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【2024年2月】TOEIC新書参考書3冊だけで800点を超えるためのコスパ教材:特急&関正生神速シリーズ

(*このページは2024年2月1日に更新されました)

 

TOEICで高得点を取りたい」

TOEIC教材が多すぎて結局どれをやったらいいかわからない」

「今までいろんな教材に手を出したけど結局どれも中途半端」

 

この記事はそんなTOEIC受験生に向けて書いています。

 

はじめまして、趣味で英語の勉強をしております智蔵です。

中1の最初の英語テストで8点を取るぐらい英語劣等生でしたが、海外出張に一人で行ったり、人に英語を教えるレベルにまでなりました。

 

大学卒業時はTOEIC600点以下でしたが、現在では900点を超えました。その過程で100冊以上のTOEIC本に取り組んできました。今でも最新の本は一通り読んでいます。

今回はその中でも特にコスパの良かった本、オススメしたい参考書を紹介します。

 

先に結論から述べると、現在のオススメは下記3冊です。

それでは詳しくみていきましょう。

 

 

なぜ公式問題集を使わないのか?

まず前提として、TOEICの公式問題集は素晴らしい教材です。

やらないよりやった方が良いのは間違いないので、公式問題集に抵抗のない方は公式問題集にぜひ取り組んでください

 

 

ただし、学習環境によっては使いずらい部分もあります。

公式本の特徴を挙げると以下の通りです。 

◎問題の質

◯リーディング音源

△値段が高い

×大判で重い

 

それぞれを、もう少し言い換えてみると

◎問題の質→結局これ、最高!

◯リーディングの音源→昔はなかった、改善してくれてありがとう!

△値段が高い→ちょっと高いな…

×大判で重い→勉強しにくお!電車で広げられない!

という感じになります。

 

さらに掘り下げてみましょう。

 

◎問題の質

言わずもがな、実際のTOEICの問題を作成してるETSが出している問題集クオリティです。これ以上の問題集はありません。

受験で言えば過去問にあたり、TOEIC学習には不可欠です。

なによりリスニングのスピーカーが同じで、公式問題集をやりこむだけで、試験慣れすることができます。

解説はあっさりですが、既に600点以上の学力を持っていれば、公式問題集のみで学習するのがオススメです。

 

これから初めてTOEICを受験する、英語に自信がない人は消化不良になる可能性があります。

600点未満の場合は、以下のような薄くて良質な参考者から入るのがオススメです。

TOEIC L&R TEST 入門特急 とれる600点 (TOEIC TEST 特急シリーズ)
 

 

○リーディング音源がある

以前は、公式問題集にリーディング音源はありませんでした。しかし公式L&R問題集5からリーディング音源もダウンロード利用ができるようになりました。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6

これによって、市販の問題集に大きく開けられていた溝を埋めることができました。

 

語学の勉強に音はあったほうがいいですが、リスニング必須のTOEICでは特に音源の価値が高いです。

リスニングにシャドーイングをするにしても、スピーキングの下地のために音読するにしても、音源はあった方がいいです。

 

△値段が高い

価格は税込3300円、類書や一般的な本の相場が1000〜2000円なのを考えると少し高く感じます。

ただし、5000円、10000円するわけでも無く、TOEIC受験層が社会人なのを考えると、そこまで高いとは言い切れません。割引で見た映画2回分、軽く外食して奢った程度です。

 

公式問題集は試験2回分の問題量で3300円ですが、「模試」と銘打っている問題集は同じ金額で3回分収録されています。

それ加味しても公式をオススメしたいところですが、どうしても公式の殿様商売感が気になる方は模試問題集でもいいと思います。

 

模試問題集ではヒロ前田さんの究極ゼミシリーズがおすすめです。

 

×デカイ&重い

これが公式最大の欠点です。

余程の暇人で無い限りまとまった勉強時間の確保は難く、通勤時間やお昼休みに勉強時間を捻出するしかありません。

混んだ電車の中で、公式問題集を広げるわけにはいかず、重い公式問題集を書類の多いカバンに入れるのも気が重いです。

TOEICを受験しようとするあなたは、忙しい中でも懸命に頑張っていることでしょう。

であれば、使用する教材もスキマ時間勉強にピッタリの、小さく軽い本が適当ということになります。

 

4拍子揃った教材がおすすめ

これからいくつか対策本紹介しますが、全て問題の質もサイズも最適な教材ばかりです。つまり、以下の条件を揃えています。 

◎問題の質→何度も取り組んで、文ごと覚える価値アリ!

◎リーディングの音源アリ→これでリーディング対策もバッチリ!

◎値段が高い→1000円前後、安い!

◎小さい・軽い→勉強しやすい!

 

改めて、今回の趣旨は、

 

くて小さくて軽いコスパ最高の教材を、たった3冊+αでTOEIC800点を超えよう!(*予算MAX4000円)

 

です!

 

500点を超える教材

TOEICで500点に満たない場合は、中学高校レベルで積み残しの可能性があります。その場合は少し遠回りでも、中学高校レベルの基礎からやり直しをオススメします。

 

詳しくは↓こちらを参照していただきたいですが、少なくとも文法基礎は押さえておきたいです。

 どうしてもTOEICに準拠したい勉強をしたい人には、こちらがオススメです。

 

入門特急 とれる600点 

TOEIC L&R TEST 入門特急 とれる600点 (TOEIC TEST 特急シリーズ)
 

本書の最大の売りは、各パートの詳細な解説があることです。

各パートの特徴、問題形式、対策、勉強方法など、実に細かく解説されています。

著者の名前が頻繁に出てきてウザい!という声もありますが、私は気になりませんでした。

 

「この薄さなら1周やり切れるかも」という気持ちは超大事です。

スモールステップ、困難は分割せよの精神で、英語から少し離れてしまった方は、是非この本から学習をリスタートしてみて下さい。

 

TOEIC初学者向けに書いた部分もありますので、こちらも併せてお読み下さい。

  

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500~700点から800点を超える教材

さて、ここからが本番です。今回はこの層をメインの読者と考えています。

  • 現在勉強はしているが思うように点数が上がらない
  • 600点の壁、730点の壁が越えられない

そんなあなたが対象です。

これから紹介する教材を信じて、徹底的に使い倒して下さい。そうすれば自ずと点数は伸びていきます。

 

詳しい勉強法は最後に書いておきます。

 

①単語対策本:金のフレーズ

英語学習に単語帳は当たり前ですが、単語を積極的に覚える人は少数派なので最初に紹介します。 

「語学は単語に始まり単語に終わる」と個人的には思っています。文法や構文が理解できる様になったら、最後は語彙力の勝負です。

日本語でも同じで、みんな日本語を操れる環境でも、知的か知的ではないかを分ける差は結局語彙力です。

要は、TOEICの点数上げたかったら四の五の言わず単語覚えようぜ!ってことです。

 

TOEICの単語帳と言えば、現状この金フレが決定版です。

 

上のリンクからアマゾンレビューを読んでもらえれば、1000を超える絶賛レビューが目に入ってきます。なので、特に言及することもありません。

 

個人的にオススメポイントは、やはり持ち運びに便利なサイズと軽さです。もちろん内容も良いですが、単語帳という性質上、内容に大きな差は出にくいです。

繰り返しを前提としたレイアウトや大きさが差別化になってきますが、それら全てが良いです。

2017年に改定され、旧版と新版の両方に触れましたが、改訂版の方が良いです。

新たに発音記号が追加されたのも良いですが、それ以上に「最近のTOEICでよく見かける単語」が改訂版の方がよく反映されています。

TOEICの様な傾向がある試験は、積極的に改訂版・最新版を使って下さい。金フレは文章と言うよりフレーズ集なので、無理してシャドーイングはしなくて良いです。

 

姉妹本で「熟語」と短文形式の「センテンス」がありますが、下手に手を出さず、まずは覚悟を決めて単語から始めましょう!

 

②リスニング対策本:サラリーマン特急

リスニング対策でオススメなのは、関正生先生神速リスニングです。

以前は「サラリーマン特急 新形式リスニング」を推してしましたが、今は神速シリーズを推したいとお思います。

 

TOEICのリスニングのみに特化した本ですが、TOEICはリスニングの方が点数が上がりやすいです。

本書は特徴は、リスニング勉強法を懇切丁寧に教えてくれます。

闇雲に勉強する前に、本書で正しいリスニング勉強法や発音法を学んでください。

 

問題数は実際の試験1回分ですが、このあと説明する音読やシャドーイングレーニングを取り入れることで、十二分の学習成果を得られます。

その意味で、問題数も十分です。

 

大学受験がリーディング特化だった、単純に慣れてないから勉強効率が良い、など理由が言われてますが、語学は音から入るのが正しいルートです。

まずは50回音読orシャドーイングしてください。

どんな問題集もそうであるが、解きっ放し、ダメ絶対。

 

③リーディング対策本

リーディングは「サラリーマン特急」がオススメです。

リーディングパートは苦手とする人が多く、出版社も力を入れており、良い問題集がたくさんあります。

 

例えばpart5&6対策なら花田徹也先生の文法特急

part7対策なら神田正哉先生とTEX加藤先生の読解特急

リスニングパートでも紹介した関正生先生の神速シリーズ

 

しかし冊数が増える事は、すなわち手間が増える事を意味します。本記事の趣旨は「最小の努力で最大の成果」なので、リーディングパート(Part5~7)を1冊でまとめ学べる教材をオススメしています。

 

本書1冊でpart5~7対策をすることができます。

さらに詳細な勉強指南も入ってるので、学習方法で悩むこともありません。

こちらも1周したら、まずは50回音読orシャドーイングして下さい。

どんな問題集もそうですが、解きっ放し、ダメ絶対。教材を絞った分、1つの教材を深めていきましょう。

このレベルまでやりこめば、リーディングパートは350~400点(495点満点中)で安定してきます。

 

 

点数上げたきゃシャドーイングを繰り返せ!

ここまでリスニングとリーディングの教材を一冊ずつ紹介してきましたが、この2冊の使い方を詳しく説明していきます。

1周目

まず、1周目は普通に解きます。一気に解く必要はなく、自分ができる限りのペースでいいです。そして解説をよく読む&理解する。特にリーディングのPart5&6は文法や語法が含まれるので、人に解説できるレベルを(気持ちで)目指して下さい。

 

2周目以降

精読が終わったら、先に挙げた通り50周を目指します。

音読とシャドーイングでは、音読の方が簡単なので、まずは音読から入って下さい。付属の音源も利用しつつ、音読を10〜20周します。

20周ほど繰り返すと、音読が余裕になって飽きてきます。このタイミングでシャドーイングに切り替えます。

シャドーイングに切り替えると難易度が上がり、飽きが解消されます。こんな感じで、脳を怠けさせない様にして下さい。

1日50周は現実的ではなく、また新しいスキルを覚える際は分割した方がいいので、1日1英文あたり3周~5周ぐらいに抑えて、継続することを心がけて下さい。

 

ここまでをまとめると、

1周普通に解いて、解説や和訳をよく読む

音源を聞きつつ10〜20周音読する

音読が余裕になってきたらシャドーイングに切り替える

トータル50周になるまで繰り返す。

50周超えても「余裕」レベルでシャドーイングできなければ、できるまで繰り返す

これだけでも、相当な学習量と勉強時間になります。

私の場合は1日1~2時間の勉強で、1冊50周するのに3ヶ月程かかりました。

 

もちろん、途中で入る試験には間に合わないこともありましたが、途中であってもそれも見違えるほど聞けるし読めることが試験中に実感できました。

これまで色々な教材に手を出して結局点数が伸びなかった人は、ぜひ一冊を徹底的に使う倒す勉強法を試してみて下さい。 

 

50周を達成するためのイメージ

50周も無理だよ!思うあなたのために。どんなペースで進めればいいかのさらなる具体例を出してみます。

私自身の体験にはなりますが、こちらが50周するに至るイメージです。

 

1ヶ月目:1日3問×5回精読&音読

1日で2〜3問しか進まない。その代わり解説をじっくり読む、英文の不明点がほぼ無いレベルまで精読して、5回音読する。こうしておくことで、音声を流し聞きしても何となく内容を思い出すことができる。

これで3問×5回×30日=450回音読

全範囲3回以上の音読が完了してい

 

2ヶ月目:1日5問×3回シャドーイング

最初の1ヶ月で最後まで精読が終わった、また最初から始めます。

1ヶ月目はは1日3問でしたが、今度は5問ずつ進めます。その際、問題はサッと眺める程度にとどめて、音読orシャドーイングをメインにしていきます。

同じ英文を1日5回、3日続けて計15回練習します。これも1ヶ月続けると、全文を20回練習したことになります。

これで5問×5回×30日=750回音読&シャドーイング

全範囲20回以上の音読&シャドーイングが完了してる 

 

3ヶ月目:1日20問×1回シャドーイング

既に20周し英文にも慣れてきているので、最後の1ヶ月は1日20問ずつシャドーイングしてきます。

めちゃめちゃ時間がかかりそうな気もしますが、実は20分程度でおわります。頑張って1冊取り組んでも1時間もかかりません。その場合付属音源の時間=学習時間になります。

とにかくこれを毎日続けことで、3ヶ月目で各英文50回以上のシャドーイングを達成します。50回に満足せず、100回を目指してもいいです。とにかく、集中しなくてもシャドーイングしながら内容が頭に入ってくる状態を目指して下さい。

これで20問×1回×30日=600回シャドーイング

全範囲50回以上のシャドーイングが完了してる

このレベルになると1時間とかからず1周シャドーイングができるので、かなりコスパが良いです。シャドーイングに飽きたら、全文暗唱(復文)を目指してもOKです。 

あくまで1日1時間の勉強想定なので、もっと時間が確保できる人なら、3ヶ月とかかりません。 



800点を超えて1冊+するなら

リスニングと併せて800点超えてきたらオススメなのが、こちらのリーディング教材でです。リスニングの方が点数が上がりやすいと言いましたが、裏を返せばリーディングの方が点数を上げにくいです。

そのため、追加の一冊はリーディング対策本となります。

 

Part5&6を上げたいなら900点特急

 

Part7を上げたけてば、神速108問がオススメです。

 

オススメはしますが、無理に手を出す必要はありません。先に挙げた教材に深める余地があれば、先ずはそちらを優先して下さい。

 

深める余地とは「集中しなくてもシャドーイングしながら内容が頭に入ってくる」レベルか否かです。

 

シャドーイングが余裕でできないのであれば、こちらに手を出す前に基礎トレーニングをもっと積んで下さい。 

先ずは1周して、解答の根拠を確認しつつ50回シャドーイングをめざして下さい。

800点を超えたなら、音読よりシャドーイングを積極的に取り入れていきましょう。

金フレに収録されていないTOEICでよく見かける単語も沢山散りばめられています。本書を通して語彙強化も図れます。

 

まとめ

500点未満

500~700点

800点超えたら

自分の弱点に合わせてどちらか選択。

 

以上です。

一緒に学んでTOEICの点数を上げていきましょう!

 

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