これは自分の人生を振り返った時や後悔によく言われる、あるあるセリフの一つだ。
曰く「周りの目を気にし過ぎた」
曰く「他者からの評価を意識し過ぎた」
最近話題になっていたVERY妻の件も、しくじり先生で小林麻耶さんが言っていたことも結局この問題だ。それほど普遍的な悩みなら、なるべく早く対策しておいた方がいい。
他人からの評価を気にすること自体悪いことではない。他者の存在を無視した者は社会不適合者となり、それこそ社会生活が送れない。そして社会的生き物である人間は、他者の存在なしには生きれない。円滑な社会生活を送ろうと思うなら、他者を意識することは大事なことだ。
問題なのは他者の評価を気にし過ぎることだ。これは程度の問題であり、主観の問題だ。明確な基準などない。自分でこの罠に陥っていないか判断する必要があり、ゆえに難しい。その回避方法は、
「自分は何を欲してしるのか知る」
これが答えになるだ。
主人公九条(松田龍平)から「怖いやつです。自分が欲しい物を知ってるやつは、怖いです。」といわれたオバケ(瑛太) 映画「青い春」2002より
自分が欲しているものが分かれば、全ての行動がそれを起点に行われる。自分の行動や思考に芯ができる。内側からの価値観から出発すれば、他者の評価や視線は一義的ではなくなる(=優先事項じゃなくなる)。
自分が本当は何を欲しているか知ればいい
これを知るための自分への質問は世の中に溢れている。少し例を挙げると、
「何をやっている時幸福を感じるか?」
「お金が無限にあったら何をするか?」
「時間が無限にあったら何をするか?」
「今死ぬとして後悔することは何だろう?」
「what do you want? What do you want to be?」
ライフハック、就活や転職向けの手引書、啓発本、ビジネス書。探せばいくつでも出てくる。…にも関わらず、多くの人がこの質問に答えを先延ばしにしている。(だからこそ、多くの人が自分を人生を生きていないと思っている)
一旦まとめてみよう。
疑問:人は自分がしたいこと、なりたい状態を案外知らない。それはなぜだろう?
仮説:考えるのに時間がかかるし、面倒だから。それに仮の答えが出でも正解かどうかわからない問から。
あなたが手に取った商品は自分の意思で選んだものか?見ているテレビは自分の意思で見ているか?通っている学校は?会社は?趣味は?食べ物は?場所は?アイドルは?アニメは…?
そんなこといちいち考えるのは大変だし、面倒だ。世間や所属集団で評価されているものを選ぶ方が簡単だし、みんなが欲しているものを欲している方が楽だ。
最大の敵は「面倒臭い」
仮説が正しいとして、最大の敵は「考えるは面倒臭い」だ。
時間がかかるのも、明確な答えが出ないことも、結局は面倒臭いに集約できる。脳は労力を使うこと、不確実なことにエネルギーを与えてくれない。
もう一度まとめてみよう
自分の人生を生きるには、自分が本当は何を欲しているか知ればいい。しかし、自分が本当に欲しているものを知る、(考える)のは面倒くさい。
この面倒くさいさえ克服できれば、解決したも同然だ。さて、どうやって克服したものか。仮に「自分が本当は何を欲しているか知りたいけど、それを考えるのは面倒だ」という相談者がいるとしよう。この人を説得できれば解決だ。回答をいくつか考えてみよう。
■興味ない回答
うっせ、知らね。勝手に哲学的ゾンビにでもなってろ。
■コピペ的回答
お前それサバンナでも言えんの?
■厳しめの回答
面倒ってことで避けてるなら、そのまま一生やってろ。そして死に際で、その他多くの人と同じように後悔すればいい。
■優しめの回答
そっか、でも面倒ってだけで避けて、最終的に後悔するのは嫌だよね。じゃあ、とりあえず仮の答えを出してみよう。1日でも、1時間でもいいから、ちょっと時間をとって考えてみよう。っていうか自分が気持ちよくなる瞬間を考えるって、単純に気持ちよさそうじゃない?何をやっている時が幸せを感じるか、一緒に考えてみようよ!!
■熱血な回答
自分の人生を他人に預けんなよ!お前はなんの為に生まれてきたんだよ!それを誰が考えてくれるんだよ!お前だよ!お前自身が自分で考えるんだよ!!今のままじゃお前は奴隷だ!精神的な奴隷なんだよ!本当はもっと自由なんだよ!お前の魂を解法してやれよ!!自分の力で!!!
■やなせたかし風回答
なんのために生まれて、何をして喜ぶ、わからないまま終わる、そんなのは嫌だよね。
うーん?んん・・・ん?!
うーん、分からん!!寝る!
多分続く・・・
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