こんにちは、今回は偏差値35~45の受験生向けに、偏差値50にする勉強法を紹介します。
偏差値35~45というと、殆ど英語の勉強をしたことがない、あるいは単語帳をちょっとやったぐらいのレベルで、受験レベルの英文だと全く読めないレベルです。
このレベルのゴールは「簡単な英文なら問題なく読める」を目標とします。
学校の授業や課題にしっかり取り組んでテストで高得点をキープしていたらこのレベルに達します。
そんな人たちにたった4冊の参考書で追いつこうというのか今回の趣旨です。
私は中1の最初のテストで8点をとってから、高校卒業するまでずっと平均点を下回っていました。(高校受験は中高一貫校で助かった)なので、英語が全く分からない人の気持ちはよくわかります。
そんな人間でも慶應大学に合格し、英検1級合格することはできました。これから紹介する勉強法を信じて、ぜひ実践して下さい。
分厚い参考書は1つもありません。薄いけど濃密な参考書を使い倒して偏差値50の壁を超えていきましょう!
単語:合格英単語600
説明は不要だと思いますが、単語は英語を読む上で必須です。
大学受験では2000語ほど掲載されている以下の単語帳がオススメされます。
もちろんこれらの単語帳を使ってもいいですが、英語初学者が2000も3000も載っている単語帳を使うと、途中で挫折する可能性があります。
大事なのは単語帳1冊やりきる達成感を味わうことです。モチベーション維持に大事なのが、スモールステップ。そのでオススメするのがこの単語帳です。
この本が謳っている東大入試には流石に不十分ですが、最初に使う単語帳としては十分です。
2000もある単語帳を使って挫折するくらいなら、本書の600単語を覚えた方が有益です。
特に優れているのが、各単語に覚え方や雑学が100字程度で書いてあること。暗記が出来ない日も、読書のつもりで100字解説を読んでみてください。
使用例
1日40単語ずつ覚えていって、前日、前々日覚えた単語を復習する。
そうすると、1日120単語×5日=600単語、5日で1周できる様になります。(1日100単語、6日で1周でもOK)
できる人は3周、不安な人も10周ぐらいで卒業してください。
熟語:合格英単語300
上で紹介した単語帳の姉妹本で、コンセプトや構成は同じです。なのでオススメポイントも同じです。
大学受験で覚えるべき熟語は、単語と比べると少ないです。しかし熟語を侮っていけません。毎年確実に出題されるので絶対に取り組まなければなろりません。
稀に熟語を蔑ろにする受験生がいますが、自殺行為です。単語同様、熟語の暗記も避けては通れないと考えてください。
本書では必須熟語が300個掲載されているので、何周もしてサクッと覚えてください。共通テストレベルなら、最悪これだけでもなんとかなります。
使用例
1日30個ずつ覚えていって、前日、前々日の熟語を復習。
10日で最初の1周をし、その後は1日50熟語×6日=300熟語でまわしていく。
できる人は3周、不安な人も10周ぐらいで卒業する。
文法:大岩のいちばんはじめの英文法
私自身、文法に一番苦労しました。
不定詞?動名詞?分詞?全くわかりませんでした。分からな過ぎて、売れてる文法本に何冊も手を出しては挫折しました。
そして、最終的にスッキリ理解できたのがこちらの本です。
本書でも言われていますが基礎は簡単なことじゃなくて重要なことです。
また、文法は積み重ねが必要な分野です。いきなり難しいことは理解できないので、焦る気持ちを抑えて確実な一歩を踏んでください。
慶應や早稲田といった難関校を目指していたとしても、まずは本書で強固な足場を築いてください。
文法は堅苦しいイメージがあると思いますが、理解できればそこまで難しくありません。先に挙げた例で言えば、
こんな感じで、自分なりに言い換えが出来れば理解できたと言えます。
不定詞と動名詞の違いは?なんで変形させる必要があるの?っていうか形容詞ってなに?副詞ってなに?…と思ったそこのあなた。安心してください。その答えは全部本書の最初に書いてあります。
使用例
最初からよく読み込んで、各章末の5問の小テストを解く。合計25章からなるので、早い人は1日3章×8日。少なくとも1日2章×14日で1周してください。
復習は章末の5問テストだけでOKです。その際、解答の理由がわからなければ、その箇所を読み直す。
最終的には章末テストだけ解き直して、1日5章×5日で復習していってください。
5〜10周もしていけば、簡単な文法問題は解ける様になっています。
読解:英文読解入門基本はここだ!
先にも触れましたが、単語、熟語、文法を勉強するのは英文を読むためです。そういった知識を得た上で、いよいよ英文を読み行為に入ります。
最初から長い英文に取り組む必要はありません。長文も1文の集合体なので、まずは1文1文確実に読めるようにしましょう。
本書の最大の利点は薄い事にある。薄いから終わりが見える。終わりが見えるから1周やり切れます。
繰り返しますが、単語、熟語だけ覚えても英文は読めません。例えば以下の例文を見て欲しい。これは本書p12にある例文です。
The girl called Jane called on Jack
難しい単語はありませんが、calledが2回出てくるので、少し意味が取りにくいです。
ここは最初のcalledが過去分詞(=動詞を形容詞に変形させ受身っぽく使う)、2つ目のcalledが動詞の過去形です。つまり括弧でくくり訳するとこうなります。
The girl ( called Jane ) called on Jack.
=ジェーンと呼ばれている女の子がジャックを訪問した。
こんな感じで、単語がわかっている英文をどう読んでいけばいいのか学ぶことができます。
使用例
合計50講から成るので、1日2講ずつ進めながら、前日、前々日の復習していく。
巻末に例文がまとめて掲載されているので、最終的には1日10講分×5日で1周復習できるようになります。すべての例文がスラスラ読めるまで何周もしてほしい。
もしこのレベルが簡単すぎると思ったら、肘井先生の読解のための英文法が面白いほどわかる本をやってください。
こちらは偏差値50の人が60を目指すイメージなので、2冊目の英文解釈本としてもオススメです。
いつまでに取り組むべきか
以上のメニューを高校3年迄に、既に高校3年生なら夏休み迄に、浪人生なら4月迄にやってください。その後の学習が劇的に捗ります。
中学校レベルが怪しい人
ここまでは高校生レベル初学者向けの教材を紹介してきました。
でも、もしかしたら中学レベルが怪しい人もいるかもしれないので、その人向けに2冊だけ参考書を紹介しておきます。
単語:長文が読める様になる中学英単語必修1200
この本の良いところは、50単語ごとに文章が入ってくるとこです。
単語だけに取り組んでると飽きやすいですが、文章がある事でさっき覚えた単語を文章中で確認することができます。要は速単と同じ構成です。
じゃあ速単使ってもいいじゃんって話ですが(確かに中学生版速単もあります)、そこはレイアウトの好みという事で、好きな方を使って下さい。
音源もついているので、ぜひシャドーイングまで取り組んでください。
文法:中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく
中学生向けの文法書は色々ありますが、分かりやすさと取り組みやすさを兼ねそろえているのが本書です。ではこれでいいと思う。
中1英語、中2英語、中3英語と別れて販売もされているので、小分けにして取り組んでOKです。
かなり噛み砕いて分かりやすく書かれているので、英語を諦める前にもう一度ここからトライしてみてください!
それでは、今回はこの辺で。
本記事は2021年8月5日に加筆・修正しました。