パラリーか要約か微妙な感じだか。要は書いた人が言いたいことと、その論理構成を分かりやすくしようという意図である。
分かりやすさを優先するために、タイトルも要約も趣旨を変えない程度勝手に書いてます。(過去問持ってると思うので、真面目で正確なのが知りたければそっちを参照してね!)じゃあ利点は何かと言えば。
・平易な言葉を使ってる
・要約だけで文章の流れが分かるようになってる
・トピックの背景知識や関連知識が身に着く
こんな感じです。内容理解の補助になれば幸いでっす。
2017年① 手の重要性と2面性
①ネット、スマホ、PCは自分への認識や他者との関りに大きな影響を与えてる。
②変化は色々あるけれど、今回は「手の使い方」の変化について考えるよ。
③新技術によって手の使い方は変わってきたから、手の構造はいずれ変化するね。
④使われ方は変わるけど、人間が手を常に動かすことは昔から変わらないよ。
⑤そんなわけで、手を使えないと逆に不安になるよね。
⑥そう!手は凄い!色んな事に使う便利な道具!
⑦でも時として言う事聞いてくれない、勝手に動いちゃう(´;ω;`)
⑧メールやFBを手が勝手にチェックしてない?アナ雪のエルザも、自分ではやりたくない事を手が勝手にやっちゃてたよね。
ポイント
手の重要性と2面性について書かれた文章である。特に突っ込むこともないが、なぜにそんなに手をフィーチャー(feature)する必要があるのか少し説明してみようと思う。
身近で毎日触れている(?)手だが、以外と知らないこともある。
ホムンクルスの手はデカい?
鋼の錬金術師ですっかりお馴染みなった?ホムンクルスだが、こちらがアメリカの外科医ペンフィールド氏が提唱した「大脳のホムンクルス」である。
明らかに手がデカい、ってかキモイ。要は「大脳皮質に身体のどの神経がある」の図だと思ってほしい。ここからも、いかに手が大事かわかる。
「手を動かすとボケない」と言われるが、そう考えるとあながちない話ではない。…ボケ防止にピアノでもやろうかな…。
現代の事情に合わない米国の社会保障制度
①アメリカで同性婚を合法化したが、これは歴史的な事である。
②↑この出来事は、同性婚では認められない経済制度を可視化した点で、より重要である。
③結婚へ付く給付金は、夫婦の一方を労働へ、もう一方を家事に仕向ける制度である。
④アメリカの社会制度はアメとムチを使って、稼ぎ手と専業主婦の夫婦を推奨している。アメは、結婚していると独身の1.5倍の退職給付金を貰える。
⑤ムチは、夫婦が共働きの場合①片働き同様の扶養手当にするか、②各々の個人給付金を受け取る、の2択なことである。
⑥社会保障が出来たのでは1930年代のことである。今の事情に全然合ってないんだよ!
ポイント
恐らく一番読みにくいのがパラ⑤であろう。なので、ここで少し補足をしたいと思う。結婚して得られる権利に「配偶者控除」がある。しかし、この制度は片方のみ働いている場合のみ恩恵が最大になるようになっており、そこが指摘ポイントとなっている。
★つまり夫婦が共働きの場合、①片働き同様の扶養手当にするor②各々の個人給付金を受け取る、の2つの選択肢が発生するのだが、
①の場合、一方が収めた社会保障金を無にすることになる
②の場合、せっかく夫婦になって得られた扶養手当の権利を放棄することになる
と、どちらを選択しても損した事になるので、共働き夫婦は損をし、片方が家庭にいる婚姻関係のみに報いる制度だと言っているのである。
今回のオススメは、この様に結婚を一つの金融商品として考えたこちらの本。結婚や恋愛というと、とかく感情の方が注目されがちだが、冷静に制度面を考えた名著である。
- 作者: 藤沢数希
- 出版社/メーカー: 新潮社
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