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英語長文勉強法&おすすめの問題集

英語の勉強法で書いたが、基本的に長文問題集はやらなくていいと思っている。問題集解く暇があれば、志望校の過去問を1問でも多く解くべきである。

 

...とはいえ、確かに過去問は使い勝手に劣る。難易度が高すぎたり、解説やレイアウトがイマイチだったり、何より分厚くて重い。なるほど、そう考えれば長文問題集にも使い道はある。じゃあ使う前提で、いくつか注意点を書いて置こう。

 

まず、単語や文法は最低限1冊潰してから取り組むべきだ。知ってる単語が少な過ぎると解答が進まずストレスを感じる。また、文法知らな過ぎると、解説が理解できずに通り過ぎてしまう。

 

要は、単語文法の知識に欠けると、著しく学習効率が悪くなってしまうのだ。志望校の難易度に関わらず、単語・文法、基礎は大切に。

 

 

問題集の使い方

さて、次に長文問題集を使い方である。以下を①から順にやってほしい。

① 時間を決めて問題を解く(これは作業)

② 知らない単語を調べて、もう一度解く(これもギリ作業)

③ 解答解説を読んで正否を確認して、間違えたポイントを確認(ここから勉強)

④ 全訳や構文解説を見つつ、全文訳せるようにする(音読の効用を高めるために重要)

⑤ 30回以上音読する(これやらないとMOTTAINAI!)

シャドーイングできるようにする(リスニング効果大!指導者がいるなら是非)

 

⑥は人によっては難しいかもしれないので、余裕がなければ⑤まででいい。稀に読みっぱなし解きっぱなしでどんどん次に進んでしまう人がいるが、それは良くない。

多読してると言い張ってもダメだ、受験レベル必要なのは多読より精読&復習。これをまず頭に叩き込んでほしい。多読が有効なのは一定レベル(帰国子女、英検準1級、TOEIC800overなど)を超えた人だけ、受験生には必要ない。

少し難しいぐらいの英文を何度も何度も繰り返し音読しよう。これを愚直にやれば、驚くほど順調に成績が上がる。


オススメの問題集

先ずは結論から書いて置こう。下記がオススメ順に並べた英語長文問題集である。(リンクは最後に掲載)

全レベル問題集ハイパートレーニングスピード英語長文イチから鍛えるレベル別問題集>>>>>やっておきたい


一応オススメ順に書いたが、大前提として「どれもやる価値がある問題集」である。

もし今あなたが「やっておきたい」を使用していても、わざわざ止めて別の問題集に変える必要はない。差は微々たるものだ。なぜ受験生の定番「やっておきたい」が、まさかの最下位なのか先に説明しよう。

 

やっておきたいはなぜ最下位か

河合の「やっておきたい」シリーズは当時でこそ良質な問題集であった。しかし、各出版社が競って良質な問題集を出した結果、その優位性はなくなってしまった。寧ろ音源がない分、他に一歩遅れを取っている。

確かに有用な問題集なのは間違いない。ただ、本書は一定の役割を終えたように思う。時代が変われば内容も変わる。河合出版には是非改訂版を出版してもらいたい。

 

長文問題集選択のポイント

さて話を戻そう。問題集良し悪し判断ポイントは

①解説が充実している

②復習に向いている

③各段落の要約やパラグラフ解説が掲載されている

④レイアウト

⑤音源の使いやすさ

である。要は一番最初に挙げた勉強方法に適しているか否かだ。そしてこれらを総合した上で、現状一番オススメなのが全レベル問題集↓である。

 

本書は基礎~国公立6段階のレベル別シリーズになっている。同じコンセプトの問題集は東進からも出ている(レベル別問題集)が、解説の充実度が段違いである。

出版されて間もないが、今後のスタンダードになっていく可能性も秘めている。1冊10~12文しかないので、解いて採点するだけではなく、何度も音読して英文を血肉化してほしい。

 

その他(オススメ順)

大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2 センターレベル編

大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2 センターレベル編

 

これも凄く良い問題集。全レベル問題集に劣るとすれば、あちらが6段階のレベル分けなのに対して、こちらは3段階なことぐらい。レイアウトや解説の充実、普遍的な英文の選定など、長文問題集として全く申し分ない。

全レベル問題集が無ければ是非これオススメしたい。

 

短期で攻める1日1題1週間スピード英語長文 Level 2

短期で攻める1日1題1週間スピード英語長文 Level 2

 

 あんまり知名度無いけど、これも良い問題集。上記2つやり切ったならやってもいい。…でもそれなら過去問解いた方がいいし、他の教科勉強した方が良い気がするよ…!

 

イチから鍛える英語長文Basic (CD&別冊「トレーニングブック」つき (大学受験TERIOS))

イチから鍛える英語長文Basic (CD&別冊「トレーニングブック」つき (大学受験TERIOS))

 

学研が河合出版のやっておきたいに対抗(?)して作った問題集。やっておきたいと迷ったらこっちだ。ただ、レイアウトが↑これまで挙げた問題集と比べるとやや劣る、なのでのでこの位置。レイアウトや文字の小ささが気にならなければ全然候補に入れていい。

一応良いところも言っておくと単語にカタカナで発音が書かれてる!正しい発音は音読する際大事である。わざわざ調べるのも面倒だし、発音に自信の無い受験生には特にオススメである。

 

英語長文レベル別問題集 (3) 標準編 (東進ブックス―レベル別問題集シリーズ)

英語長文レベル別問題集 (3) 標準編 (東進ブックス―レベル別問題集シリーズ)

 

旺文社のレベル別がある今、割と御役御免な問題集。AIはチェスで人間に勝てないとか、内容的にもちょっと古い。発売から10年、ボチボチ改訂してもいいんじゃないかな…。 

普通に好きな問題集なので、やっておきたい同様、時代に合わせたアップデートお待ちしております!

 

やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)

やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)

 

既に触れた通りである。改訂版、心よりお待ちしております!!! 

 

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問題集のレベルの決め方

さて、今回オススメした問題集はどれも複数に分かれている。お気に入りのシリーズが決まったとして、どのレベルに取り組めばいいのだろうが?

 原則は迷ったら下のレベルだ。

 

勉強は基礎から積み上げていくものである。 あなたの志望校レベルに取り組みたい気持ちは重々分かる。しかし、不釣り合いな問題集は不幸しか生まない。時間は掛かるし、やる気も沢山必要になる。ここはグッと堪えて自分にあったレベルを選択しよう。人間は半分くらい知ってる事に一番没頭できる。それ以上簡単なら退屈だし、それ以上難しいとやる気がでない。

微妙なラインで迷ったら下のレベルを選ぶといい。簡単ならサクサク解けるし、それでも知らない知識はあるはずだ。下から取り組んでレベルアップした分、上のレベルを取り組んだ際の時間も結果短縮される。迷ったら下からがオススメだ。

 

センター8割切るならセンターレベルから

マーク模試を受験した事があるだろうか?あれで8割切るならセンターレベルから始めた方がいい。暴論に聞こえるかもしれないが、マジでそうした方がいい。

これは声を大にして言いたいのだが、受験生センターレベル舐め過ぎ(特に浪人生)。

センターレベル≒簡単みたいな感じになっているが、それは多くの受験生にとって当てはまらない。そう言えるのは8割(160/200点)余裕で超えるようになってからだ。

確かにセンター試験の英文は難しくない。難しい単語も出ないし、内容が難解な英文もでない。しかし、問題はスピードだ。制限時間内に全て解き切る、そして8割超える。その為には知識の定着と英文読解の慣れが必要だ。

8割のラインを超えないならおとなしくセンターレベルの問題集から始めよう。既にそのレベルの問題集を持ってるかもしれない、なんなら解いてしまっているかもしれない。

しかし、改めて自分に問いてみよう。出てくる単語は完璧か、制限時間内に余裕で満点取れるか、精読した上で30回以上音読したか。これらを満たしていないなら、まだ取り組む余地はある。

あなたの学習が実り多きものになります様、心より応援しております。

 

おまけ:問題集の取り組み方【簡易版】

既に一度詳しく書いたが、見返すようにまとめ版を容易しておく。なんとたったの4段階!

 

①制限時間で一度解く

②時間無制限で、単語調べながら解く

③解答解説読んで疑問0にする。

④復習、ひたすら音読

 

この①~③で自分の弱点や取り組むべき学習がが分かる。

 

①→これが現状の実力

②→ここを経て正解した問題は、語彙力の問題→単語覚える

③→①②で正解しなかった問題は、解き方や思考プロセスの問題→解説熟読して解答の根拠を自分に説明できるようにする

 

一般向けに英語教えています。興味あれば是非どうぞ(・∀・)

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