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「電子メールの影響」:やっておきたい英語長文500-④

 「やっておきたい英語長文500」の要約第4回。

 

今回はテーマは「メールとプライバシー」。

 一通り書いた後「プライバシーとは何か?」について軽く考えてみる。

 

 

■トピック

パラ1 電子メールの影響

パラ2 電子メールの特徴

パラ3 プライバシーに関する前提 

パラ4 実験結果による裏付け

パラ5 電子メールとプライバシー

パラ6 対人と対コンピューターの比較

 

■要約(通常)

パラ1 電子メールは個人空間にどんな影響を及ぼすか?

パラ2 電子メールによって、顔見知りでない人と連絡できる 

パラ3 声や顔を隠せると、他者に出す情報が増える

パラ4 客観視できる状態は情報を出しにくく、秘匿状態なら素直に話す

パラ5 電子メールはプライバシーを与え、意思伝達を容易にする

パラ6 対人より、対コンピューターの方が人は情報を出しやすい

 

ここまで文言が堅過ぎるので、今回はやわめに置き換えたverも作成してみる。

 

■要約(やわめ)

パラ1 メールは個人にどう影響する?

パラ2 きょうび会った事ないメル友()とかざらでしょ 

パラ3 匿名だからみんな好き勝手言えるよね

パラ4 FBwww借りてきた猫www

パラ5 顔が見えないから、言いたいことスムーズに言える

パラ6 「どこでもいっしょ」のトロとか「Miitomo」のアバター秘密ポンポン洩らしちゃうでしょ?そゆこと。

*注:Miitomo↓

Miitopia(ミートピア)|オンラインコード版

Miitopia(ミートピア)|オンラインコード版

 

 

 ■全体のトピックと主張

トピック:電子メールとプライバシー 

主張:電子メールはプライバシーを高め、結果、人は情報を出しやすくなる

 

 

■プライバシーとは何か?

「プライバシーって何?」と聞かれて答えることができるだろうか。例えば下記のような文章があったときに、本文の筆者の主張に則してどちらが続く言葉か即座にわかるだろうか?

 

プライバシーが高まる・   ・情報を出しやすい

 

プライバシーが低くなる・  ・情報を出しにくい

 

「個人のプライバシー」「プライバシーの侵害」「プライバシー保護法」、言葉としては日々耳にするが、改めて辞書的意味から確認してみよう。

プライバシー

他人の干渉を許さない、各個人の私生活上の自由

                 「広辞苑」第六版

privacy

①自由な私生活、隠退、隠遁、
②秘密、内密

                 「ジーニアス英和辞典」

 

 個人的にプライバシーは秘匿状態、干渉されない状態、といった状態を指す言葉だと思っている。「自由」や「秘密」という特定のモノを指す言葉というより状態だ。(少なくとも今回は)。実際に英英辞典では下記の様に「~な状態」が定義になっている

 

the state of being alone and not watched or disturbed by other people

the state of being free from the attention of public

                「OXFORD現代英英辞典」

 
つまり「プライバシーが高い」=「秘密が守られてる状態」なのだ。 よって先の問題は以下の解答になる。

 

プライバシーが高まる・ー・情報を出しやすい

 

プライバシーが低くなる・ー・情報を出しにくい

 

■電子メールで人は情報を出しやすくなるか?

本文の内容を、3段論法で改めて整理してみよう。

 

①メールは個人のプライバシーを高める

②プライバシーが高いと、人は情報を出しやすい

③よって、人はメールで情報を出しやすい。

 

②に関しては概ね同意だが、①には賛同しかねる。この文章が書かれてから大分経ってしまったのもあるが、電子メールは今日「プライバシーの高い」伝達手段ではない。今ではsnsに代表される「さらにプライバシーの高い」伝達手段が多数出現し、電子メールは相対的にプライバシーの低いメディアになっている。

顔も知られず、名前も知られず、世の中に発信できる現在、差出人が特定される電子メールはもはや「プライバシーが与えられてる」とは言い難い。そうであれば③も、現在では通用しない結論となるのだ。

 

神様メール(字幕版)

神様メール(字幕版)

 

 

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