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共通テスト倫理政治経済のオススメ参考書と選択する意味

*この記事は2022年4月9日に更新されました

 

今回は国公立志望の理系で倫理政治経済を選択した受験生、私立文系で政治経済を選択した受験生に向けて、オススメの参考書と学習する意味を紹介します。

 

まずは手取り早く、オススメの参考書から見てみましょう。

 

 

政治経済オススメの参考書

ここからオススメの参考書を紹介します。個人の信条として「参考書は薄けれ薄いほどいい」と思っているので、分厚い参考書は余程の名著でない限り排除してます。

それでも十分合格レベルに持って行ってくれる物なので、安心して使い倒して下さい!

 

共通テストレベル

共通テストまで政治経済を使わない受験生はこちらがオススメです。

この本の構成は2ページ解説+センター過去問2ページで、それが50テーマ続きます。

まず、解説ページは飛ばして、問題を解いて下さい。そして間違った問題や知らない言葉を徹底的に調べ、理解して下さい。

 

 先に解説のページを読んでもポイントがわからないと思うので、このページは参照用よして、わからない時に調べたり書き込む用のページとして使って下さい。

 

付属の一問一答も非常に出来が良いので、それも併せてまずは10周を目指して下さい。勘所がよければこれでセンターレベルで8割取れるようになります。悪くても6割下回らないくらい基礎が固まるはずです。

次にこちら。マーク式の問題集でセンター試験対策にバッチリです。こちらも最低10周を目指して繰り返し解いて下さい。

 

最初は時間かかるかもしれませんが、繰り返せば繰り返すほど解く時間は短くなって行くので安心して下さい。

 

上記の集中講義と交互に1周すれば飽きにくくなるので同時使用もありです。

 

この2冊をある程度繰り返したら、あとは過去問も最低3年分解いて下さい。科目の性質上膨大な時間をかけられないですが、余裕があれば5年分お願いします。

 

私大入試対策

文系の一部の人は私大入試でも政治経済使います。その場合共通テスト+αの知識が必要になります。

早稲田やmarchを受験する生徒にオススメなのがこちらです。

とっつき易さはありませんが、じっくり取り組めば確実に力になってくれる問題集です。こちらも最低10周を目標に取り組んで下さい。

あとはひらすら上記の3冊を回しつつ、志望校の過去問を解いて知識を深めていって下さい。

 

最初のインプットのハードルが高い問題

政治経済は日本史や世界史と比べて暗記する用語の数が圧倒的に少ないです。その代わりの難点として抽象的な概念がちょいちょい出て来ます。

付随的違憲立法審査権やプログラム規定説など、初めて聞いた時は目ん玉モゲるかと思いました。

そういった形而上の概念を高校生が独学で学ぶのは少し難しいかもしれません。もし独学が厳しければ、ネットの予備校を利用してみて下さい。

メジャーどころではスタディサプリなどが有名ですが、理解できれば手段はなんでもいいです。

月額1000円で政治経済倫理全て視聴できるので、夏休みや冬休みなどなどまとまった時間がある時に毎日見れば、コスト的には十分お釣りがきます。

これからスタートする人や理解できない用語がある人は、是非映像授業から初めて見て下さい。対面授業よりは気軽に敷居低く始められます(^^) 

 

倫理のオススメ参考書

倫理の参考書選びのポイントは「とっつきやすさ」です。

ただでさえ難解な用語や概念が出てくるので、できる限りわかりやすく噛み砕いて教えてくれる参考書が必要になってきます。

 

共通テストレベル

倫理はほぼ全員が共通テストまでしか使わないと思うので、共テレベルのみ紹介します。

定番の参考書は大学入学共通テスト 倫理の点数が面白いほどとれる本ですが、分厚いので残念ながら除外します。

インプット

インプットはこちらがオススメです。挿絵がカラーで入っており、各宗教や概念も噛み砕いて説明されています

人に注目して覚えたい人は同じ著者の人物で読み解く倫理もオススメです。こちらは人物に注目しているので、より読みやすくなっています。

 

アウトプット 

集中講座シリーズ待望の倫理。2021年に出版されたばかりなので共通テスト対策もバッチリです。

全50章なので、最終的には1日5章ずつ進めて、10日で1周できるようにしましょう。

 

あとはひたすら過去問を解いて下さい。倫理のセンターは独特で、もはや現代文的な設問が出題されます。なのでなるべく早くその形式慣れてください。

あまり回り道せずに、基本用語が頭に入ったら、後はひたすら過去問で定着を図って下さい。

 

人物や概念が頭に入らない問題

倫理で知識をインプットするときのポイントが「キャラ付け」です。

宗教を立ち上げた人たちは、それまでの宗教の反勢力として新興宗教を立ち上げたりしています。

近代の思想家は今の言葉で言えば「厨二病」だったり「こじらせ系」と呼ばれる感じです。こういったキャラ付けを自分なりにしていけるとサクッと記憶することができます。

そういうのが苦手な受験生は、政治経済同様文明の理に頼りましょう。

理解できれば何でもいいですが、スタディサプリは珍しく倫理講座もある珍しいネット予備校です。

月額1000円で倫理の講座全て見れるので、講義を聴きながら、先に紹介した参考書にガンガン書き込みしていって下さい。講義と書籍の良いとこ取りができます!

 

倫理政治経済を選択するメリットと意味

日本にはカジュアルに口にしてはいけないタブーと呼ばれる話題があります。

タブーには色々ありますが、その代表格が政治、宗教、お金の話です。

 

勘の良い諸君は既にお気付きかもしれないが、これらは全て倫理政治経済の範囲となります。

  • 倫理は宗教
  • 政治は政治
  • 経済はお金

 

しかしながら、倫理政治経済は、むしろ現代社会を生きる上で必須の教科で、日本史世界史にも劣らない教科だと考えています。

ここからは積極的に倫理政治経済を選択すべき理由を説明したいと思います。

 

政治経済を学ぶ意味

政治経済の知識は、社会や社会人として知ってて当然の知識として扱われる。

君が将来大人になると、学校で習っていないハズなのに知っている前提で国が色々求めてくる。

年金?社会保障?納税?選挙??

 

みんなどこで身に付けたん…?一体どこで学んできたん…??

 

って、ぜーーーーーーーんぶ政治経済で学ぶんだよ!

池上某さんがテレビでもてはやされているが、氏がやっていることは、学校で本来習うはずんお政治経済の話を分かりやすく噛み砕いてるに過ぎない(もちろんそこに価値はある)。

イラスト図解 社会人として必要な経済と政治のことが5時間でざっと学べる

 

 

倫理を学ぶ意味

倫理を学んでも意味がない?キリストも釈迦もムハンマドにも興味がない??

よし、ならば問うてみよう。

君は人間ことホモ・サピエンスがなぜここまで地球上で栄華を誇っているか考えたことがあるだとうか?肉体的にはライオンにもゾウにもゴリラにも劣り、一番近いチンパンジーにも遠く及ばない、そんなか弱きホモ・サピエンスがだ。

 

滅んでしまった人類、ネアンデルタール人にはなく、現在進行形で繁栄を享受している唯一の人類、ホモ・サピエンスにあったもの、それは「共通の幻想を共有できたこと」だ。

「共通の幻想」は今では宗教や思想という名前になっている。つまり、我々ホモ・サピエンスをその他の生物を異ならせたもの、それは宗教や思想も持てたか否かなのだ。

 

ここまでをまとめよう。

唯一の現存人類種ホモ・サピエンス、そのホモ・サピエンスを現在の繁栄にもたらしたのがまとまった世界観や信仰の体系、現在ではそれらを思想や宗教と呼ぶ、思想や宗教は学校の教科「倫理」で学ぶ。

 

そう!倫理を勉強するということは人間を人間たらしめているものを学びことなのだ。

人間を人間たらしめてめている幻想。それを学ばずして他に一体何を学ぶのか?!(飲み会では超絶面倒臭い奴になるので、この手の話題は極力控えよう)

 

まとめ

社会に出て税や投資について学ぶ人がいる。社会人になって漸く人生の意味とか考える人がいる。老い先短くなり急に宗教を帰依しちゃう人がいる。

何と幸運だろうか!

君たち倫理政治経済選択者はそれらを先取りできてしまうのだ!!!

これはもう選択するしかない!!

 

先日こんなコラムもあった→ 文明にとって脅威?教養がないまま地位だけを手に入れた人間の存在

要約すると「思想的な教養がないとジビネスパーソン失格ですよ」的な内容だ。

思想や宗教は、無信仰と言われる日本において、響きだけで胡散臭い印象がある。しかし、これらは思考のベースなのだ。稀代の天才達がどうにかして世界を説明しようと知恵を絞り出した結果なんだ。

多くの思想的教養人が、この受験科目を通して誕生することを祈ります。