*2022年12月8日更新:リンクの切れているページを修正しました
今回は、大好きな米国のアニメサウスパークのアマゾン回について書きます。サウスパークについてはあまり触れないので、詳しくはwikiをご参照下さい。
一言でいうとヤベーアニメです。タブーなし、差別や偏見に溢れていながら現代社会を面白おかしく風刺するアニメです。
そんなサウスパークで昨年末に公開された通称「アマゾン回」が非常に示唆に富んでいるいますが、情報が少なく知りたい情報がまとまっていなかったので、ここでまとめたいと思います。
サウスパークにかかれば、あのジェフベゾスもこの通り
基本情報
シーズン:22
エピソード:9
脚本:トレイ・パーカー(Trey Parker)
初回放送日:2018年12月5日
公式サイトはこちら:サウスパーク公式サイト
日本語字幕こそありませんが、過去放送は基本的に無料で公式サイトで視聴できます。
アマゾン回のエピソードリンクはこちら↓
冒頭の歌は何か?
このエピソードの冒頭で、アマゾン倉庫で働く父親達の様子が、陽気なカントリーソングと共に流れます。
この歌はテネシー・アーニー・フォードの「Sixteen Tons」です。
もともとは炭鉱で働く炭鉱夫達の悲哀を唄った曲みたいです。
そしてなんと、日本語版がありました。フランク永井氏の「16トン」です。
かなり忠実に雰囲気を再現しているので、ぜひ聴き比べてみて下さい。
妙に耳に残る曲なので、たまに無性に聴きたくなります。笑
アマゾンの何が問題か?
そもそも、このアマゾン回はどういう背景があるのか?サウスパークでエピソードがあるということは、そこに何か社会的な事情があるはずです。
まず、本エピソードでは、アマゾン倉庫の労働者を昔の炭鉱夫になぞらえ、その過酷な労働環境を描いています。
しかし、何がそんなに問題なのでしょうか?過酷な労働環境は世界中にあるように思えます(それが良いとは言いませんが)。
GAFAのAはAmazonのA
昨年、このような本が出版されました。
GAFAとは、新興の4大企業を頭文字で、
- Apple
- Amazon
をそれぞれさします。
詳しくは本書に譲りますが、ポイントは稼いでる割に従業員が少ないことです。
これまで興隆していた産業と比べて考えてみましょう。
例えば車や家電などの製造業であれば、機械化が進んだとはいえ、大量の労働者を抱えなければなりませんでした。
イオンやウォルマートの大規模小売であっても、物理的な空間で店舗を構える以上、一定数の従業員が必要でした。
しかし、GAFAの中で物理的な空間や物が必要なのはAppleの製造工場やAmazonの倉庫ぐらいで、残りの殆どをデジタル空間で完結させることができます。
ベゾス稼ぎすぎ問題
そんな折、アマゾンCEOジェフ・ベゾスのプライベートなニュースが流れてきました。
ベゾスが離婚することになり(その過程も面白いですが)、その妻マッケンジーが350億ドル、日本円で約4兆円の財産分与を受けることになりました。
個人の生涯年収が2億と言われているので、4兆円と言えば2万人分の生涯年収に相当します。
こういった騒動もあり、ベゾス、さらにはアマゾンに対する憎悪が溜まって行ったのです。
さいごに
改めて、英語力に自信のある方は、是非公式で楽しんでみて下さい。
https://www.southparkstudios.com/episodes/o7l8co/south-park-unfulfilled-season-22-ep-9
そして、多くの日本人がサウスパークを楽しめるように、再び字幕放送される未来を心より願っています。