春になり、全く新しい環境に身を置く人も多いと思う。しかし、新しい環境は楽しいことばかりとは限らない。変化それすなわち善であるが、そこには乗り越えなければならない壁がある。それが「自己不全感」である。
新しい学校、組織、会社、職場。新しい環境では、その社会や組織特有の慣習やルールが存在し、基本的にはそれらに自分を適応させていくことになる。そこには壮大な「慣れ」が必要となってくる。
特に新社会人には、大きな変化が強いられる。それまでの、学生というある程度守られた立場から、社会人という責任ある立場になる。そこで多くの(特に自分のことを有能だと思ってた)人は自分の無力さと無能さで精神的にやられることが多い。
頭の中はもっとバリバリ余裕で活躍しているはずだった。しかし、先輩、上司、そして優秀な同期の圧倒的スペックを見せつけられ、毎日自分の無力さを嘆くのだ(本当は単なる「慣れ」の問題だから気にする必要はないんだけど)。この、自分を無力だと思う感情こそが「自己不全感」である。
こんな感じで精神的に追いつめられると、体調に悪影響があるだけではなく、実際仕事が出来なくなる。自分は無能だ、無力だと思っていると、実態もそれに引っ張られ本当に無力なってしまうのだ。これは由々しき事態である。
そこで是非やって欲しいのが、とにかく自分で自分を褒めまくる行為だ。えっそんな簡単なこといいの?!ぐらいな内容で自分を褒めまくる。そうすることによって、無力感や無能感と徐々におさらばできる。シーン別で例を挙げてみよう。
朝
ちゃんと起きれた、偉い!
朝ご飯をちゃんと食べた、偉い!
靴ひもが結べた、スゴイ!
家を出てから
混雑した電車に乗った、偉い!
出社時間に間に合った、偉い!
敬語が使えた、スゴイ!
メールを返した、偉い!
人に挨拶できた、偉い!
会社員やってる、スゴイ!
帰ってから
歯を磨いた、偉い!
寝る前にお風呂に入った、偉い!
明日の準備をした、スゴイ!
布団で寝れる、嬉しー!!
…こんな感じだ。やり過ぎな感じはあるが、これくらいやらないと社会でビシビシ受ける無能感に対抗できない。放っておくとテストステロンも減少して、完全に去勢状態になる。そこで100%の自己肯定なのだ。
とにかく意識して自分をほめる、1行動=1褒めぐらい勢いで褒める。褒める事がなければ基準を下げて褒める。上記の朝夜の例は、5歳以下の子供がやったら褒めるぐらいの内容になっている。
これのいいところが「手軽」であることだ。事前の準備も、他者の助けもいらない、そしてすぐに実行できる。是非この方法で、新しい環境と上手に付き合ってみてほしい。
そんなに基準を低くしていいのか、そんなんは高いパフォーマンスを発揮できないんじゃないか、そうお思いかもしれない 。確かにそうだ。高い業績を上げるためには、当たり前のレベルを上げる必要がある。自主的に勉強して当たり前、人よりインプットが多くて当たり前、普通の半分の時間で仕上げて当たり前、ミスがなくて当たり前、要求の120%で返して当たり前。そうやって自分に課す基準を高くすることによって、他者と差を付けることができる。
しかしだ!まずはこの言葉を送りたい。
人生は続く、長いか短いかは知らん。しかし、続く。飛ばしてもいいし、飛ばさなくてもいい。ただ、先ずは生き残るのだ。健康を害せば不自由で、精神をやられては不幸だ。高みを目指す前に、先ずは足元を固めよう。それからでも遅くない。
これは、人よりも少し繊細なあなたのための方法だ。
最後に、
次策として筋トレがある。これでダメなら筋トレだ!!
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