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没頭できることを求めて

大学入学共通テスト試行調査を見て、今後の受験英語が大きく変わるかもしれないという話

2018年11月に大学入学共通テスト試行調査(プレテスト)が行われました。

知らない人のために説明すると、要は次のセンター試験のための試行テストです。最終的な形式がどうなるかは決まっていませんが、今後の参考となるテストです。

このプレテストの英語が従来のセンター試験と大きく変わっていたので、その話をしたいと思います。

 

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大手予備校の反応

プレテストの試験問題は公式でも配布されており、こちらのサイトから手に入れることができます。
平成30年度試行調査 問題、正解等|大学入試センター

試行調査を受けて、各予備校が分析という形で見解を述べています。

代ゼミ大学入試改革とは? | 代々木ゼミナール

河合塾平成30年度(2018年度)試行調査(プレテスト) |  河合塾

駿台大学入学共通テスト(2018年11月実施) 試行調査分析|駿台予備学校

サイト的には代ゼミが見やすかったですが、気になる科目があれば公式から問題をダウンロードして、各予備校の分析を参照してみて下さい。

 

英語の大幅な変更点

英語に関して「結構変わったな〜」というのが正直な感想です。まずは公式で配布されている問題をザッと見て下さい。
大学入学共通テスト2018年11月試行調査|英語

 

いわゆる文法問題がない

すぐに気がつくこととして、従来あった4択の文法問題や発音アクセント問題が一切ありません。純粋な読解問題だけで構成されています。

国公立の2次試験や次第入試にどれほど影響ができる未知数ですが、この変化によって文法に割く時間は大幅に減ってくるはずです。

文法を軽視していいのか、やらなくていいのか、という事ではなく。文法の4択問題のために費やしていた時間を、代わりに和訳や英作文に使うイメージです。

要は、文法問題を解くための知識から、きちんと意味を理解したり、意味の通る文章を書くための知識に変えていこうという試みだとみています。

(...そうなるとネクステアップグレードは以前の様に売れなくなるのかな...?)

 

リスニングの配点が100点

個人的に最も注目だったのがリスニングの配点が大幅にUPしたことです。試験時間に変更はありまんでしたが、リスニングの配点が50点から100点になりました。

                          現状     変更後
リーディング 200点 → 100点 リーディング配点表
リスニング    50点 → 100点 リスニング配点表

さらにリーディングの配点が200点から100点に変わったことで、リスニングの配点が20%→50%へ大幅に変更されました。

これまでは苦手という理由でリスニング対策を避けてきた受験生も、リスニング対策を避けて通ることができなくなります。

リスニング対策に関しては近々書こうと思っています。

 

まとめ

文法:4択問題が消えた

リスニング:配点が25%→50%へ

 センター試験は受験に大きな影響を持っています。なので、この変更を受けて日本の受験英語も大きく変わると予想しています。

4択の文法問題が減っていくのは必至ですが、それは文法知識が不要ということではなく、知識を問う形式が変わるだけです。

その形式としては、和訳なり英作文なり、長文中の正誤問題に変わっていくんじゃないかなと思っています。

リスニングの配点が増えることも、それ自体は悪くないことだと思っています。学校の先生でどれくらいの人が教えられるかわかりませんが、日本の受験産業はサラリと対応してくるでしょう。

もし私にリスニングを習いたい人がいれば、こちらで教えているのでご連絡下さい。
スタディカルテLab(ラボ) – 医学部・難関大学を目指す受験生へ 次世代の教育を提供する学習塾

こちらメールアドレスから直接お問い合わせ頂いても大丈夫です!
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また新しい情報があれば、ここで発信していきます!

 

現在の高校1年生へ

新しいセンター試験こと大学共通入学テストの形式はまだ確定していません。そして従来の勉強法が通用しないかと言うと、そんなことはありません。

単語、文法、正確に読めること、これはどんな入試形式になっても必要な能力です。まずは基礎の徹底から初めて下さい。

よければ↓こちらの勉強法をご参照下さい。