入試が近づき志望校を絞る時に気になるのがキャンパス情報。自分の志望学部はどこのキャンパスなのか?非常に重要です。
例えば、
- 青学生の表参道ライフを夢見ていたら、神奈川の淵野辺にいた。
- 法政の市ヶ谷キャンパスかと思ったら、多摩だか町田だかよく分からないところに飛ばされた。
- 早大生になって高田馬場のロータリーで騒ごうと思ってたら、所沢の山奥で叫んでいた。
そんなことが無いように、ここでしっかり確認しておいて下さい。
前提
- 学部のみ掲載(=大学院は除く)
- 情報は2020年8月時のもの
- 学部名の右は偏差値(*河合塾の偏差値表にて一般入試を参照)
- 大学紹介は個人の偏見
*偏差値表https://www.keinet.ne.jp/university/ranking/2021/ds03.pdf
慶應義塾大学
参考URL:https://www.keio.ac.jp/ja/about/campus/
「私学の雄」でお馴染み、慶應義塾大学。
広告をほとんど出さないので、地方出身者にとっては「名前は聞いたとこあるけど実情はよく分からん」印象が強い。
進学した先輩もいない場合はさらに馴染みが無くなりなり「あのお城みたいな建物なに…?」って感じになる。
キャンパスは6つと実はかなり多い。学生証があればどのキャンパスの図書館も利用できるので勉強スペースには困らない。卒業後も図書館は使えるのでよく使わせてもらった。
文系は日吉→三田ルート、理系は日吉→矢上ルート。薬学部と医学部はほとんど接点が無い。SFC?そんなとこもありましたね...。
日吉キャンパス
◆1年次のみ所属学部
文学部(65)
医学部(72.5)
薬学部(65)
◆1~2年次所属学部
経済学部(67.5)
法学部(67.5~70)
商学部(65~67.5)
理工学部(65)
三田キャンパス
住所:〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
◆2年次以降所属
文学部(65)
◆3年次以降所属
経済学部(67.5)
法学部(67.5~70)
商学部(65~67.5)
湘南藤沢キャンパス(SFC)
住所:〒252-0882 神奈川県藤沢市遠藤5322
総合政策学部(70)
環境情報学部(70)
矢上キャンパス
理工学部(65)*3年時以降
芝共立キャンパス
住所:〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
薬学部(65)*2年次以降
信濃町キャンパス
住所:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
医学部(72.5)*2年次以降
早稲田大学
参考URL:https://www.waseda.jp/top/access
全国的にも有名な大学。地方出身者にとって合格できれば 地元で大きな顔ができる大学。
キャンパスは4つに別れているが、所沢キャンパス以外の3キャンパスは徒歩圏内なので、実際は早稲田か所沢かの2択。
早稲田キャンパスのことを「本キャン」と言うが、本キャン生にとって所沢キャンパスにいく機会は殆どない。
慶應との違いの一つが学生数。慶應は1学年ざっくり7,000名だが、早稲田は10,000名もいる。そのため年間の取得単位が制限されたりするが、この事実は受験生にあまり知られていない。
大学を中心に学生街が形成されており、食事に困る事はない。ただ、毎晩のように駅前に学生が集まるので、五月蝿くて汚い。
「青春の門」や「東京エイティーズ」など早稲田大学を舞台とした作品はかなり多いので、志望者は読んでみると入学後の自分をイメージできるかもしれない。
早稲田キャンパス
住所:〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1
政治経済学部(70)
法学部(67.5)
教育学部(62.5~67.5)
商学部(70)
社会科学部(70)
国際教養学部(70)
戸山キャンパス
住所:〒162-8644 東京都新宿区戸山1-24-1
文化構想学部(67.5)
文学部(67.5)
西早稲田キャンパス
住所:〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
基幹理工学部(65)
創造理工学部(65)
先進理工学部(65)
所沢キャンパス
住所:〒359-1192 埼玉県所沢市三ケ島2-579-15
人間科学部(62.5~67.5)
スポーツ科学部(65)
上智大学
実は複数キャンパスがあるが、受験生的には四谷だけ認識していればOK。なので、キャンパス選びで迷うことはない。
注意点として、近年の入試はTEAP利用がほぼ必須となっており、受験生は事前にTEAP受験が求められる。
TEAPとは英検やTOEICのような外部英語試験の一つであるが、恐るべきことに、この検定は上智大学と英検協会が共同で開発したものである。教科書のようなTHE・マッチポンプの好例だ。
学生数は1学年3,000名と慶應や早稲田と比べるとかなり少ない。キャンパスも慶應・早稲田と比べると小さく、すぐに1周できるくらいコンパクト。
マンモス大学じゃなくて、より密な人間関係を求めるならオススメ。それくらい密かと言うと、同学部の同級生の顔なら何となく認識できるレベル。
四谷キャンパス
文学部(65)
神学部(55)
総合人間科学部(65)
法学部(67.5)
経済学部(62.5)
外国語学部(65~67.5)
総合グローバル学部(67.5)
国際教養学部(67.5)
理工学部(60~62.5)
*TEAP利用が前提なので注意(https://www.eiken.or.jp/teap/)
明治大学
参考URL:https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/index.html
受験者数1位だったこともある人気の大学。MARCHの中でNo.1と言ってもいい。
雑誌や漫画でネタにされることが多い(実際「東京カレンダー」ではネタにされていた)が、よく分かって無い人からすると立派な学歴に見えるお得な大学。明治学院と間違うのはNG。
文系は1~2年が和泉キャンパス、3~4年が駿河台キャンパス、理系4年間は生田キャンパスで学ぶ。
御茶ノ水の本部は「リバティータワー」と大層な名前がついているが、17階にある学食から見える眺めは壮観である。
また、校歌の歌い出しがカッコよく、2017年に探偵ナイトスクープので「明治大学の校歌を大勢で歌いたい」という相談があったほどである。
和泉キャンパス
〒168-8555 東京都杉並区永福1-9-1
法学部(60)
商学部(62.5)
政治経済学部(62.5)
文学部(60~62.5)
経営学部(62.5)
情報コミュニケーション学部(62.5)
*各学部1~2年次
駿河台キャンパス
法学部(60)
商学部(62.5)
政治経済学部(62.5)
文学部(60~62.5)
経営学部(62.5)
情報コミュニケーション学部(62.5)
*各学部3~4年次
生田キャンパス
理工学部(57.5~60)
農学部(60~62.5)
中野キャンパス
住所:〒164-8525 東京都中野区中野4-21-1
国際日本学部(62.5)
総合数理学部(60~62.5)
青山学院大学
参考URL:https://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/
箱根駅伝常勝でお馴染みのブルーマウンテン大学。
青山キャンパスは東京の好立地に位置し、渋谷・表参道・原宿といった有名スポットに徒歩で行ける。この立地ゆえに進学を志す受験生も少なくない。ただ忘れないでほしい、キャンパスがイケてるのと君がイケてるかは別問題である。
かつて文系は1~2年が相模原キャンパスで、3~4年が青山キャンパスだった。そのため、よく調べずに進学すると、なぜか青山にいないという悲劇が繰り返された。
入試の注意点は2021年度入試から共通テスト受験が前提となった。そのため、青学を志望する受験生はすべからく共通テスト対策が必要となった。
下記の赤本を使って、青学の過去問を解く前に共通テストの試行テストを解いておこう。
青山キャンパス
住所:〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
文学部(62.5~65)
教育人間科学部(62.5)
経済学部(62.5)
法学部(62.5)
経営学部(62.5)
国際政治経済学部(62.5~65)
総合文化政策学部(62.5~65)
相模原キャンパス
理工学部(55~60)
社会情報学部(60)
地球社会共生学部(62.5)
コミュニティ人間科学部(60)
立教大学
参考URL:https://www.rikkyo.ac.jp/access/
「校舎が草で覆われてる、草」でお馴染みの大学。キャンパスは池袋と埼玉の新座にある。こじんまりとしたキャンパスで、学生も慶早と比べると多くない。
池袋と言えば「池袋ウエストゲートパーク」の舞台になり、地方民からするとチーマーやヤンキーが多いイメージがあったが、少なくとも今はそんな事はない。むしろサブカル寄りの街になった。
ただ、西口の繁華街は駅近にもかかわらず風俗店が多く、どこか荒んだ空気があるのは事実である。かつて池袋の北口に住んでいたが、空気が合わずに9ヶ月で引っ越したことがある。
「トウキョウソナタ」の黒沢清監督、「どろろ」の塩田明彦監督、「A」の森達也監督など、一時期の立教の映像界隈はとんでもない才能が集まっていた時期がある。
文系学部の入試に関して大きな注意点が2つある。
- 大学独自の英語入試はなし(*文学部だけ例外あり)
- 学部別入試は廃止で全学部入試のみ
変更の賛否は置いておいて、めちゃめっちゃ大きな変更が行われた。立教志望性は必ず最新の入試情報をチェックしておこう。
参考:https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/2021change.html
この入試制度の変更によって、立教の偏差値が大きく変わる可能性もある。
池袋キャンパス
住所:〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
文学部(60~62.5)
経済学部(60~62.5)
経営学部(65)
理学部(57.5)
社会学部(62.5)
法学部(60)
異文化コミュニケーション学部(65)
新座キャンパス
住所:〒352-8558 埼玉県新座市北野1-2-26
観光学部(60)
コミュニティ福祉学部(57.5)
現代心理学部(60~62.5)
法政大学
参考URL:https://nyushi.hosei.ac.jp/access
高層タワー「ボアソナードタワー」をシンボルとする大学。タワーの高層階に登ると、近くの靖国神社を上から見下ろすころができる。
名前の由来となったボアソナードは、お雇い外国人として明治期に来日したフランス人。日本史選択の受験生は絶対抑えておこう。
「MARCHのお荷物」「MARCHの最下位」などど揶揄される久しいが、腐っても「*東京六大学」の一角。全国的にもその知名度はいまだ健在なので、心ないヤジは無視しよう。
むしろ「MARCHで一番行きやすいコスパ最高の大学」と逆に考えてみると、受験生にとってはありがたい大学である。
キャンパスに関していうと、経済学部と社会学部は多摩キャンパスにある。普通こういった伝統的な学部は本部にあることが多いので、市ヶ谷キャンパスだと思い込まないように気をつけよう。
私が受験で訪れた時、拡声器を持った生徒が入口で騒いでいたり、2006年に学生運動で生徒が逮捕されるなど、エネルギー溢れる(?)学生が多かった。今はそんな噂は聞かなくなった。
*東京六大学…東大、慶應、早稲田、明治、立教、法政を合わせた大学群。この6大学で野球リーズをやっている。
市ヶ谷キャンパス
住所:〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1
法学部(60)
文学部(60~62.5)
経営学部(60~62.5)
国際文化学部(62.5)
人間環境学部(60)
キャリアデザイン学部(60)
デザイン工学部(57.5~60)
グローバル教養学部(65)
多摩キャンパス
住所:〒194-0298 東京都町田市相原町4342
経済学部(57.5~60)
社会学部(57.5~60)
現代福祉学部(57.5~60)
スポーツ健康学部(57.5)
小金井キャンパス
住所:〒184-8584 東京都小金井市梶野町3-7-2
情報科学部(55~57.5)
理工学部(55~57.5)
生命科学部(57.5)
中央大学
参考URL:https://www.chuo-u.ac.jp/access/
「法学部はすごいよね、法学部は...」でお馴染みの大学。
今回紹介した中で唯一本部が郊外にある。そのため、圧倒的な開放感と広さを感じることができ、漫画の中で描かれそうなキャンパスライフを送ることができる。というか「げんしけん」のモデルは中央大学である。
郊外ゆえに「田舎から田舎に行きたくねーなー」と地方受験生から敬遠されることも多いが、都会の淀んだ空気を避けたい受験生にはオススメ。私は敬遠した。
一方、理系は東京ドームも近くにある都会ど真ん中のキャンパスに通うことになり、キャンパス間の落差がすごい。この後楽園キャンパスで2009年に教授の殺人事件が起こった事はまだ記憶に新しい。
ちなみに、八王子の最寄駅は「中央大学・明星大学駅」という残酷な名前がついている。改札を出て右に行くと中央大学、左に行くと明星大学となっており、明星生は通学の度に学歴コンプレックス刺激される粋な仕様になっている。
多摩キャンパス
住所:〒192-0393 東京都八王子市東中野742-1
法学部(60~62.5)
経済学部(60)
商学部(57.5~60)
文学部(57.5~60)
総合政策学部(62.5)
国際経営学部(60)
後楽園キャンパス
住所:〒112-8551 東京都文京区春日1-13-27
理工学部(55~60)