポイントはローガンが結構なレベルで"老い"てるとこだ。高い治癒能力を持ち、近接戦闘でゴリゴリやってた男の老いは、見ていて辛くなる。

ちなみにかのプロフェッサーXことチャールズは半分痴呆老人になってて、こちらもこちらで見ていてつらい。名門オックスフォードでブイブイいわせ、地上最強のテレパスの名をほしいままにしていた彼の姿は、もうどこにもない。

つまり今作は「全盛期を知ってるあいつ等の老後の話」なのである。だから、カタルシスもあったもんじゃねぇ!(十分強くて人殺しまくるんだけど、何か満たされない!)

どんな人間もいつかは老いる。では、その最期の時をいかに過ごすか?ただただ味わい深い作品でした。(ざびじぃ~よーーー!)

 

ハクソーリッジ オススメ度3☆☆☆

Hacksaw Ridge [Blu-ray]

日本風に言えば「前田高地」。これは沖縄戦の一部である。沖縄戦の特徴をザックリまとめるとこんな感じ。

硫黄島の戦いの後!(米国勢いに乗ってる)

・日米の戦いで最大規模(戦死者約20万人)

・あの戦艦大和もこの時沖縄へ向かう途中で沈んだ(「男たちの大和」など作品多数) 


なので映画でここら辺を映画で追体験するなら硫黄島からの手紙激動の昭和史 沖縄決戦さとうきび畑の唄などがオススメです。


で、基本的にこの映画自体はアメリカ側の英雄譚である。なので、なのであくまで主人公視点の第二次世界大戦。主人公はアメージングなスパイダーマン、沈黙の宣教師、ザッカーバーグの右腕でお馴染みの、アンドリューガーフィールド。前半終始ハニカんでて可愛い。

物語はハッキリ前後半の2部構成になっていて。前半=沖縄に行くまで、後半=沖縄戦となっています。なので、戦闘シーン期待して観に行った人は前半退屈に感じるのかもしれません。でも戦闘シーンは圧巻と言うか、これまでの戦争映画のお約束的なものをこれでもかという感じで詰め込まれてます(いい意味で)、しかし、辛かった。戦争映画はただでさえ辛いのに、舞台が沖縄戦なので余計辛かった。

そんなこんなでテーマは普遍的な人命救助の話ですが、それでも戦争映画ですし、宣伝で言ってた「プライベート・ライアンを超えてる」とも思いません、なのであまり万人にはオススメ出来る作品ではありません。ただ1点を除いて。それは対立する陣営内での視点の切り替え、通称「カニと修造理論」を長年の蓄積で楽しめる点です。

「カニと修造理論」について簡単に説明すると、AとBの対立する勢力があり、物語をA視点から始め観客はAに感情移入する。ところがそこから対立するBに視点が移ることにより、観客の思い入れもBに移る手法って感じです(提唱したのはスクリプトドクターの三宅隆太氏)。興味あったら検索してみて下さい。現在連載中の進撃の巨人もこの手法を使ってる

んで、ハクソーリッジは勿論終始アメリカ視点です。しかし!日本で生活してきた人は、基本的に日本視点の戦争ドラマを見て育ちます(良くTV局が何十周年記念とかで戦争ドラマ作るよね)。これは、起用される役者は日本人だし、日本の資本で制作されるので当然と言えます。そう!僕らは日本視点の戦争ドラマが当たり前!じゃあ、日本が敵の戦争ドラマを見るとどうなるか?頭が混乱する!!!!

先に挙げた「カニと修造理論」、これを日本で生活した年数分、大いなる前振りとして楽しめます。終始アメリカ視点なので、当然アメリカ側の登場人物達に感情移入します。ただ、これまで散々日本視点で大平洋戦争を見てきた経験が、色々と感情を混濁させます。

特に、戦闘が始まる直前の沖縄への艦砲射撃(戦艦から地上を攻撃して敵の戦力を削っておく)は見てて非常に辛かったです。あぁ...沖縄が...僕の大好きな日本が…燃えてる..(´;ω;`)って感じで胸が痛くなりました。さらに、日本兵が凄い。日本兵が結構強敵に描かれていて…というか単純に怖かったです。途中から日本語が聞こえてくるだけで怖く感じるという、変な感覚になりました。

そんな感じで、日本で生まれ育ったからこそ生まれる変な感情と共に鑑賞できる映画です。この1点だけはオススメします。見終わった後、ドイツの人はプライベート・ライアンとかスターリングラードどんな気持ちで見てんだと?と思いました。

 

メアリと魔女の花 オススメ度3☆☆☆

メアリと魔女の花 オリジナル・サウンドトラック

ジブリ作画監督をやっていた米林宏昌監督の3本目の作品。流石と言うべきか、わざわざ言及するまでもなく、絵は凄いし、ジブリっぽい。でも、宮崎駿監督とは違う。何が違うかというと、言葉による説明の量だと思う。米林監督は明確に子供を対象にしている。そのせいか、言葉による説明がやたらと多い。しかし、子供をターゲットにしていたという意味では宮崎駿監督も同じだったはずである。子供と言えども、思った以上に読み取れる力はあるはずである。

素人ながら脚本を書いたことがある身として、そのバランスが難しいのは分かる。説明が少なければ難解だと小難しいだといわれ、多ければ観客舐め過ぎと言われる。その苦労は重々承知の上で、米林監督程の技術を持った方なら、ビジュアル的な描くことが出来るので、言葉による説明や感情の吐露をもっと減らせると思います。次回作に期待します!!冒頭の魔術シーンは圧巻でした!!

兎角、ジブリが解散した後、こうしてその遺伝子を受け継いだ人の作品を見れるだけでも、十分ありがたいです。この作品が存在すること自体に価値があります。

最期に、エンドロールで監督が担がれてる神輿が凄すぎて、僕ならストレスでハゲ散らかすと思いました!!

 

カーズ/クロスロード オススメ度4☆☆☆☆

Disney・PIXAR カーズ クロスロード スペシャルブック (バラエティ) カーズ/クロスロード オリジナル・サウンドトラック

子供向けの作品のはずなんだけど、内容は全然子供向けじゃない。なんでか言うとネタバレになっちゃうから言えないけど、マジで子供向けじゃない。強いて言えば一緒に来た親世代に刺さる内容だと思う。

 

ネタバレはこちら→「主人公マックイーンが現役を引退し、後進に道を譲る話

とはいえ散々伏線張られるので、オチはある程度予想出来ちゃいます。ちなみにこれまでのシリーズは別に観て無くても大丈夫。

 

東京喰種 トーキョーグール オススメ度3☆☆☆

東京喰種-トーキョーグール-[movie] 【映画パンフレット】東京喰種 トーキョーグール 監督 萩原健太郎

 

 今年(2017年)の夏も色々なマンガ作品が実写化されているが、多くの人にとってこれもその中の一つだろう。ひょんな事から舞台挨拶付き上映会に行けることになったので、これ幸いと見させて貰った。

ポイントは3点

蒼井優さんの意外なキャスティング

・特撮っぽい触手でダイレンジャー1話を思い出す

・終始誰かが何かを食べてるフード映画

詳しくは↓こちらで語ったので、お時間あればどうぞ。



 

 

ダンケルク オススメ度4☆☆☆☆

思いのほか長くなったので、別記事にしちゃいました。詳細はそちらで…!


 ファウンダー オススメ度4☆☆☆☆

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

 ご存知マクドナルドを作ったマクドナルド兄弟と、それをフランチャイズ化し世界企業へ拡大したレイ・クロックの物語。レイクロックは自身のビジネスを「ハンバーガーを売ることではなく不動産業」と言っていた理由がこの映画を見たことで、本当の意味でわかりました。

それから、今ではスッカリ不健康の代名詞になってしまったマクドナルドのハンバーガーですが、冒頭のシーンではしっかり「美味しいハンバーガーを食べる喜び」が描かれています。今では慣れてしまって当たり前になったサービスですが、当時の最先端であり、超イケてる企業だったわけで、その後の世界進出を考えると、藤田田あるいは銀座から始まる日本マクドナルド・エピソードゼロとしても見れる。非常にオススメの作品です。ここら辺に詳しく知りたい人に2冊オススメしておきます。

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝

  
勝てば官軍―成功の法則

勝てば官軍―成功の法則

 

しっかしまぁ、初代社長のハリー・J・ソネボーン有能過ぎんだろ…。

 

スパイダーマン・ホームカミング オススメ度3☆☆☆

【映画パンフレット】スパイダーマン:ホームカミング特別版 監督:ジョン・ワッツ 出演:トム・ホランド ロバート・ダウニーJr. マイケル・キートンほか

スパイダーマンもこれでリブート3作目。今回のスパイダーマンは、スッキリフレッシュな青春モノ!って感じ。だから学園シーン多め、友達との交流多め。予告編ではアイアンマンめっちゃ出そうな感じするけど、思ったほどは出ないよ!上映時間は2時間13分と長めだけど、展開サクサクだから体感時間は短いよ!

今回の敵役は名優マイケル・キートン。前のファウンダーとに続き、今回もしっかり有能なビジネスマンやってます。

「家畜人ヤプー」とサブカルの終わり

今よりもっともっと若かった時、サブカル的なものに傾倒していた時期があった。少年誌のお決まりストーリーに飽き、青年誌の展開にも慣れて来た頃、本屋の片隅に今まで一度も言った事のない棚があることに気がついた。

聞いたこともない作者、名前も知らない出版社、そこからおどろおどろしいものを感じたのを覚えている。

 

永井豪つげ義春吉田戦車いがらしみきお。ヒロインの首が飛ぶ、論理が通じない人々、荒唐無稽な見付き、自分の頭じゃ決して浮かば無い世界観。罪悪感を感じながら、少しずつ読んでった。

 

長い話は面倒だから、結論からいこう。一人の人間がサブカルに傾倒しかけ、とっとこ逃げ出す話である。この世界は無理だと悟り、尻尾を巻いてまんまと退散してしまった話だ。

 

サブカルとは何か?なんて話はしない、定義なんてどだい無理。。あなたにもあなたのサブカル観があるはずだ。周りの誰とも共有できないもの、それが僕にとってのサブカルだった。そしてその代表が「家畜人ヤプー」だった。

 

家畜人ヤプー」というマンガがある。元は小説だが、仮面ライダーの石ノ森先生がマンガにしたものだ。興味ある人はwikiでも読んでほしい。要は日本人が家畜にされてる話だ。先ずこの設定がビックリだ。

 

読んだのは中学生。当時、戦後50年を少し超えたぐらいのタイミングで、日本とアメリカ、みたいなことを漠然と考えた時期だった。そこに来て、このテーマ。最初はおもしろかった。でも、途中で止めた。正確には読めなくなった。

 

原因は何か?白人に奴隷にされる日本人への同調?アングロサクソンを神と崇めるモンゴロイド?...どっちでもない、受け付けなかったのはヤプーたちの家畜化描写だ。人間を家畜化する、身体改造に耐えられなかった。

 

スプリットタン、割礼、纏足、ボディーサスペンション、それだけでも十分つらい。なのに、それ以上の身体改造に耐えられるはずなかった。それて「家畜人ヤプー」を読むの諦めた。麟一郎はまだ人間だった。

 

それから、僕は自分の思うのサブカル的なものから距離を置くことにした。憧れはあったが、しかし、まことに、残念ながら、そこは自分が気持ち良くなれる世界ではなかった。

 

これはサブカル論ではない、先にも行ったが定義などできない。あなたにも「かつて憧れた世界」があったはずだ、僕にとってそれがサブカル的なものであり、その限界が「家畜人ヤプー」だったという話だ。才能、特性、適正、金銭、....限界は周りじゃなくて自分が決めるものだというけれど、あるものは仕方ない。そう、超えられないものはある。それを自覚した上で、上手に付き合わなければいけない。その境界を知るのも自分を知る事なんじゃないか。

 

そんなわけで僕は「サブカル人間になりたかったけど、なれなかったヤプー」なのである。

 *良い子は読んじゃダメだぞ!

 

元全国2位が教える【受験日本史】~其之参~おすすめの参考書

其之壱:年代はほとんど覚えなくていい

其之弐:なぜ山川日本史の教科書はつまらないのか

 

というわけで、受験日本史の話第3回の今回は、おすすめの参考書について書いていきたいと思います。

前提として、私はできるだけ勉強量は少ない方がいいし、使う参考書は少ない方がいいと思ってます。分厚い参考書が苦手で、極端なことをいえば「参考書は薄けりゃ薄いだけ良い参考書」とさえ思ってます(だってその方が大事エッセンスがギュッと詰まってて余計な勉強をしなくて良い気がするから)。

歴史の参考書は兎角分厚くなりがちですが、今回紹介するのはいずれも日本史の参考書の中では薄めだと思います。勿論内容はいずれも十分です。

今回はそんな私がオススメする参考書を4冊、通史、一問一答、まとめ系、史料問題から1冊ずつ紹介したいと思います。 

(*外部サイトのリンクを多く含んでいます。ページ移動を避けたい場合はクリックしないように注意して下さい)

 

通史

結論から言うと予備校や塾に行ってるなら流れ系はそれで十分!以上!

寧ろそれ以上負担増やしちゃダメ!他の科目も勉強してね٩( 'ω' )و

その上でオススメしたいのが、可能であれば授業を録音させてもらうことだ。人は一度見聞きしただけの体験を、完璧に記憶することはできない(「エビングハウス忘却曲線」で検索!)。なので、記憶に留めたいことは何度も繰り返す必要がある。そこで有効になってくるのが授業の録音だ。

授業を録音しておけば、授業が終わった後、何度でも気軽に復習できる。さらに自分が実際に受けた授業なら想起する(再び思い出す)ことも容易だ。せっかく少なくないお金を投資したのだから、使い倒した方がいい。

英語や数学は視覚情報が占める割合が多いので、音声記録と相性イマイチだ。だが、歴史はストーリーもあるし、音のみで十分学習可能である。私は毎日寝る前に、録音授業内容を倍速再生しながら聞いていた。これによって忘れそうになっている時代の復習をしていたのだ。

僕が学生の時はわざわざテープやMDレコーダーで録音してたけど、今はスマホで簡単に録音できるようになったし、スタディサプリのようなオンライン講義なら録音の必要すらなくなった、本当にいい時代になったと思う。

 

予備校や塾に行っていない場合

金銭的な事情や、物理的な問題で予備校や塾にいけない受験生もいると思う。先ほど紹介したスタディサプリも「オフラインで使えない」という欠点がある。なので、これら条件を満たす受験生にはこちらを進めておく。

日本史の流れ系の参考書はたくさんあり本書がその中で特別優れている訳ではない。しかし!↑のように音声版が販売されているものは多くない。それだけで十分価値がある。日本史選択の受験生には全員配布したい教材である。(同じシリーズで外交史と文化史もあるが、通史の2冊分でも十分)

同じサイトで山川日本史の音声版も販売しているが、買ってはいけない!前回さんざん説明したように、感情を排した教科書は記憶に残りにくい。一方↑本書はとにかくクセが強い。感情や政治信条を入れまくっている。だから人によっては反発や反感を抱くかもしれない。でも、仮にそうなったとしても、感情が喚起されれば記憶には残り安くなるのだ。

 

 

 一問一答

日本史B一問一答【完全版】2nd edition (東進ブックス 大学受験 高速マスター)

日本史B一問一答【完全版】2nd edition (東進ブックス 大学受験 高速マスター)

 

一問一答の使用については賛否両論ある。曰く、日本史は流れが大事だ、日本史は理解が大事だ。そんな中で私の立場を言うと、一問一答はアリだと思っている。じゃあ一問一答を使用するメリットはなんなのか?

それは、用語の組み合わせを覚えることだ。本能寺ときたら織田信長(or明智光秀)、花の御所ときたら足利義満奇兵隊ときたら高杉晋作、みたいなわかりやすい関係から、台場ときたら江川英龍、鉱山王ときたら五代友厚大津事件ときたら児島惟謙(or津田三蔵)。こんな感じで、これがきたらこれが答えみたいな用語の組み合わせを覚えることだ(その1で例に出した、日中戦争のきっかけといえば盧溝橋事件、もそう)。

だから、一問一答というと答えを覚えるものだと思われがちだが、違う。

一問一答は、一問(問題の中にあるワード)と一答(答えの用語)の組み合わせを覚えるのが正しい姿勢なのだ。

僕が受験生の時は東進の一問一答しか選択肢がなかったが、今は旺文社からも日本史Bターゲットという名前で一問一答が出されている。本屋さんで確認して、読みやすい方を選んで欲しい。

使い方は英語の単語帳と同じでコツコツ覚えることだが、学校や予備校でやった範囲は直ぐに取り組むと効果がでかい。授業を受けたら速攻で取り組んで、何度も何度も復習して欲しい。

そして直前期は1日1〜2時代を高速で復習して、1週間(7日)で1周できるようになれば、準備万端である(`・∀・´)

 

まとめ系

まとめ系ってなんぞ?って思われたかもしれませんが、テーマ別に学習する際に使用する教材くらいで捉えて置いて下さい。(外交史や金融史、世界史なら各国史など)。

日本史でるとこ攻略法 (シグマベスト)

日本史でるとこ攻略法 (シグマベスト)

 

んでオススメはこちらです。これが凄く良かった。まずメチャメチャ薄い、そして小さい、超ハンディー。これを使わない受験生はMOTTAINAI

内容は多岐に渡りますが、歴代室町将軍、歴代江戸将軍、歴代総理大臣など、日本史を学習する上で避けては通れぬ丸暗記系を一気に効率化してくれます。

薄いし安い、最高の参考書です。是非お試しあれ。

  

史料問題

受験生が忘れがちな対策として史料問題があります。要は日本史史上重要な史料を掲載して、それが何の出来事を表しているのか、又はそれにまつわる事柄を問いてくる形式のやつです。センター試験は勿論、早慶でも頻出だが、そこまで対策が回る受験生はハッキリ言って多くない(英語でいうとリスニング対策みたいな感じ、出るけどみんな対策出来てないみたいな)。なので得点源に出来れば、他の受験生とガツンと差を付けることができる。

眠れぬ夜の土屋の日本史―史料と解説(SUPER PREMIUM)

眠れぬ夜の土屋の日本史―史料と解説(SUPER PREMIUM)

 

この問題を解くうえで大事なのが音読すること(心の中でもいい)、現代日本語とは当然違った日本語なので、独特のリズムがある。それが結構楽しかったりもするので、是非音読してほしい。 

覚えるべきポイントは赤字になっているので、そこだけ覚える。あとその史料が何のについて記述しているのか判別できるようにする。要は一問一答と同じで、単語と出来事の組み合わせがリンクできるようになればいいのだ。

此比(このごろ)都ニハヤルモノ 夜討強盗偽綸旨(にせりんじ)」と来たら「二条河原落書」で後醍醐天皇建武新政を批判した内容だなー

清国ハ朝鮮ノ完全無欠ナル独立自主ノ国タルコトヲ確認ス」と来たら日清戦争後の「下関条約」の内容だなー

欧州情勢ハ複雑怪奇」ときたらナチスソビエト独ソ不可侵条約を締結した際の、平沼騏一郎総理の発言だなー

とかこんな感じである。↑にある様に、現代日本語に慣れていると史料問題の日本語は読みにくい、だからある程度の慣れも必要になってくる。後、マインドとしては、教科書に載るくらいメチャメチャ重要な史料なんだなー、って感じで読んでほしい。教科書に載るレベルって結構な大事件である。一体どんな事が起こったんだろう??くらいの気持ちでワクワクしながら読めると最強である。

 

史料問題のまとめ

・史料の内容がなんの出来事について書いてあるのか判別できる様にする

・昔の日本語の表記やリズムに慣れておく

・音読して音としても記憶しておく(録音して繰り返し聞くだけでも可能)

 

まとめ

今回の内容を踏まえた上で、もし僕が受験生に戻り、出来るだけ楽に効率よく日本史を勉強するとしたら、使う教材はこうなる。

通史  :まんが学習 日本の歴史 全15巻 + 超速日本史の歴史全集

一問一答:日本史B一問一答【完全版】

まとめ :日本史でるとこ攻略法

史料対策:眠れぬ夜の土屋の日本史―史料と解説

参照  :日本史用語集山川 詳説日本史図録第7版

 

こうやって改めて見てみると、「覚える」という作業は一問一答、まとめ、史料の3つぐらいで後は基本「参照」である、参照は気軽に読めばいい。さらにまとめ系の日本史でるとこ攻略法も暗記の為のサポート的立場であるし、史料問題は音読でクリアできる。そうなるといわゆるガチ勉をするのは一問一答1冊のみである。だから極端に言ってしまうと「一問一答とその他補助」ぐらいの感じだ。

後はひたすら過去問を解いて、漏れてしまった知識を埋め、解答に至るプロセスを確認するだけである。日本史なんて楽勝だぜ!!とまでは言わないが、こう考えると意外といけそうな気がしてこないだろうか。

どうせやるなら是非楽しんで!日本史の勉強をしてみて下さい。(・ω・)ノ

今回の内容が少しでもお役に立てれば幸いです。

#14 権力のあるおっさんとの付き合い方

今回は#4~6の「フリーターが独学3ヶ月で地方上級に合格した話」で話して頂いた谷さんに、「権力のあるおっさんとの付き合い方」というテーマで話てもらいました。

人は社会生活を営んでいれば、誰しもがおじさんと付き合わなければなりません。そして、世の中で力を持っているのも、得てしておじさん達です。そうであれば、ここは一度覚悟と決めて、おじさんを避けるのではなく、おじさんに向き合ってみよう!おじさんについてキチンと考えてみて、その上で行動してみよう!!

そんな心意気(?)で聞いた話です。また、後半はガラッと話が変わってキモくて金のないおっさんにならない方法や、地方に移住することのメリットの話などをしています。実質#6で中途半端になってしまった地方移住の話のアンサーになってます。#6の時はどうしても地方のネガティブな側面に注目してしまいましたが、今回はもの凄くポジティブな感じになっています。

 *冒頭でビットコイン投資の話をしてますが、投資は大小リスクを伴います、良く考えて行って下さい*

◾️メインテーマ

#0:10 公務員をやめて1年たった結果
#3:40 仮想通貨ビットコインを買ったよ
#8:25 権力のあるおっさんとの付き合い方
#25:15 おじさんは2種類いる
#27:35 キモくて金のないおっさんにならない方法
#32:25 地下アイドルは地下から出ろ!
#39:35「やれたかも委員会」からの「もうやらなくても委員会」
#43:20 話題が合うとは何か
#50:10 老人は現代社会の中でいかに存在すべきか

◾️その他キーワード

公務員全員が死んだ魚の目をしているわけじゃない/
おじさんはコンツェルンであり総合商社でありHDである
喜色満面にとはいかない
頼まれごとは試されごと
完全に恋愛工学
競争に負けると自尊心が保てない
村一番の可愛い子がAKBの下っ端になる
タラレバ娘で見たことあるやつ
視野が狭くなるとホームランを狙ってしまう

 

編集後記

今回はタイトルの「権力のあるおっさんとの付き合い方」の部分は実質20分くらいで終わってしましました。ただ、その他の雑談の部分があまりにも面白かったので、採用してしまいました。

「地下アイドルは地下から出て地方へ行け!」谷さんの力強い思いは、聞いてて清々しかったです。現役地下アイドルの方は是非ご一考を笑

ただ、今回の内容に関して1点注意してほしい部分がります。本編では地方の良い部分ばかりを挙げました、その一方で、私は東京や都市部の良いところを挙げる事ができませんでした。

都市部の良いところは何か?収録の後に考えて、一応の結論が出ました。都市部の良いところ、それは「価値観の多様性」です。何を当たり前のことをと思われたかもしれませんが、都市部に住んでいるとこの最大の利点を忘れがちです。

都市部には(地方と比べて)沢山の人がいます。その結果、自分と価値観の近しい人がいる可能性がより多くなります。人の入れ替わりの多いので、ノンネイティブが長年の風習に従わされる事もありません。小さなコミュニティが星の数ほどあり、どれかしらに属することができます。ここではないどこかへ行きたい人、居場所探しをしたい人達に非常に魅力的に思える場所なのは間違いありません。(現実は置いといて)

ただ、一方で都市部のデメリットももちろんあります(本編で触れた、物理的に人多すぎ問題や、自分の代わり多過ぎてアイデンティティ崩壊問題など)。なので、今回の内容を踏まえた上での最善の策は、

自分の価値観が地方と近かったり、近しくなったときは、都市部から出た方が、もっと人から認められて、必要とされて、より幸せになれるかもしれない!

都会も地方もどちらにも長所短所があり、その優劣が万人に当てはまりません。だったら、結論は決まりきっていて「自分が両方体験して結論を出す」。これしかないです。片方しか知らず選択肢にも入らない、これが最大の不幸です。都会しか住んだことがない人は地方へ、生まれてから地元周辺しか知らない人は都会へ、両方を経験して、自分がより幸せになれる方を決めて下さい。これはあなたしかできないことなのです。

そんな感じです。をわり。

 

 *関連記事

 

 

#15 マネージャーから見たタレントと芸能界

今回は、現役の大手芸能事務所のマネージャーをやっているSさんに、マネージャー業について伺いました。芸能界の裏事情がメインですが、これからタレントや役者を目指す方は必見の内容になってます。

新人のタレントはそもそも芸能界というものについて無知です(当たり前ですが)。そんな新人のタレントにとって、マネージャーほど頼りになる存在はいません。しかし、大事な大事な相棒であるマネージャーについて、一体どれだけの事を知っているでしょうか?

マネージャーは普段何をしているのか?マネージャーから見たタレント、業界。いつもとは違う視点で芸能界を見ることによって、より多角的かつ広い視点で業界について考え、自分の取るべきポジションや振る舞い方が見えてくると思います。

その他にも、事務所とタレントの契約、タレントの給料事情、ネット番組普及による業界の今度など、知っておきたい情報が沢山です。

マネージャーからみたタレントという存在、そして今後の芸能界、学ぶことしかない50分!是非どうぞ。

(今回Sさんには匿名を条件にざっくばらんなお話を聞かせて頂きました、御詮索は控えて頂けると助かります('ω')ノ)

◾️メインテーマ

#1:00 マネージャーになったきっかけ
#4:00 マネージャの仕事内容
#7:20 タレントのお給料事情
#11:45 事務所とタレントの契約事情
#14:50 タレントになる方法と資質について
#21:45 マネージャーになる方法
#24:00 お仕事辛いよ物語
#35:00 なぜ君はマネージャーを目指さないのか?
#38:00 マネージャーの生態
#41:20 YouTuberとuuumについて
#44:45 タレントのAmebaTVなどネット番組進出について
#52:30 まとめ

 

タレントになる方法と資質についてのみ抜粋した選り抜き版はこち



編集後記

今回は、仕事の話はもちろんですが、何より業界の今後についての話が盛り上がりました。YouTuberやネット番組といった、決して世間一般には広がっていない存在が今後どうなっていくのか、非常に興味深い話が聞けました。

テレビとネット、世間的はやはりテレビの方が影響力が未だに強いです。本編でもありましたが、親や祖父祖母世代で、ネットを見ている割合は低いです。もちろん今後変化していくでしょうが、どの様に変化するかは誰にも分かりません。

時間が経てば、これまで以上にネットの影響力が増すのは確実でしょうが、その時は今のテレビと呼ばれているモノが、ネットの中での存在感を増しているでしょう。場所が変わっただけで、本質的な部分は中々変わらないかもしれません。

テレビとネット、今は分けて考えがちな両者ですが、今後は混ざりあって、区別なんてなくなっていく。そんな風に今は思ってます。(そん時は次の何かも出てきてるだろーし!)

をわり。

Audition(オーディション) 2017年 7月号

Audition(オーディション) 2017年 7月号

 

 *音声コンテンツまとめ

元全国2位が教える【受験日本史】~其之弐~なぜ山川日本史の教科書はつまらなく、オリラジあっちゃんの解説は楽しいのか

前回が予想以上に反応良くてビックリしてます。反応を頂いた皆様ありがとうございました。今回は山川の教科書について、話をしたいと思います。

今回は皆(特にできる人)が絶賛している教科書に苦言をいう事になるので、大変心苦しいのです。しかし、この際ハッキリ言わせてもらいます。山川の教科書は面白くないです。

実は教科書と名が付くもの全般が面白くないので、山川出版だけが悪いわけじゃないのですが、日本史教科書中で一番メジャーなため日本史の益々発展のため、勝手に一肌脱がせようという事です。 

構成としては、つまらない理由→その原因→対策という流れになってます(多分)。

 

山川教科書はなぜつまらないのか

さて、今回も先に結論を書いてしまいましょう。

山川日本史は感情を排しているからつまらない

人間が覚えられるものは大きく2つしかありません。繰り返したものと、感情を伴ったものです。

繰り返し方はなんとなくわかると思います。毎日通る道、良く会う知人、テレビによく見る人、これらは好きだろうと嫌いだろうと気が付いたら勝手に覚えてます。

感情の方が実に人間的で、喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、ここら辺の感情を伴ったものは容易に思い出すことができます。飛び上がるほど嬉しかったこと、はらわたが煮えくり返るほどの思い、死ぬと思った恐怖、眠れないほどの興奮、こうした幸不幸は容易に思い出すことができます。

アイドルやゲームや鉄道といったマニアの方は、繰り返し見ている部分もありますが、それ以上に快の感情が伴っているからこそ膨大な知識を蓄えることができるのです。

(逆に考えてほしい、1度しか見ず、一切感情が起きなかったものを覚えられるとは到底思えない)

教科書は無味乾燥です。起こったことが年代順に淡々と、なんの面白みもなく書かれています。読み方を知らない生徒が、これで何か感情を起こすハズがなく、結果、面白いと思うことも、記憶することもできません。

教科書に書いてある出来事を、喜んでいいか、怒ったほうがいいのか、哀しむべきなのか、笑った方がいいのか。感情のパターンや常識のパターンの蓄積がないと、教科書の記述にどんな感情を抱いていいのか分かりません(本当はどんな感情でもいいんだけど、面倒だから感情を起こさない)。そうなると無感情→無関心→知らね、っという具合になるのです。

教科書は感情を排しているから面白くないし、記憶にも残らない。じゃあ逆にするとどうなるのか?

オリラジあっちゃんの授業はなぜ面白いのか

オリエンタルラジオのあっちゃんこと、中田敦彦さんがしばしばテレビで歴史の授業をしています。彼の授業は実に面白い。それは何故か?人物や出来事にガンガン感情をぶち込むんでいるからです。

あっちゃんさんの主な手法は、まず登場人物にフォーカスを当てる。その歴史上の人物が、いかに凄いのか、どのくらい偉大なことをやったのか、それを例えを入れながら紹介する。ここで大事なのが、その人物が「今」いたらどれくらいヤバイかという風に説明している点です。これによって、聞いている生徒は、その人物を身近な人として感情移入できるようになります。

そうやって登場人物に感情させて置いて、バーンとインパクトのあるその人物の逸話や出来事を出す。ここまでやれば、後の興味の持続は容易です。まとめると、

 

登場人物に感情移入→その人に関わる出来事を追体験

この構造です。ご本人の言葉をお借りすれば

推しメンを作る→そこからの関係で歴史をみる

ということになります。

 

氏は感情移入の為に生徒を良く煽ります。「これおかしいと思いません?・なんでこんなことしたんだと思います?・これヤバいですよね?・マジで最低なことをやらかしてます・この時完全に調子にのってます!」等々。こうして気がついたら興味を抱いてしまってます。しかし、残念なことに山川教科書はわざわざ僕らを煽ってはくれません!!!

もしかしたらあなたは、大河ドラマといった時代劇や歴史ドキュメンタリーで見た内容は覚えているかもしれません。其れも人物や出来事に感情が乗っかった結果です。僕らがが見たいのは無味乾燥な事実ではなく、人間ドラマなのです。そして、それに必要なのは愛憎や怨恨といったドロドロの感情なのです。

  

結論:教科書は感情に訴えないからつまらない、そしてオリラジあっちゃんは感情に訴えてくるから面白い。

 

なぜ教科書は感情を排するのか

さて、教科書が感情を排しているから面白くないのはわかった。では、なぜこんな国益を損ねるようなことをするのだろうか?日本史や世界史がもっと面白くなれば、国際教養人()がもっと増えて国益にかなうはずである。これには出版社の問題ではなく、日本史という教科の特殊性が関わってきます。

日本は戦前教育の反省から、特定の思想教育をしてはいけないという事になりました。戦前日本は国(国民)総出で戦争に労力をと注ぐ必要があり、教科書内に戦意を鼓舞する内容が盛り込まれていました。そしてそれらは終戦後、GHQからいかんぞ言われて「墨塗り教科書」になりました。ここら辺の経緯は、あなたも何となく聞いたことがあると思います。

歴史はその内容故に、思想色が強くなりがちです。国(政府)は基本的に自国の利益を最大化するように行動します。なので、国民に愛国的な教育をしたいと思うのは当然の事です。しかし、あからさまに自国を正当化したり、特定の陣営を擁護する教育は許されません。そこ結果、こんな感じになります。

 

起こった客観的事実のみを書いて、善悪は良し悪し判断は読者に委ねる。

(もちろん国家は直接教科書を作りません、民間に作成させ「検定」という形で採用する教科書を選ぶ制度になってます。リンク→3.教科書検定の趣旨:文部科学省

歴史がヒトの歴史である以上、その人物や国の思いや考えは避けがたい。どの陣営にも寄らず中立を保たないければいけないのなら、客観的事実を書くしかない。だから山川日本史はつまらない。極力感情や形容詞を排除し、徹頭徹尾、事実の記述・羅列に終始している。これは仕方がないことなのだ。

(極力と書いたのは、実は形容詞に中立な言葉はなく、言葉の性質という壁によって100%の中立ありえない。ヒトが言葉を操る生物である以上100%の中立は実現不可なのだ。)

 

結論:歴史はその教科の特性上、不偏不党、公正中立な立場も目指さねばならず、そのせい教科書は感情を排し、結果つまらない。

じゃあ、山川の教科書を面白いと思えない受験生はどうすればいいのか?答えは簡単、感情をこめてる教科書を使えばいい。

巷には、予備校(講師)が出す本が溢れている。みんなわざわざ読み解くような苦労はしたくない、分かりやすいのがいいのだ。じゃあなんで分かりやすいかと言えば感情が入っているからだ。筆者の主観で、出来事の良し悪しや善悪を切ってくれている。教科書じゃないから検定もいらない、著者の好き嫌いを思う存分言えるのだ。こういった参考書は解釈が分からない受験生に、歴史の見方を教えてくれる。

山川日本史を面白いと思えないなら、無理して使い続ける必要はない。ささっと有名人気講師の本に切り替えよう(っていうか既にそうしてるか)。山川日本史から去るのは逃げじゃない、現時点での目標は志望校合格だ。教材はその「手段」にすぎない、目的の為の手段にこだわっちゃいけない! 

The end justifies the means!!(ヒュ〜!)

 

 

感情の入った面白い歴史

ここまでの話を改めて整理しよう。山川の教科書がなぜつまらないかを説明し、それが教科書である以上逃れられないことも説明した。そして受験生目線の対策は、感情の入った面白い教科書や教材を使う、という結論だ。

なのでここからは、それに適した教科書の補助になるものを紹介していきたいと思う。要は山川教科書に感情を乗せるための補助教材だ。

 

感情教材選択の注意点

例えば歴史題材に扱ったマンガとして、大人気の「キングダム」などがあるが、この類は残念ながら補助教材としては今一歩だ。キングダムの紙面は戦いや戦術の部分が圧倒的に多く、費用対効果が薄い。例えば現時点で46巻販売されているが、仮に一巻20分で読んだとして読破に15時間かかる。

このように、歴史的に見て短い(そしてそんなに大量に出題されるわけでもない)期間に詳しくなっても歴史の点数は上がらない。

日本史でいえば戦国時代である。戦国時代にやたら詳しい人がいるが、そこだけマニアでもテストで高得点を取る事は出来ない。戦国時代でおぼえることは、有名武将の名前×家訓(余力あれば、領地と戦も)それも5名分ぐらいで十分だ。わざわざマンガやドキュメンタリーで何十時間も費やす必要はない。いや、必要なくはないけど、膨大な時間をかけるのは効率が悪い。

艦隊コレクションこと「艦コレ」も、刀を擬人化した「刀剣乱舞」もこの視点から適さない。戦艦マニアになっても刀の名前覚えても、残念ながら出ないんだよ!!興味という点では決して悪くはないが、受験勉強という意味ではズレてしまう。

以上を鑑みて「ある程度広い年代で、かつ受験にも良く出るとこ」これが選択の基準となってきます。ここからそんな基準をクリアした、オススメの感情補助教材を挙げていきます。便器上教材と言っていますが、基本的にはエンターテイメント性の高いものばかりなので、肩ひじ張らなくても大丈夫です(/・ω・)/

 

オススメの感情教材

ここからいくつか作品を挙げますが、決して全て見るのを薦めているわけではなく、受験勉強の息抜き、受験生でなければ事前準備ぐらいの気持ち、で興味あるものだけ見てみて下さい。

 ドラマ版:坂の上の雲

割と最近のNHKの傑作、普段大河をみない僕でも思わずみちゃった。なぜか日本でトップクラスに資金が潤沢なNHK(良し悪しは置いといて笑)が、総力を挙げて3年もの月日をかけて制作したドラマ。なんて贅沢な作品!当初は「スペシャ大河ドラマ」と名前まで仰々しいものになっていた。

この作品から学んで欲しいのは、明治を生きた人間のメンタルである。既に説明したように、歴史も面白く学ぶ為に大事なのが「感情」である。当時の人々に感情移入することによって、歴史上の出来事をまるで自分のことの様に体験できる。そうすれば、文字で勉強する時も、イメージの圧倒的アドバンテージによって学習を進めることができる。

さて、日本史を勉強するとわかるのだが、単に戦争はダメ、戦争は怖い、と言うのではなく「なぜ日本は戦争をしたのか?」という部分を必ず考えなければならない。当時だって戦争が大っ嫌いで反対した人たちはいた(与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」は有名な日露戦争反戦歌だ)、にもかかわらず戦争をしなければならなかったのはなぜか。

そんな風に、まるでミステリーも味わう顔様に大いに感情移入しながら見てみれば。知識として日本史の点数が上がるだけではなく、その後の人生に活かせる知恵まで身に着けることもできる。

受験生にそんな余裕ないと思うから純粋にエンタメとしての消費で十分だよ(^◇^;) 

 

 その時歴史が動いた

薦めといて何ですが、これを見るのは時間もお金もかかるので、特に苦手な部分を一点買いするのがいいと思います。ちなみにこの番組は既に終了してて、後継の「歴史秘話ヒストリア」が現在放送中です。本編も40分程度と寝る前に見るのにちょうどいいです。

似たようなコンセプトで「その時歴史が動いた」「英雄たちの決断」なんかもあります。もしかしたら自宅のビデオデッキに眠っているかもしれないので、買う前に家にないか探してみてね!!

 

日露戦争物語
日露戦争物語(1) (ビッグコミックス)
 

 1967年(明治元年)に生まれた秋山真之を主人公にした漫画です。明治初期~日清戦争までがハイパー強くなれます。作者の江川達也氏は嫌だったらしいですが、司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」を元ネタにしているので、内容も面白いです。

ただ、1~10巻で十分です。それ以降は受験レベルを超えた範囲(単に戦争描写が細かくなるだけ)で、殆ど役に立ちません。日清戦争開戦までは文句なしでオススメです。

 

マンガ日本の歴史

要は各出版が出してる学習漫画の事です。学習を銘打ってるので、本当は薦めたくない、だって純粋なエンタメじゃないから。ただ、過去の自分も使ってので一応入れておきます。

僕が受験生の時は小学館のしか知りませんでしたが、今は各出版社から実に様々が工夫がされたものが出版されています。(↑これは「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木先生が書いた表紙)こんなカッコいい表紙ある?ただ、カッコいいのは表紙だけのこともあるから注意!

講談社、学研、小学館KADOKAWAの4社を薦めるが、本屋さんに行って一番絵が好きなものを選んでね!たった20巻前後で日本史の最初から最後までを一気学べます。

 

風雲児たち
風雲児たち 1巻 (SPコミックス)
 

レジェンド漫画家みなもと太郎先生が、幕末を描く為にわざわざ(?)関ヶ原の戦いかた描き始めたギャグ漫画。この漫画のいいところは江戸時代を整理できることだ。

江戸時代は長い、265年もある。そして、現代の私たちの日常と未だに繋がっている部分が多い(芸能や地名など)、そしてなにより入試によく出る!めっちゃ出る!! 

寛政の改革天保の改革田沼意次井伊直弼やら字面がよく似た用語が多い。ここら辺を整理できれば江戸時代を一気に得点源にできる。一応ギャクマンガで読みやすいので、こちらもオススメです。

 

今回のまとめ

日本史は歴史はその教科の特性上、不偏不党、公正中立な立場も目指さねばならず、そのせい教科書は感情を排し、つまらなくなっている。だったら日本史を楽しいと思えない受験生は、まずはエンタメから日本史を味わい、そので得た感情を日本史の勉強にフィードバックする。そうすると日本史の勉強が楽しくなるよ。

 

*前回